ナショジオのサイトをのぞいたらドイツの動物園にいるメガネグマのドロレスくんの毛が抜け落ちるという珍事がご紹介。後頭部以外の体毛をほぼ失ったその姿たるや、元の愉快な姿をしたメガネグマとは似ても似つかない珍妙な動物。
でもどっかで見たことのあるような。イヌとクマの間の子のような、あるいはまるでおっさんが四つん這いになって、ものすごい出来がいいようでいて、おかしな具合になっているゴリラのかぶり物をしているような、、、、、
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( ‥)っていうか、体毛の抜け落ちた中型の哺乳類というと
あなたたち”人間”でしょ?
(‥ )おっさんに見えるのはそのせいか。
目よりも後ろ、後頭部ともみあげにあたりそうな側頭部の体毛が残っているので顔面が裸になっている霊長類のようにも見えるし、というか妙におっさんくさい。筋肉のつきかたも足の構造も人類と同様、べた足なせいか、きみょーに人間。
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( ‥)というか、そういう原始的なつくりが
- くまさんと人間で共通だってことですよね
僕らネコはもっと派生的だからあまり似てませんよね?
(‥ )ネコやイヌは中足骨がながーく伸びているからなあ。
それにしても体毛を失ったとたんにクマがおっさんくさく見えるというのは、まあ以上のようなこともあることながら、やはり人間が”体毛を失った哺乳類”であるからで。
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( ‥)あなたたちはずいぶんとおかしな哺乳類ですよ。
(‥ )なんでこんなことになったんだろうねえ。
ダーウィンはこれを性淘汰で説明したんだけども。そうねえ、人間が他の類人猿にくらべて妙に体毛が少ないのも、そのくせ種族間で奇妙に体毛の様子が違っているのも、そりゃあ自然淘汰によるセレクションの結果もあるだろうけども、そういうバリエーションの豊富さそれ自体は性淘汰かもしれない。
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(‥ )その辺りの研究ってどうなってましたっけねえ?
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(‥ )さてどうだったか。