自己紹介

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2009年12月30日水曜日

それでもみんな生きている

 
 温暖化を止めますと言いつつ、その温暖化を止める技術を事業仕分けの対象にする。そこが政治家のすばらしい、あるいは間抜けなところで、物事の理解も把握もできずにただただ右往左往する。何のために観察するための目を持ち、聞くための耳を持ち、そしてかつまた思考力のある脳を持って産まれてきたのか? とはいえ、能力の限界を越えることをやってみせますと言ってしまった時にそれは茶番。

 
    (‥ )あら悲し。
 ∧∧
( ‥)はあ

 把握しきれないままにレポートを提案し、それを全部官僚に丸投げであることを棚に上げて、得意満面に相手に質問し、丸投げのくせに官僚をとっちめてやったと自画自賛する。これまた間抜けの真骨頂。

 それをマスコミは永田町VS霞ヶ関と自家製の紋切り型で記事と活字の羅列を生産するだけで、給料の割りには楽な仕事しかしていなーい。歩けよ聞けよ、調べろよ。幸せを追求して世界を語っているうちに言葉だけの人生になっちまいましたとさ。現実世界を斬るのだとたわ言いっている間にバーチャル世界にどっぷりつかるだけの引きこもり。

    ( ‥)あら無惨
 ∧∧
( ‥)はあ

 それでもしかし、みんなそれぞれ生きている。世界を造る間抜けな歯車ひとつひとつになって、それでもなんとか生きている。

    (‥ )しかしその行き着く先は間抜け。
 ∧∧
( ‥)はあ
 
 生きるってなんだろうかねえ?
 

 けたたましくもむごい世界。それが僕らの現実。さてどうしたものか?
 

 

2009年12月27日日曜日

背中合わせ

 
 用事があって近所、といっても電車で少しいった先の河原へ。半年ぶりにいってみたら流路がちょいと変わって、石でうまっている場所があったり、前は歩いていけた場所が水の底。しかも、目指すものはすでに他人にごっそり根こそぎとられている始末。

 用事をすませることはとりあえず出来たのだけども、さて、収穫があるや無しや?

 と思いつつ、一仕事終えて休んでいると、背後から、ピチュー、とでも形容すればいいのか鋭い声がする。見上げるとなにやら小さな鳥が空中ではばたきながら静止中。

 ∧∧
(‥ )見事に静止してますね

    (‥ )頭が”ぴたし”という感じで動かないなあ。

 ものの見事に空中停止。体はさすがに揺れているけども頭が固定されたかのように動かない。首で微調整をしているのか”ぴたし!!”と動かない。お腹がオレンジがかった茶色で、背中や羽、頭は黒っぽく見えたので何の鳥だろうと思いつつ、やがて空中静止をやめて柵にとまったところを見てみれば、

 ∧∧
( ‥)
 -   あれはカワセミですよ

    (‥ )へー、驚いた。カワセミって
        あんなに見事に空中停止できるんだ。

 さすがに前後左右にそのままハチドリ式に自在に移動とまではいかないものの、見事な技を披露。でも肝心の餌になる魚とかは見つけられなかったらしい。水に飛び込むことは結局なかった。

 最初とまっていたのは水たまりの反対側。そちらに人が歩いてきたら飛び立ってこっちに来たのだけども。

 ∧∧ 距離3メートルばかし、なんか微妙に警戒されてませんね。
(‥ )
 -( ‥)ごりごりちまちま土を掘っている、無害なやつだと
    -  認識されたかね。

 あの人間は餌でも探しているんだろうか? とでも思われたのかもしれない。

 ともあれ、夕暮れが近づく中、カワセミはこっちにトルコ石色の小さな背中を向けて、こっちは黒いジャージの背中をカワセミに向けて、お互いに我関せずとばかりに相手を無視してそれぞれ作業。


2009年12月26日土曜日

波打ち際の出来事

 
 ひさかたぶりにいってまいりました三浦半島(神奈川県の東端にある東京湾と相模湾とをへだてる半島)。明け方は曇天だったけども、昼間には晴れて暑い暑い。地層を見ながら海岸を歩く、歩く。

 ∧∧  橋が壊れてますね
( ‥)
 -( ‥)なぜに?

 はて? 今年は関東に台風でも直撃したっけ? 海岸をいく橋の幾つかは壊れ、あるものは橋の本体がどどん!!と土台からはずれてきっちりと丸ごと横にずれている始末。嵐の直撃と波の力にしては出来過ぎな結果なのだけども、人力で動かせるわけがないし、重機を入れて動かしたにしては、しかし狭すぎる。

 ∧∧ 欄干がぽっきり折れてます
(‥ )
 -( ‥)どういうこっちゃ。

 満潮になっている時間に橋が壊れていたりといつもより意外と不便。

 途中で斜交層理が入った、というか、もはや細かすぎて「これは斜交葉理だ」と後で人に言われた模様というか構造の入った石を見つけたので持ち帰る。

 斜交層理、流れのある水底でできる構造で、地層でしばしば見られるもの。

 ∧∧
( ‥)あなたもつくづく暇人ですねえ

     (‥ )でも実物が手元にあった方が実感わかね?

 三浦半島のそこの地層は斜交層理がたくさん入っている。

 他にも幾つか興味深い地層の断面が入った石もあったが今回は持ち帰るのを断念。

 ∧∧
( ‥)次回はもっとじっくりと地層を観察し、
  -  そして採集しましょう。

     (‥ )いやもう、向きがどうなっているのか、
         どの地層がどう積み重なっているのか
         実感しないとな。

 すんげー分厚いってことは分かるのだけども、断層でどのくらい、そしてどうずれているのかとか、そういうことをさっぱり理解も実感もしていない。

     ( ‥)次ぎは場所も替えて火成岩もだ。
 ∧∧
( ‥)はあ、それはそれは


 


2009年12月24日木曜日

つまらない世界を歩く

 
 この宇宙はつまらなさが無限に累積して出来ている。

 ∧∧
( ‥)そうなの?

