先日はこのままでは日本は駄目になる、という話になった
例えばの話、某国では建築機械の受注のトップをすべて韓国企業に奪われたという。
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(‥ )話によると韓国企業は部長クラスでも
\- 決定権があるけども、日本企業は本社の
もっと上にお伺いを立てなくてはいけない
から、動きも行動力も鈍いそうですね
(‥ )大きな組織になると、現状維持でも
利益は十分大きい。しかし、
新しいことをするとリスクが生じる。
この場合、利益を最大にするには
どうすれば良いか?
何一つとして新しいことをしなければ良い。リスクは最小限に、もらえる利益は最大限になる。
全員を招集して会議して、さらに決断しなければ良い。決断すれば責任が生じる。だから決断をするべきではない。
取りあえず反対論と慎重論を述べれば良い。後々、「あの時、反対したではないか」と決断しなかった言い訳ができる。
∧∧
( ‥)でも、リスクを避けることは、それ自体が
袋小路へと至るリスクに他ならない。
安全パイは最悪への道ですよ
某国で起きたことは世界中でも
起きるでしょう。
( ‥)しかし、組織といっても所詮は
-□ 個人の集合。自分の利益を最大限に
優先して組織を食いつぶすのが
個人として最善の戦略だ。
「会社のため」という言葉は組織を食いつぶすために個人が被った仮面にすぎぬ。だからみんなこの言葉が大好きだ。
この手の話をするといつもいつも同じ話題になる。
∧∧
(‥ )相手の方はこんな社員はいらない、
\- いつもそう言いますね。
経営者ですから。
(‥ )おいちゃんはいつもこう言う
それが社員でしょ?」
おらあ、自営業、というか
山賊だからなあ。誰一人として
雇わなければ問題ナッシングよ
時々、思う。どっちが社員に絶望しているんだろうか? 彼か? 私か?
∧∧
( ‥)今の若者は駄目だ、彼はそう言います
優秀な駒をそろえたい経営者だから
不満があるのでしょう
(‥ )おいちゃんはいつもこう言う
「駄目なのが人間でしょう」
おらあ物書きだからな。
駄目な人に物を売るのが仕事だよ
時々、思う。人間にまったく期待していないのは誰だろうか? 彼か? 私か?
∧∧
(‥ )若者を訓練しないといけない、彼は
\- そう言いますね。
(‥ )訓練なんかどうでもいい
放り込んで生き延びた人が
適格者だ。おいちゃんはそう
言うのだけども
時々、思う。若者に絶望しているのはどっちだろうか? 彼か? 私か?
∧∧
( ‥)訓練されていない、安全パイばかりとる、
そういう若者に失望する、言っている
ことはそんなことなんでしょう。
(‥ )若者が、ではない。人間はそういう
ものなのだ。別に若者に限った
ことではない。その意味では
理論上、若者だろうが人間だろうが
期待する必要はないし、
期待することはありえない
時々、思う。理論ではなく本質的に人はこうだ、かくあるべし、と思って、しかしその期待ゆえに失望したのはどっちだ? 彼か? 私か?
そして思う。人間は安全パイを選ぶ知能無きサルである。この理論はおそらく世界をほぼ正しく記述できる。しかし、この仮説から逸脱する誤差は必ず生じる。
では誤差を求め続けるのは、さて、誰だ?
自分の仮説で世界を眺めて期待をあきらめ、仮説から逸脱した誤差を求め続けるのは、誰?