自己紹介

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2009年12月5日土曜日

論理的な過去

 
 昨晩は急に雨が上がり、空はきれいだったが明るい月に星は隠されていた。朝は青空がしみるように明るく、しかし今夜になったらまた曇り。

 ∧∧
(‥ )明日はまた雨だそうです
\-
    (‥ )安定しないなー
 
 さて
  
 昔、知り合いにこんな人がいた。SFマニアでSFとは科学的でなければならないと思っているのだけども、彼の科学観ってのは法則から論理的に結論を導き出せばいいって考えであるらしく。そいでもって進化論は理解できておらず、ダーウィンは間違っていたと思っているし、断続平衡説が正しいと信じているし、そいでもって

 ∧∧
( ‥)そんでもって系統解析が理解できていないん
    ですよね

     (‥ )そーなんだよなー

 分岐学が理解できないし不信感を抱いているにも関わらず、分子データを最節約に解析して、その樹形図から祖先形質を最節約に復元した結論を”信じている”というカオスっぷり。

 とまあ、そんな人を思い出してふと考えた。

 SFってのはしばしば未来の世界を述べるもんだ。特に以上の人が好むのは未来においてこんなことが実現しているっていうストーリーだったんだけども。

 ∧∧
( ‥)ある意味、アポロ世代とかの願望ですかね?

     (‥ )まあそうかもしれんのだけどね。

 ともあれ思う。既存の技術なりなんなりから未来を論理的に導く。まあこれが演繹になっているかどうかは知らんけども(少なくとも彼が論理式を扱うところは見たことがない)、まあ”演繹ごっこ”はしているらしい。さてここから導ける結論があるのだけども

     (‥ )彼が系統解析を理解できないのって
         このことからすると当たり前だよなあ。
 ∧∧
( ‥)まあ、系統解析は演繹じゃなくて
    アブダクションですからね。

 過去を再現するのは論理でも演繹でも帰納でもなくて、取りあえずはアブダクション。

 だとすると論理(ひいては演繹)こそが科学だと思っている御仁がアブダクションを使用する系統解析を理解するわきゃあないわいな。

 あるいはオレ様鳥進化論者が物理学とかの法則を振りかざして過去を推論しているのも、というか過去について断言してしまっているのも、それが端から見ているとトンチンカンにしか見えないのも、それは過去の歴史を推論できない方法論で過去を記述しているからであって。

 ∧∧
( ‥)そういう意味ではSF?

     (‥ )かもね。

 



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