    (‥ )そうなんじゃないの?

 自分たちの人生を振り返ってごらんよ、つまらなさで満杯じゃあないかい?

 ∧∧
( ‥)でっ、その宇宙でどう生き延びるのかと申しますと

    ( ‥)必要な資料に目を通し、人に聞いたり、取材したり
      -□ 実際に見に行ったり。

 そういうことをしないから、例の事業仕分けになってしまうってことじゃあないのかね。おしゃれに言葉を斬ったところで現実を理解することなんかできやしない。それはただのきれいな妄言になってしまうだろう。

    (‥ )格好いいことしよう、夢を実現しよう、
        そんなきれいごとを言っているうちに足は地面から離れ、
        あらぬ場所へいっちまうってわけさ。
 ∧∧
( ‥)はあ


 まあそんなことはともかく、必要な資料に目を通している最中なのだけども、どうにも頭が限界。先日、人にインタビューしたことのかなりの部分はこれまた別の本を読めば調べがつくことでもあった(ということに昨日、気がついた)。

 ∧∧
( ‥)でも、インタビューしたからこそ、その本の内容が
    すらすら頭に入ってくるわけでしょ?

    (‥ )まあそうなんだけどさ。インタビューされる人は
        本の解説委員じゃないんだぜや。

 もしそんなことのために取材を使ったら問題だ。

 ∧∧
( ‥)でも取材という行為にはそういう効果も見越されている
    のじゃないの?

    (‥ )それはそうなんだけどさ。

 さりとてそれを主眼にするわけにはいかんでしょうよ。

 さて、今度は技術関係の資料だけでなく、科学関係というか論文も読まなければいけなさそうなのだけども、まいったもんで、このジャンルのことはほとんど分からない。

 ∧∧
( ‥)蛇紋岩
  -゜
    (— —;)いやそのくらいのことは知っているんですけどね。
      □-   それでどうこうなるようなもんじゃないがな。

 それでも目を通さねばならんでしょうよ。それ以外にこの”つまらない世界”を歩く真っ当な手段はない。

 ∧∧
( ‥)つまらない世界を歩くにはつまらない方法しかないと。

    (‥ )真っ当な手段というのはつまらなくて退屈で、
        派手でも華やかでもなく、永々と続く作業で

 でもだからこそ有効なんだとも言える。

 ∧∧
( ‥)でもさすがに少し疲れましたか。

    ( — —)ちょっと休みますね。

 

それはとても痛かった

 
 事業仕分け。仕事の合間にぽつぽつと調査中。

 ∧∧
( ‥)現状の感想は?

    ( ‥)そうねえ、調べ始めた事例だけを
      -□ 見ても思うにだね

 ぐだぐだ

 透明化した分だけ意義があるではないか、と言っている人もいるけども、いやあ、参加した人たちのことを考えるとだね、あんなことはむしろ透明化しなかった方がよかったんじゃねーの? という感想を。

 ∧∧
( ‥)なんで?

    (‥ )馬鹿丸出し、というと品がないのでねえ、
        何と言えばいいかねえ。

 出来もしないことを勘違いしてやっちゃったあげくに、自分は意義があることをした、えっへん!! と胸を張っている、しかも基本がぐだぐだという状況を端から見てそれを何と言えばいいかといえばだよ、、、

 ∧∧
( ‥)痛い?

    (‥ )そういう表現が一番適切かつ親切で、お上品かもね。

 そんな醜態をさらしたことを成果というのならそれも確かに成果である。

 ご本人たちが結果的に醜態をさらしていること、それもまた透明化の結果である。

 それ自体が成果だというのなら成果であり、意義と言えば意義かもしれぬ。

 しかし、”今、自分は醜態をさらしている”ということが認識出来ないとこれすらも意義になってくれない。

 さながら初めて参加したオリンピック、100メートル14.5秒で惨敗し、会場で醜態をさらしまくり、観客からの生暖かい拍手で迎えられても、記録が記録されなければ、記録を比較して”自分はまったく話にならなかった”ということが認識できなければ、後の躍進につなげることができない。

 参加しただけで僕ちゃんえらいでしょ、やったからすごいでしょ、と言っているのは参加していないことと同じ。

 
 きちんと確認はしていないけども某大物政治家のおっちゃんが、「新人議員を幾人集めたってそんなことできるわけねーじゃん」と苦言を呈したとか、そんなことがまあ一般的には言われているらしい。

 その人が本当にそんなことをいったのかどうかは知らないが、その主旨の発言があったとしたら、

 ∧∧
( ‥)彼の発言は正しい?

     ( ‥)経験的にそんなこと無理じゃんよ、
         その常識的な発言は妥当というか、真っ当というか
          当たり前であるな。

 それはつまらないかもしれないが、当たり前であって、そして真っ当だ。

 というか、この宇宙はつまらなさが累積したものではなかったか? 

 真っ当なことはえてしてつまらないものじゃあないかね。

 しかしそれを分かっていなかった人たちが得意げにやったことは、とても痛かった。

 そして基礎がぐだぐだだった。

 

 

2009年12月23日水曜日

お話はとりとめもなく

 
 一昨日は取材、昨日は某所で進化理論に関するちんまりとした講演を。

 ∧∧
( ‥)途中で科学哲学ちっくな話になっちゃいましたね

    (‥ )そーだねー

 まず、グラフってのはこうやって発見、検証、論証するんですよーという話をして、それを踏まえて進化理論の検証の話をするはずが、ちょっとごちゃごちゃとした各論の話に。

    ( ‥)むう、分岐図がデータから描かれたグラフや仮説であって
        仮説を検証するために必要であることを説明しようと
         最小二乗法とかまで話し始めたのがまずかったか。
 ∧∧
( ‥)もう、もっと簡単にダーウィンの論証を
     述べればよかったんじゃないですか?

