仕事がまだ残っているのに、またもや別件に手を出していたり。
∧∧
( ‥)さりとてこれをやらないわけにはいかないですよね
( ‥)そーなんだよなー
資料を作成したのでそれに目を通さねば。
さて
先日、見た記事。カレイやヒラメは体の片方に両目がある。ようするに片方の側の目が成長の過程でよいしょと移動して体の右側面/あるいは左側面だけに目がある状態になる。これを見ると反進化論者というか、斉一的な、あるいはダーウィン流の漸進的な説明を好まない人はすぐ
なんか特別なことがあったに違いないずら
と考える。
というか、なんかこの問題解くのが(僕には)難しそう・・・そうか、だったらなんかすっげーことが起こったに違いないずらよ、と
∧∧
( ‥)とっ、まあすっごい解法にとびつくと。
(‥ )これ、裏を返すと、オレ様に解けない問題は
摩訶不思議な解法しかないに違いない
そういうなんとも自信過剰な
意見の表明でもあるんだけどね。
漸進的に目が動いたっていいだろうし、実際、カレイとかの幼生はじょじょに動くわけだし、そもそも
( ‥)そもそもカレイとかの頭骨って基本的に
普通の魚なんだよな。
∧∧
( ‥)目の入る位置の骨が
ひんまがっているだけなんですよね。
まあさすがに体の本来の左右が生態的には上下になっているのでそのあたりの違いもあるし(下になる顎と上になる顎とでは大きさや歯の形に違いがあったりする)、骨の編成が一部とは言えども変化しているわけだからさすがにもろもろの骨同士が関節する位置とかのずれを補正するような構造になっていた(と思う)けど。
∧∧
(‥ )?でもカレイとかの一番ひんまがっている部分って
゜- 目を支えるフレームのような部分ですよね?
(‥ )そんな大規模な変化には見えないんだよなあ。
確かに珍妙な魚には違いないけども、だからといってそういう小さな変化の累積をすっとばして説明しちゃうような大突然変異とか神様とかインテリジェンスな存在とかを導入する必要なんかあるのかね? と思っていたら、まあ案の定(というか当たり前なんだけども)、中間的な化石が出てくるわけでして。
∧∧
( ‥)なんか特別なことがあったに違いないずら、
普通では解決できないっぺや、そう言い切っちゃうのは
問題ですよねえ。
(‥ )たった一個の(反証的な)証拠で
破壊されちゃうからな。
ありえないだの言い切るから一個の証拠で撃破されちゃうんだよ。
ここまではすでに聞いていた話で、ここから先が最近聞いたこと。こんな状況になってもインテリジェント・デザイン説の人とかはあきらめない。例えば、まだまだ証拠が足りないとか、いやこの問題よりももっと大きな問題があるのだと言い立てているのだそうな。
∧∧
( ‥)おかしなもんですね。ありえないってのは
例えばID論以外のすべての解決策は間違っているという
意見の表明でしょ? それは論理的な証明に近いですよね?
(‥ )というかご本人たちは証明した気取りなんだろ?
しかしだからこそたったひとつの反例で論理は崩壊する
はずなんだけどね。
あり得ないと自信満々に言い立てていたのに、しかしだからこそそれは一個の反証で破壊されてしまう。だがそれを無視して、今度は証拠が足りないという。
まあ確かに実はこれはある意味では正しい。なぜかというと証拠を積み上げることで論証することは帰納法なんだから論理ではない(演繹=論理という意味では帰納法≠演繹なのだから帰納法はこの意味では論理的ではない)。だから証拠をいくら積み上げたって、そんなことは論理的には僕らは認めませんよ認められませんよ、ということは演繹至上主義的には正しい。
∧∧
( ‥)だけどそのくせ、一個の証拠で論理的に
”ありえない”が反証され、破壊されたことには
目をつぶるんですか?
(‥ )あの手の人の論法って2枚舌うんぬんもさることながら
論理を都合良く使っているんだよな。
反証1つで論理は破壊されてしまうという論理の性質は無視するくせに、証拠を積み重ねることで論証することは論理的ではないということだけはどういうわけか分かっていて、それをただただ言い立てる。