*の続き
∧∧
( ‥)テンガンムネエソの絵を
-□ 描きましたと
(‥ )...まあ、しくじってしまった
□- わけなんだが
∧∧
(‥ )アクリル絵の具の塗りを
\- 雑にやりすぎ、そういうことですね
(‥ )マスキングも失敗したしなあ
いい加減にやりすぎ
∧∧
( ‥)てきとーすぎです
( ‥)とはいえな、てきとーに
-□ 描ける程度の絵じゃないと
仕事にならんというかね
∧∧
( ‥)人によっては「いい加減な仕事すると
後々、大変なことになりますよ」と
ご親切にも忠告してきますが
(‥ )いい加減、かつ、しかし、てきとー
であるね。例えばの話、こういう
イラストに下描き、色付け、完成に
1日以上かけてはいかんのよ。
最低限、仕事をするのならね。
ご忠告はありがたいが、お前さんの言う通りにしたら単純に死ぬ
∧∧
(‥ )...前の書き込みでは「例えば1枚3万円の
\- イラスト」とか景気の良い事例を
上げていますが=>*
(‥ )嘘ではないが典型例でもないよな
イラストの仕事で1枚1万円を越える
ことはまずないし。
∧∧
( ‥)その時、その場所のメディアの看板になる、
-□ というのなら1枚で数万、あるいはそれ
以上になりうるかもですが。
(‥ )現実問題として本や雑誌のイラストに
金をかけるのはメディアにとって
予算的に無理なのよね
例えば200ページの本、新書でもなんでも良いが、見開きに1枚、全部で100枚のイラストが乗っているとする。イラスト1枚につき1万円を払っただけで
∧∧
( ‥)イラストレーターに払う金額だけで
100万を越えますね
(‥ )それだけで、印税、というよりも
原稿料としてテキスト制作者、
つまり著者に支払われる金額を
ぶっちぎりで越えてしまう
何度も版を重ねるような本で印税をかせぐなど、運良くそういう状況になったのならともかく、現実的に典型的には、1冊の本を丸々書いても得られる原稿料は良くて60〜70万ぐらい。原稿料を著者とイラストレーターで半々(イラストレーターにとってかなり有利な条件)で原稿料を折半すると(しても)取り分は30〜35万ぐらい(ちなみにここから1割の税金を引かれるから実際の取り分は30万前後)、それを100で割ったら
∧∧
( ‥)1枚あたりにかせげる金額は
3000円程度ってことに
( ‥)1枚3000円のイラストで現実的な
-□ かせぎをたたき出すには1日に最低
2枚かそれ以上描かなければいかん。
ようするに日給6000〜9000円ぐらいになりうる、そういうことだ。
∧∧
( ‥)当然、1枚のイラストにかけられる時間は
1日、12時間労働でも4時間程度ですね
(‥ )漫画家とかイラストレーターとか、
条件は各々、個々でそれぞれ違うが
絶対的にはこういう制限の中で
描かなければいかんわけで、
それを考えるとイラストというものがおのずとどうなるか大体予測はつく。
∧∧
(‥ )そういえば以前、ネットで「ラノベの
\- イラストレーターの何々さん。絵の
劣化がひどい!!」という揶揄が
ありましたが
(‥ )でもちょっと検索かけるとうまい
カラーイラストをちゃんと描いている
わけなのよ。
ようするに多分あれだ。支払いに応じてイラストの描き込みとかけている時間を必要最小限にまで落としているんだろう。
*消費者は社会経験がないと、あるいは社会人ですら単純に給料をもらっているだけの立場だと原価だ必要経費だなんだのは見積もらないので、こういう金の話や計算には案外うとい(そのせいか話を聞いているとトラブルやスキャンダルが起きた時、これを人間関係だけで説明することがあまりにも多かったり、金銭で説明する場合も具体的な計算が抜けていて抽象的すぎる)。
∧∧
(‥ )それはさておき、ご自分のイラストは
□- どうします?
(‥ )アクリル絵の具は論外だな
マスキングは必要時間を
いやいや許容するとして
もう少し、てきとーで効果的な
方法を試して見る
そういう方法は色々あるし、なんだお前、今さらそれをやるのかい? と言われようがなんだろうがやるだけである。
まあ、人生はてきとーさ