 誤差最小に描くからこそグラフは検証できる。

 一方、創造論は誤差をいくら拡大させてもいいので、説明能力それ自身はあるのだが、説明の質が悪い(オレ様理論屋と同じ)。

 ∧∧
( ‥)というか、19世紀になって創造論よりも
    説明の質が高い進化理論が現れたことで
    創造論は凋落したと言えばよかったのでは?

     (‥ )オーウェンとダーウィンを対比させた資料も
         事実として作ったいたわけだしなあ、

 検証にはグラフが必要で、分岐学とはその手の質の良いグラフを発見する方法だとか、各論に脱線し始めたところで、まとめる時間と機会を逸した。
 
 
    ( ‥)後、進化は分岐であって、半順序って呼ばれるもんですよ、
       僕らはついつい順序で考えちゃって進化理論を
       誤解しますけどねーとか
       そういう話をするべきだったなあ。
 ∧∧
( ‥)進化と退化は対義語なのか? って質問が出てましたからね。

 この手の受け取り方が世間的には当たり前だってことは当然知っているけども、うかつにもそれを失念していたのは問題。こういうところから説明しなくちゃいかんよねえ。

 ∧∧
( ‥)進化を半順序ととらえるのか、
    順序ととらえるのかって、ダーウィンさんと
    グラント先生を対比させればよいのでは?

     (‥ )それとオーウェン VS グラント、
         オーウェン VS ダーウィンという構図を
          からめて説明することができるかもね。

 グラント先生。ダーウィンの元恩師。話によると過激な社会思想と”進化は発展するものだ”という発想に取り付かれていたせいか、原始的な哺乳類の顎を、これは中生代の地層から出たのだから爬虫類に違いないっぺや、と強行に主張してしまい、そこをオーウェンに突かれて科学の世界から事実上失脚。


2009年12月21日月曜日

参加の意義が有意義に

 
 参加することに意義がある。

  
    (‥ )参加の意義が有意義になるには
        どうすれば良いかね?
 ∧∧
( ‥)は? オリンピックの話ですか?

 例えば参加することに意義があるとしたら、例えばとにかくこれから初めて参入するのだ、という最初のステップであるという場合もあるだろう、

    (‥ )そういう参加でもどうすれば未来に
        つなげることができるだろうか?
 ∧∧
( ‥)ビリになったら、というか確実にビリでしょうけどね
    参加した時のノウハウとか、経験とか空気とか
    そして成績を持ち帰ることでしょ?

 記録を持ち帰り、それを解析し、検討し、では次回により上を目指すにはどうすればいいかとプランを練る必要がある。

    (‥ )つまりある基準があるから未来につなげられる
        わけだろ?
 ∧∧
( ‥)そりゃあそうでしょ。いきました、でもそこでは
    何の競技も行われていなくて、誰も評価されない、
     もしそうなら何も得るものがないですよね?

 何らかの基準があるから、それもスピードで1位とか高さで1位とか、得点で1位とかそういう客観的な基準があるから評価できるし、そしてかつまた未来へ向けて検討できる。

 では問題。行政刷新会議だの事業仕分けだのって、じゃあどういう基準で意義を計るわけ?

 ∧∧
( ‥)削った金額でしょ?

     (‥ )そうかもしれんがさ、仮にそうだとして
         何を削って、そして何を失って、何を得たか
         それが問題になるんじゃねーのかい。
          現実世界ってそういうもんだろ?

 やったこと自体が意義ありという人もいるけども、そんなものはたわ言だ。それではオリンピックにただ見に行ったのか、あるいは競技に参加したのか、その競技でどんな点をとったのかがまるで見えてこないのと同じだ、おんなじ。

     ( ‥)それは未来につながらない。
 ∧∧
( ‥)まあ、意義があるから有意義なのだとか
    そんなトートロジーちっくな言い方でしか
    ないのかもしれませんね。

 だがそれは意義のある説明ではない。それではただの思い込みと識別できない。


2009年12月19日土曜日

そうね、給料って高いのよ

 
 昨日は某所で忘年会だった。とはいえ300人もいるので

 ∧∧
(‥ )ホストの方以外、どなたも知らない人
   ばかりですね・・・

     ( ‥)でっ、こっちは会場の隅に拠点を構え
       -□ 食い物、飲み物を集めておいてから
         本を読むって寸法よ。

 豆腐料理が一番うまかったな。

 ∧∧
( ‥)....つくづく愛想のない人ですねえ

     (‥ )いやだって、この本、なかなか面白いよ
       -□

 認知科学の本で「心のシミュレーション」というもの。原題は[The Computer and The Mind]。

 ∧∧
( ‥)ああ、またぞろ「オレ様理論屋さん」の脳活動を
    解明しようって魂胆ですね。

     ( ‥)直接問題に切り込むのもありかもしれないが、
       -□ まずはその前に基礎を固めよう/認知科学の
         本にまずは目を通そうってことさ。

 というか面白いから買った。

 そういえば昨日、古本屋にいったら「オレ様物理科学者(自称)」が書いた/自費出版したっぽい、古い本を見つけた。買わなかったけどもご本人が言うには著名な物理学者に論文(自称)を送りつけたらしい。文章にとりとめが無く、端々にカタカナ(例えばイメージとして言うと「...ということにナルのである!!」という感じ)を無意味にいれるところはどっかの誰かさんを思い出す。自己紹介の経歴が無駄に長いこと、妙に自己愛が強いらしいこともまた同様。ここを見た人の中には、ああ、あいつがそうだったよな、と思い当たる人もいるかもしれぬ。分野が全然違うけども、過去に何人も何人もああいう”彼ら”が繰り返し出現したことがうかがえる。

