延長された表現型。生物が作り出すものだが、角のように体から生えているものや体の一部ではなく、肉体から分離された構造物。
∧∧
( ‥)まあ、小難しいことを抜きに言うと
子供が作る砂場のお山とか、ビーバーの
ダムとかそういうのですね。
( ‥)毎回作られるこうした構造物は
-□ その生物の資質を正直に
あらわしている。
そういう記述を見つけた。
成長過程で作り上げた角など、そういう肉体の装飾物は、立派に見えて成長過程の条件の良さを反映しているにすぎない場合がある(立派だけど、子供の時、好景気だっただけだろ? という突っ込みが入る状況がある、ということ)。
∧∧
( ‥)良い、大きい、きれいな、例えば
そういう角を作るには、
遺伝的な良さも反映はするはずですが。
(‥ )ただ、少なくとも条件の良さで
遺伝の良し悪しが覆い隠されて
しまう(どれも良好に見える)
ということはあるみたいね。
シュモクバエの目なんかは、逆境の時こそ、むしろよく優秀さを反映するらしい(条件が良いと微妙っぽい)。
だけども、動物のオスの中には、自分で作り上げた小山だの奇妙きてれつな構造物だの、いかにも無駄にしか見えない小石集めだのでメスにアピールする場合がある。
そしてこれらはその時、その時に作るもので、明らかに作り主のその時、その時の肉体の状態、ひいては過去の好景気に関係なく、現在の状況における本人の実力を、その背後にある遺伝的な質を反映している。
という話。
それを聞いて思う。
(‥ )シカが毎年わざわざ角を生やすのって
こういうことかい?
∧∧
( ‥)子供の時、たまたま餌の多い年であったから
こういう角になりました、ではなく。
今年も今も、私はこんな条件でも立派に
角が生やせるほどに優秀です。
そういうアピールだと?
まあ、文献を見直そう。