用事があって近所、といっても電車で少しいった先の河原へ。半年ぶりにいってみたら流路がちょいと変わって、石でうまっている場所があったり、前は歩いていけた場所が水の底。しかも、目指すものはすでに他人にごっそり根こそぎとられている始末。
用事をすませることはとりあえず出来たのだけども、さて、収穫があるや無しや?
と思いつつ、一仕事終えて休んでいると、背後から、ピチュー、とでも形容すればいいのか鋭い声がする。見上げるとなにやら小さな鳥が空中ではばたきながら静止中。
∧∧
(‥ )見事に静止してますね
(‥ )頭が”ぴたし”という感じで動かないなあ。
ものの見事に空中停止。体はさすがに揺れているけども頭が固定されたかのように動かない。首で微調整をしているのか”ぴたし!!”と動かない。お腹がオレンジがかった茶色で、背中や羽、頭は黒っぽく見えたので何の鳥だろうと思いつつ、やがて空中静止をやめて柵にとまったところを見てみれば、
∧∧
( ‥)
- あれはカワセミですよ
(‥ )へー、驚いた。カワセミって
あんなに見事に空中停止できるんだ。
さすがに前後左右にそのままハチドリ式に自在に移動とまではいかないものの、見事な技を披露。でも肝心の餌になる魚とかは見つけられなかったらしい。水に飛び込むことは結局なかった。
最初とまっていたのは水たまりの反対側。そちらに人が歩いてきたら飛び立ってこっちに来たのだけども。
∧∧ 距離3メートルばかし、なんか微妙に警戒されてませんね。
(‥ )
-( ‥)ごりごりちまちま土を掘っている、無害なやつだと
- 認識されたかね。
あの人間は餌でも探しているんだろうか? とでも思われたのかもしれない。
ともあれ、夕暮れが近づく中、カワセミはこっちにトルコ石色の小さな背中を向けて、こっちは黒いジャージの背中をカワセミに向けて、お互いに我関せずとばかりに相手を無視してそれぞれ作業。