 さてはて

 先日、あることで分からなくなったのでその会社のコールセンターに電話したら、奇妙に機械音声なオペレーターが出てきた。文章につかう、「それでは」、とか、「ということになりまして」、というような単語の使い方、使う単語の種類、文章の構成が異様に一律。

    ( ‥)うえ?? もしかして機械? ついに機械の
        音声認識と対応がここまで進んだのか??
        と思ったくらいで。
 ∧∧
( ‥)そんなわけないでしょ。

 こっちの言うことも今ひとつよく理解できないっぽい。いらいらしたけども、でも、さすがに途中で気がついた。

 ∧∧
( ‥)あなた、口調が”疑心暗鬼”なものから途中で急に
    愛想の良いものに変わりましたよね。

    (‥ )いや、さすがに状況を理解したので・・・・

 後で、コールセンターのそのオペレーターの支持にしたがって手続きをしている最中に、その企業の人間と直に連絡をとる機会があったのだけども、そこで試しに聞いてみたら案の定。

 ∧∧
( ‥)そういうオペレーターの業務は海外委託
   だそうですねえ。

    (‥ )受け答えが奇妙に一律で、こちらの言うことの把握と理解が
        ちょっと不完全。自動機械にしてはあまりに高度すぎるし、
        ネイティブスピーカーにしてはラフな日本語を
        把握しきれていない。

 海外への業務委託。そうだよなあ、そうするしかないんだ、その会社自体、以前よりもはるかに人間がかかわる業務を自動化で縮小しているらしい。そして自動化で減らすだけでなく海外委託。アメリカの企業が顧客からの問い合わせを英語が話せるインドの会社に委託するように、先日聞いた、経理も中国などへ委託している企業が多いというように。海外委託!!

    ( ‥)僕らの給料がいかに高いのかってことだよな。
 ∧∧
( ‥)給料をもらっている立場だと人は文句ばかりいいますけども、
    会社にしてみたら人間が一番高いですからね。

 僕ちゃんの雇用は守れと大声上げるのはいいけども、自分たちはたいしたスキルがなく、今や海外に無数のライバルが出現しているこの状況。そうねえ、給料ってもらっている分には文句たらたら皆は言うけど、絶対的にはとんでもなく高いんよ。

    (‥ )世の中の人はどうするのかねえ?
 ∧∧
( ‥)しがみつくんじゃないですか?

 でっ、そのしわ寄せは新規採用にいくんですかね。

 ∧∧
( ‥)それにしても相手が海外の人間だろうと
    気づいた瞬間に愛想がよくなるとは・・・

     ( ‥)スキルをもったエリートにはそれなりに
         敬意を払うべきさね。

 例えこっちよりも人件費が安くても、外国語がしゃべれるようになったということの背景に対しては、少なくとも敬意を払わねばならぬ。




2009年12月17日木曜日

間抜け論

 
 間抜けを無限に累積させるとそれは日常になる。

 我々の常日頃おこなっていることを思い出す。それは間抜けの連続で、そしてしかしそこから日常が作られる。

 おう、ならば!!


    (‥ )ここで、気がつきました。日常、普遍な間抜けな動作を
    -    観察し、それを延長して考えればですよ
         この世の森羅万象、そのすべてが分かるのです!!
 ∧∧
( ‥)この世のすべてはともかく、、、人間のことは
    それが正しければ分かることになるんでしょうね。

 かつてチャールズ・ライエルは日常観察できるごくごく小さなことの積み重ねが過去においても同様に起きたと仮定し、そして長大な時間があればその累積だけで多くの事柄が説明できることを示した。すなわち斉一説。


    (‥ )これに対して間抜け説!! どーよ???
 ∧∧
( ‥)はあ、また間抜けな呼称ですねえ。

 HPさえちゃんと読んでいないこともろバレな、間違いのある資料を配布されて判断し、オレのやったことは意義があるからこれはいいことだったのだと成果をとうとうと述べるが、意義の結果には目を向けない。その理由たるや、説明責任は官僚にあるから僕ちゃん関係ないときたもんだ。間違いのある資料と提言をざっと見て言って、それが成果だ、悪いのは相手のせいだとさ。すごいよねえ。

    ( ‥)まさしく間抜け。
 ∧∧
( ‥)なんといいますか、でもそれの累積が
    確かに結果を生み出すのでしょうね。

 調べろ、調べろ、ネットでもいいから一応調べろ、クロスチェックしろ、さもなきゃ人に聞け、人間なんざしょせんはただの猿なんだ。自分は頭がいいと思ってないで聞けすぐに。

 しかし僕らは思い返せばそんなことはしていない。

 事実、何もかも、なんでもかんでもなんとなーく鵜呑みじゃないかいね。

 日常、常日頃、自分たち自身の間抜けさ加減を思い出してみよう。そしてそれが累積したらどうなるか?


    (‥ )これぞ大宇宙の神秘を解く理論
 ∧∧
( ‥)いやな理論ですねえ.....




 

2009年12月16日水曜日

意義とやらが幾らになりますか?

 
 事業仕分け。これには意義がある!! とまあ、そういう風に言う人が幾人もいるみたいだけども。

 意義ねえ。でっ、その意義がとやらが結果の妥当性をどう保証してくれるというのかね?
 
 ∧∧
( ‥)保証してくれませんか

     (‥ )意義と結果の妥当性にどんな因果関係があるかね?
         それを示せって言われても無理だぞ。
         意義は信念だ、信念が妥当性を示してくれるかね?

 妥当性は意義などという言葉以外のもので示さねばならん。

 ∧∧
( ‥)あなたはこういう事柄に否定的ですよねえ。

     ( ‥)こういう意義がある本を書かせてくれないか、
         そういっても誰も動かないからな。

 意義って言葉だけで商売できると思っているのなら、そういう連中は宗教家かマルチ商法でもやってればいい、ああ、ジャーナリストって手もあるわいな。

 ∧∧
( ‥)でもあれでしょ、科学のこの研究にどんな意義がありますか
    お金を投資する意味がありますか? ってその手の人は
    よく問いますよね。

     (‥ )笑っちゃうだろ。

 相手に意義だけでなく、さらに見返りを強制するのに、自分は意義だけで見返りを示さない。

 ∧∧
( ‥)まあ、彼らにしてみればこうでしょうね。
    投資を引き上げればそれだけ”見返り”が返ってくると

     (‥ )だから未来の見返りを平気で否定するんだろ?

