一昨日は取材、昨日は某所で進化理論に関するちんまりとした講演を。
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( ‥)途中で科学哲学ちっくな話になっちゃいましたね
(‥ )そーだねー
まず、グラフってのはこうやって発見、検証、論証するんですよーという話をして、それを踏まえて進化理論の検証の話をするはずが、ちょっとごちゃごちゃとした各論の話に。
( ‥)むう、分岐図がデータから描かれたグラフや仮説であって
仮説を検証するために必要であることを説明しようと
最小二乗法とかまで話し始めたのがまずかったか。
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( ‥)もう、もっと簡単にダーウィンの論証を
述べればよかったんじゃないですか?
誤差最小に描くからこそグラフは検証できる。
一方、創造論は誤差をいくら拡大させてもいいので、説明能力それ自身はあるのだが、説明の質が悪い(オレ様理論屋と同じ)。
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( ‥)というか、19世紀になって創造論よりも
説明の質が高い進化理論が現れたことで
創造論は凋落したと言えばよかったのでは?
(‥ )オーウェンとダーウィンを対比させた資料も
事実として作ったいたわけだしなあ、
検証にはグラフが必要で、分岐学とはその手の質の良いグラフを発見する方法だとか、各論に脱線し始めたところで、まとめる時間と機会を逸した。
( ‥)後、進化は分岐であって、半順序って呼ばれるもんですよ、
僕らはついつい順序で考えちゃって進化理論を
誤解しますけどねーとか
そういう話をするべきだったなあ。
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( ‥)進化と退化は対義語なのか? って質問が出てましたからね。
この手の受け取り方が世間的には当たり前だってことは当然知っているけども、うかつにもそれを失念していたのは問題。こういうところから説明しなくちゃいかんよねえ。
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( ‥)進化を半順序ととらえるのか、
順序ととらえるのかって、ダーウィンさんと
グラント先生を対比させればよいのでは?
(‥ )それとオーウェン VS グラント、
オーウェン VS ダーウィンという構図を
からめて説明することができるかもね。
グラント先生。ダーウィンの元恩師。話によると過激な社会思想と”進化は発展するものだ”という発想に取り付かれていたせいか、原始的な哺乳類の顎を、これは中生代の地層から出たのだから爬虫類に違いないっぺや、と強行に主張してしまい、そこをオーウェンに突かれて科学の世界から事実上失脚。