最近は本を書いたり、訳の監修をするはめになったり、それらの補完も兼ねてそろそろHPの古くなったコンテンツをちょこちょこと新しくしようと思ったり。
でっ、ウミウの頭骨とプラテオサウルス(比較的初期に現れた恐竜)の頭骨レプリカとオオトカゲの頭骨をぼんやり見比べて思う。
( ‥)鳥って普通に爬虫類だよなあ。
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( ‥)まあ、そうかもしれませんね。
カメの頭骨とヘビ(派生的なガラガラヘビ)の頭骨も持っているけども、それにくらべたら鳥の頭骨は融合が進んでいるとはいえ、ずいぶんと保守的かもしれない、というか実際に保守的だよね、これ。反対にカメもヘビも何か狂ったようにおかしな頭になっている。
絶滅種でいうと、例えば首長竜の頭骨なんかはものすごく変。下側頭窓が開いた鱗竜類の系譜ですと言われれば、ああ、なるほどとも思うけども、なかなか理解に苦しみますのですよ、あの珍妙な頭は。
鳥は昼間でも空と地上を行ったり来たりするせいか、分布も広くて普遍的にあっちゃこっちゃいにいて、大きさも手頃なせいなのか、同じ飛行動物のコウモリよりもはるかにポピュラーな食用動物。そういえば聞いた話ではセキセイインコはオーストラリアのネイティブの皆様にとっては、かつて食用だったのだそうな。
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( ‥)セキセイインコって見た目はあんまり
食用っぽくないですけどね。
(‥ )色が妙に派手だしな。
ともあれ、群れが地上に降りたところで棒だかなんだかを投げ、ぱこーんと当たってぐったりした奴をそのまま火にくべ、羽毛を焼き、内臓を抜いてからばりばり食べたとかなんとか。
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( ‥)また豪快な。
(‥ )日本人もスズメの丸焼き、チュンチュン焼きに
してまるかじりするからな。同じっちゃ同じだね。
ただあっちはセキセイインコってだけな話で。
ともあれ、ポピュラーな食用動物。それが鳥が爬虫類と呼称される系統群の中で特別枠扱いである原因、たぶん。
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( ‥)しかも歯もなく、羽毛を持ち、空を飛ぶという
その独自性。
(‥ )そのうえ、視覚に依存した動物だから
しばしば色鮮やかで、時に声も美しい。
だからこその特別枠で、だからこそ認識された分類群なんだろうけども
( ‥)一皮むけばただの爬虫類
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( ‥)ですねえ。
これが爬虫類でないのなら、クジラは哺乳類じゃないよな。