 ようするに未来を売って現在を買ったのさね。事実、教育の無償化、子育てを支援しよう、それは今でしかないんだよな。

 ∧∧
( ‥)子育ては子孫につながるでしょ?

     (‥ )いや、つながらんな。

 子育ては”ある期間”でしかない。ある時期をいくら累積させてもそれは未来になんかなりゃせんよ。

 今をいくらよくしても、未来を売ったのであれば、ではその子供たちの就職、つまり未来はどうなるんだい?

 ∧∧
( ‥)子供を塾や専門学校に行かせない代わりに

     (‥ )今日の食卓を豊かにして、低賃金労働者に
         なれってさ。

 刹那主義者ってやつらは好きになれんし、好き嫌いうんぬん以前に信用ならん。

 

 
 

間抜けが無限に累積すればそれは日常

 
 まあ検索をかければ官僚が馬鹿だ、省庁は腐敗している、政治家はキチ○○、選挙民は愚民、ジャーナリズムはゴミ(うん、確かにゴミだ)などなど

 ∧∧
(‥ )陰謀論もありますね
\-
    (‥ )まあそりゃあそうなんだけどさ。

 そりゃあさ、あいつうっとーしーからスキャンダルがないかどうか探そうよ、うわっ、あった。政治家として駄目だよねー、何見落としているんだかねー、とか、そういうことはそりゃあるだろうし、

 ∧∧
( ‥)友達の彼女を盗っちゃったーとか
    恋敵の彼女の悪口を流したりとか

    (‥ )というのと同じレベルでね、
        そりゃあね、するに違いありませんよ。

 というかこんな足の引っ張り合いを何万年もしてきた猿が我々人類でありまして、だから陰謀は絶えず、自動的に陰謀論も絶えたためしがないのだけども、それを言う以前に

 ∧∧
(‥ )見れば、なんでもかんでも陰謀論というか
\-   なんでもかんでも人のせいですね

    (‥ )まあそりゃあ人のせいにはなるんだろうけどさ。

 人間社会で起きていることだ。一応、社会的に起きる現象はそりゃあなにかしら人のせいにはなるわいな。何もしなければ何もしなかったことが罪として問われることになる。

 ∧∧
( ‥)こういう陰謀論、というか”お前らが悪いに違いないんだ論”は
    何がいけないのかと言いますと
 
    (‥ )何ひとつとして具体的じゃないってことだな。

 子供が悪さした、じゃあそれは文科省のせい。

 財政が破綻している。じゃあそれは財務省のせい

 なにもかもうまくいかない。それは総務省のせい

    ( ‥)以上の主語を野党のせい、与党のせい、官僚のせい
        戦後教育のせい、マルクス主義のせい、アメリカのせい
        その他もろもろ以下うんぬん
 ∧∧
( ‥).....まあ、そのなんだ。あれですよね、
   事象に影響を与えうるものは全部、列挙してみました
   ってやつですね。

 さすがに赤道ギニアがいけないんだとか、アンドラのせいだとかそんなことを言う人はいないけども。

 具体性がけたたましいくらいに無い。

 ∧∧
( ‥)なんでですかね?
    具体性がないのになぜ語るの?

     (‥ )楽だからじゃねーかー?

 結果の原因を探る、因果関係を明らかにする、ある特定の事象に影響を与えうる無数の事柄の中から最も影響を及ぼしたものを発見する、そのメカニズムを明らかにする、あるいはその推論を妥当に行う。

 ∧∧
( ‥)それはそれは

     ( ‥)難しいんだ、これが。

 そして思う。永田町VS霞ヶ関。そういう風に阿呆みたいに簡単な対立軸で物事を切るのも。官僚がいけないんだーとか言うのもそれはそれは楽に違いない。責任だってそりゃあある立場には違いないし、無いわけないわいなあ、しかしだよ、

 ∧∧
( ‥)でもそれは実際にはそんな単純なもんではないと

     (‥ )というか事態はもっと阿呆なんだと思う。

 陰謀論だの、お前らが悪いに違いないとか言う前に、まずは自分たちを見てごらんよ、

     (‥ )俺たち、古今東西、老若男女、サラリーマンも
         主婦も漫画家も官僚も小説家もアイドルも
          政治家もどっかの教授もみんな阿呆っぽくね?
 ∧∧
( ‥)はあ、まあ、その、なんだ、お猿さんだとは
    思いますよ。

 名誉教授は不名誉教授と申しましてね、陰謀論よりも以前にだ、そもそも我々人類が阿呆だから、阿呆が無数に累積すれば阿呆で間抜けなことが不断に起きると考えた方が現実的じゃあないかね。

 ∧∧
( ‥)はあ、それで?

     ( ‥)今回の事業仕分けもなあ、

 あれは関わった人間が一人残らず(とまではいかなくても、ざっと言えばほとんど全員が)間抜けだからあんなことになったんじゃないのかい

 ∧∧
( ‥)そうなの?

     (‥ )いくら官僚が”頭が良くたって”、勘違いとかあるだろ?

 見てごらんよ、思い出してみればいいじゃないか、事実として僕らの日常はただただひたすら、一心不乱に間抜けの累積ではなかったか?

 ∧∧
( ‥)はあ、だから間抜けだと?

     (‥ )すごくシンプルな答えじゃね?
         いやそれだけじゃだめだから
         調べているんだけどさ。

 陰謀論とかあいつらが悪いとか、お利口さんはすぐそんなことを考えてみんな他人のせいにしちまう。

 だけども現実ってのはもっと間抜けで、だからとんでもなく残酷じゃあないのかね。


 

 

2009年12月15日火曜日

ぽろりもあったよ

 
 昨晩はふたご座流星群の極大だったので見に行った。

 ∧∧
(‥ )なんか雲が出てきました

     (‥ )あら残念。

 それでもエリダヌス座をかすめるように、ぽろっ、とえらく明るい流星が1つ。時刻は11時10分ぐらい。奇妙に動きが遅く、ひゅか、と流れるのではなくて、ぽろっ、とこぼれるように流れる。他のどの星よりも明るい。極大時の金星と同じくらい明るく、それでいて色は白く鋭い緑。

 ∧∧
( ‥)後は暗いのが1つだけでしたね

     (‥ )見れただけでも良しとしよう。

 さすがに寒いので30分あまりが限界。

 

2009年12月14日月曜日

ジャーナリストっていいなあ

 
 下調べを始めたら、どうも事態は想像以上に間抜けで、しかしそれゆえに深刻らしい。

 ∧∧
( ‥)まあ、問題を引き起こした発端の人々の立場も
  -□
     ( ‥)当然と言えば当然なんだけどね。

 いきなり何も知らないでレジに入ったら、そりゃあそのバイトは打ち間違いしまくるわさ。

 問題があるとしたら、等の本人が自分が打ち間違いをしていると気づいていないことと、そればかりかオレ様は仕事しているじゃんと得意満面で、前からレジ打ちをしていた人たちをリストラしろと要求し始めたことで、周囲の人たちが頭を抱えている

 という感じ?

 ∧∧
( ‥)あるいはこんな私でもコンサルタント業ができますと、

     (‥ )鼻息粗く会社に乗り込んだが
         実は経理のけの字も分からん状態で
         でも本人は得意満面という状況....

 かな?

 帰り際、永田町VS霞ヶ関というキャッチコピーを見た。

 そして思う。ジャーナリズムってやつは楽と言えば楽なんだ。今年はこの切り口で調理すれば流行の最先端さ、そうと決まれば、ただただ原稿を生産できる。

 ∧∧
( ‥)でもそれでは妥当性は保証されないでしょ?

     ( ‥)問題が起きなきゃいいのさ。


 ジャーナリズムと発掘あるある大事典の相違点はなに?

 露骨な捏造があるかないか


 共通点はなに?

 実害が(すぐには)表に出てこない



 

しかし思うに

 
 さて、終わりなきファンタジー。踏まえて思うに、


     (‥ )こりゃあ世間の雇用のことも
         ある程度調べるべきなんだろうかね?
 ∧∧
( ‥)はあ、なぜに?

 過去における相対的な低賃金というスキルだけを武器に就職したのに今もって会社にしがみつく人間がうじゃうじゃいる一方で、会社の経営は傾き、企業は是正策をろくすっぽ取ることも出来ず、就職のためにはスキルアップを余儀なくされる人々がまじめに専門学校などへ通う一方では、僕ちゃんの雇用をまもれーとなーんのスキルもない人間が月給20万、社宅暮らしでお金がないよーと叫び、それを高給取りのNHKがワーキングプアだー、プアだーとがなりたて、1位でなくても問題ないぴょんと科学技術の予算を削れば未来は高校の無償化バラ色だと政治家が言い立てる。

     (‥ )なんか色々な意味で馬鹿っぽくね?
 ∧∧
( ‥)はあ、まあねえ。

 まあみなさんそれぞれ立場があるってのは、それはまあこちらもそうですから各々色々なことをおっしゃられるのも分かるのでございますが、なにか頭の中にある”経済や雇用のモデル”の妥当性は大丈夫なのかと。


 

終わりなきファンタジー

 
 昨日、聞いた話。今や企業の経理は中国などへの外注。日本人で経理というと例えば”ビールの経理”とかのように特化していないと採用してもらえない。

 ∧∧
( ‥)まじですか?

     (‥ )まあそういう話だったな。

 そりゃあ自前の経理でちまちましている会社もあれば、それこそ自分で経理している個人営業もあるだろうし、しかし経理のような事務作業でさえ人件費がかかりすぎるので人件費の安い国に外注するとか、あるいはパートタイマーを雇うとか、そういう話は確かに前から聞いたことがある。

 ∧∧
( ‥)むう・・・・となれば”ビールの経理”のように
    特化したスキルの持ち主でないと雇ってくれない
    というのは

     (‥ )確かに必然の結論であるし、その情報に
         矛盾はないよな。

 日本がそれこそ破竹の勢いで成長を続けた時、日本に学べと、そういう本が諸外国で幾つも出されたけども、考えても見ればあんなものは全部たわ言で

 ∧∧
( ‥)単に先進諸国にくらべて人件費が安いから
    それだけですよねえ。

     (‥ )まあ、ちょっとや少しはまじめな労働者って
         側面もあるんだろうけどさ。

 ともあれ、ことこうなってしまえば、今度は立場が逆になって日本も人件費の安い国へ外注せざるをえないわけで、そうなってしまえば、”人件費が安かったので馬鹿でもまじめに働けば生活できるだけでなく、右肩上がりに賃金が多くなりました”という構図は成り立たない。というか成り立つわけがない。

     ( ‥)ましてや”特別なスキル無しのまま低賃金時代に
         就職した社員”は
         法律によって保護されているから。。。。
 ∧∧
( ‥)若い社員、若い労働者にしわよせがくることになりますね。

 リストラは起きるし、正式な雇用は躊躇されるし、パートタイムとかそういう臨時雇用も多くなるだろうし、その一方で”特別なスキル無しのまま低賃金時代に就職した社員”はその座を決してゆずらず、図体だけでかいしょもない会社は赤字に喘いでる。

 ∧∧
(‥ )某業界の1、2位の大企業が赤字です
\-
     (‥ )あんだけ売り上げあるのになあ、
         たぶん、無駄に人間を”飼い過ぎ”なんだよ。

 でっ、思う。どっかの人たちがいっている高校の無償化って、それ意味なくね? 


 ∧∧
( ‥)役にも立たない授業を無料化するだけ?

      (‥ )それだけでは付加価値にならない授業を
          無料化するだけ、というべき?

 その一方で、高度なスキルを利用する科学技術の予算は削ろうだとさ。頭の中身がケーキか何かでできているんだろう。あるいは

      ( ‥)まあ、政治家やジャーナリストはバーチャル世界の
          住人だろうから、彼らは彼らであれでいいかもね
 ∧∧
( ‥)はあ、そうなんですか?

 ジャーナリストってのは情報を右から左へ動かす連中だ。良く言えばスーパーのような小売業。あちこちからものを仕入れて、それを店頭販売する。

 良く言えば料理店。材料を仕入れてきて、それを加工して販売する。

 ∧∧
( ‥)それはそれで大変なスキルですよね?

      (‥ )誤字脱字を無くし、ちゃんと裏を取り、
          最終チェックの局面では、”この数値おかしくね?”
          というようにロジカルに頭を働かせて目を通す。

 それらはそれらでまったく高度なスキルなんだが、いかんせん、情報の解釈/加工における局面がよろしくない。極端なことを言えば情報加工のやり方において”○○になったのは△△のせいだ”という紋切り型を”発明”し、ただただそれにそって記事を大量生産すればいいってこともあるし、事実、それが可能。


      (‥ )例えば今の日本が不況なのは小泉改革のせいだ、
          そう言えばいいとかね。
 ∧∧
( ‥)単にアメリカの住宅バブルがはじけただけですよね。

 だけどもマスメディアとかジャーナリズムにとっては”記事を効率的に生産すること”が大事なんであって、別に妥当性や検証可能性とかが大事なんではない。彼らは活字というバーチャル世界の住人で、3次元の世界を理解(するのに必要な適切な解析手段はどれであるのかを検討)しようとか、そんなことをする必要がない。

 言ってしまえばこう。まずいものや腐ったものを売ったらスーパーと料理店は死活問題になるが、ジャーナリズムはそうではない。

      ( ‥)人畜無害な紋切り型を発明すればそれでいいのさ。
 ∧∧
( ‥)はあそんなもんですか。

 でっ、そういう言葉を採用して選挙に勝つのが政治家。無駄をなくしてお金ばらまこうとかってそりゃあねえ、それは彼らにしてみたらそうだろうねえ。

      (‥ )彼らはゲーム世界の住人なんだ。
 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね。

 でっ、経理のスキルを手に入れようといろいろやっている人はリアルワールドの住人。

 

 

2009年12月13日日曜日

論理を都合良く使う

 
 仕事がまだ残っているのに、またもや別件に手を出していたり。

 ∧∧
( ‥)さりとてこれをやらないわけにはいかないですよね

     ( ‥)そーなんだよなー

 資料を作成したのでそれに目を通さねば。

 さて

 先日、見た記事。カレイやヒラメは体の片方に両目がある。ようするに片方の側の目が成長の過程でよいしょと移動して体の右側面/あるいは左側面だけに目がある状態になる。これを見ると反進化論者というか、斉一的な、あるいはダーウィン流の漸進的な説明を好まない人はすぐ

 なんか特別なことがあったに違いないずら

と考える。

 というか、なんかこの問題解くのが(僕には)難しそう・・・そうか、だったらなんかすっげーことが起こったに違いないずらよ、と

 ∧∧
( ‥)とっ、まあすっごい解法にとびつくと。

     (‥ )これ、裏を返すと、オレ様に解けない問題は
         摩訶不思議な解法しかないに違いない
         そういうなんとも自信過剰な
         意見の表明でもあるんだけどね。

 漸進的に目が動いたっていいだろうし、実際、カレイとかの幼生はじょじょに動くわけだし、そもそも

    ( ‥)そもそもカレイとかの頭骨って基本的に
        普通の魚なんだよな。
 ∧∧
( ‥)目の入る位置の骨が
    ひんまがっているだけなんですよね。

 まあさすがに体の本来の左右が生態的には上下になっているのでそのあたりの違いもあるし(下になる顎と上になる顎とでは大きさや歯の形に違いがあったりする)、骨の編成が一部とは言えども変化しているわけだからさすがにもろもろの骨同士が関節する位置とかのずれを補正するような構造になっていた(と思う)けど。

 ∧∧
(‥ )?でもカレイとかの一番ひんまがっている部分って
 ゜-  目を支えるフレームのような部分ですよね?

     (‥ )そんな大規模な変化には見えないんだよなあ。
 
 確かに珍妙な魚には違いないけども、だからといってそういう小さな変化の累積をすっとばして説明しちゃうような大突然変異とか神様とかインテリジェンスな存在とかを導入する必要なんかあるのかね? と思っていたら、まあ案の定(というか当たり前なんだけども)、中間的な化石が出てくるわけでして。

 ∧∧
( ‥)なんか特別なことがあったに違いないずら、
    普通では解決できないっぺや、そう言い切っちゃうのは
    問題ですよねえ。

     (‥ )たった一個の(反証的な)証拠で
         破壊されちゃうからな。

 ありえないだの言い切るから一個の証拠で撃破されちゃうんだよ。

 ここまではすでに聞いていた話で、ここから先が最近聞いたこと。こんな状況になってもインテリジェント・デザイン説の人とかはあきらめない。例えば、まだまだ証拠が足りないとか、いやこの問題よりももっと大きな問題があるのだと言い立てているのだそうな。

 ∧∧
( ‥)おかしなもんですね。ありえないってのは
    例えばID論以外のすべての解決策は間違っているという
    意見の表明でしょ? それは論理的な証明に近いですよね?

     (‥ )というかご本人たちは証明した気取りなんだろ?
         しかしだからこそたったひとつの反例で論理は崩壊する
         はずなんだけどね。

 あり得ないと自信満々に言い立てていたのに、しかしだからこそそれは一個の反証で破壊されてしまう。だがそれを無視して、今度は証拠が足りないという。

 まあ確かに実はこれはある意味では正しい。なぜかというと証拠を積み上げることで論証することは帰納法なんだから論理ではない(演繹=論理という意味では帰納法≠演繹なのだから帰納法はこの意味では論理的ではない)。だから証拠をいくら積み上げたって、そんなことは論理的には僕らは認めませんよ認められませんよ、ということは演繹至上主義的には正しい。

 ∧∧
( ‥)だけどそのくせ、一個の証拠で論理的に
   ”ありえない”が反証され、破壊されたことには
    目をつぶるんですか?

     (‥ )あの手の人の論法って2枚舌うんぬんもさることながら
         論理を都合良く使っているんだよな。

 反証1つで論理は破壊されてしまうという論理の性質は無視するくせに、証拠を積み重ねることで論証することは論理的ではないということだけはどういうわけか分かっていて、それをただただ言い立てる。

 


一皮むけば

 
 最近は本を書いたり、訳の監修をするはめになったり、それらの補完も兼ねてそろそろHPの古くなったコンテンツをちょこちょこと新しくしようと思ったり。

 でっ、ウミウの頭骨とプラテオサウルス(比較的初期に現れた恐竜)の頭骨レプリカとオオトカゲの頭骨をぼんやり見比べて思う。

    ( ‥)鳥って普通に爬虫類だよなあ。
      -○
 ∧∧
( ‥)まあ、そうかもしれませんね。

 カメの頭骨とヘビ(派生的なガラガラヘビ)の頭骨も持っているけども、それにくらべたら鳥の頭骨は融合が進んでいるとはいえ、ずいぶんと保守的かもしれない、というか実際に保守的だよね、これ。反対にカメもヘビも何か狂ったようにおかしな頭になっている。

 絶滅種でいうと、例えば首長竜の頭骨なんかはものすごく変。下側頭窓が開いた鱗竜類の系譜ですと言われれば、ああ、なるほどとも思うけども、なかなか理解に苦しみますのですよ、あの珍妙な頭は。

 鳥は昼間でも空と地上を行ったり来たりするせいか、分布も広くて普遍的にあっちゃこっちゃいにいて、大きさも手頃なせいなのか、同じ飛行動物のコウモリよりもはるかにポピュラーな食用動物。そういえば聞いた話ではセキセイインコはオーストラリアのネイティブの皆様にとっては、かつて食用だったのだそうな。

 ∧∧
( ‥)セキセイインコって見た目はあんまり
    食用っぽくないですけどね。

     (‥ )色が妙に派手だしな。

 ともあれ、群れが地上に降りたところで棒だかなんだかを投げ、ぱこーんと当たってぐったりした奴をそのまま火にくべ、羽毛を焼き、内臓を抜いてからばりばり食べたとかなんとか。

 ∧∧
( ‥)また豪快な。

     (‥ )日本人もスズメの丸焼き、チュンチュン焼きに
         してまるかじりするからな。同じっちゃ同じだね。

 ただあっちはセキセイインコってだけな話で。

 ともあれ、ポピュラーな食用動物。それが鳥が爬虫類と呼称される系統群の中で特別枠扱いである原因、たぶん。

 ∧∧
( ‥)しかも歯もなく、羽毛を持ち、空を飛ぶという
    その独自性。

     (‥ )そのうえ、視覚に依存した動物だから
         しばしば色鮮やかで、時に声も美しい。

 だからこその特別枠で、だからこそ認識された分類群なんだろうけども

     ( ‥)一皮むけばただの爬虫類
       -○
 ∧∧
( ‥)ですねえ。

 これが爬虫類でないのなら、クジラは哺乳類じゃないよな。

 

 

2009年12月12日土曜日

検証出来る型式で説明を試みよう

 
 性淘汰というとシカの角とかクジャクの尻尾とかそういう事例があるんだけども、それこそどこぞのオレ様鳥進化論者さんたちが跋扈する掲示板では、そういう形質は一種の病気というか病的なものだー、とかそういう意見が出ていたことを思い出す。

 ∧∧
( ‥)昔、はやった定向進化論ってやつですね。

     (‥ )種に寿命があって、種が衰亡すると異常な
         デコレーションが発達するとかな。

 昔はやったというよりも、ダーウィン以前からあって、ダーウィン以後になってもどういうわけか生き残り、さらにはマルクス主義と親和性がよかったせいか、マルクス主義と合体したような姿になって一世代前ぐらいまで生き残っていた。あの掲示板を覗くとタイムスリップしたようなめまいを覚えるのだけども。

     ( ‥)ともあれ、定向進化論とかマルクス主義がふつーの発想で
         人間的に親和性があるからくっついたり、それと関係なく
         何度もリバイバルするんだろうけどもね。

 ∧∧
( ‥)一定方向に進化するってのが人間的な発想だと?


 というか、Aがこうだった、Bがこうだった、だからそういう法則があるのだろう、という所まではまっとうな推論なのだけども、一定方向に進化するずら、とか、病的にでっかいから病気でしょ? という説明になってない説明をチョイスしちゃうのがまっとうではないけども人間らしいっぽい。

 例えばテタヌーラの分類階級は下目で前足の指が3本の肉食恐竜であると定義できる、と嘘八百を人に教えるとどういうわけか相手がそれを真に受けるようなもん。定義が嘘うんぬん以前に、こんな言葉に意味はない。ないけども知った気にはなれる。説明それ自体が本当に有効な説明であるかどうか以前に、その説明を聞いて知った気になれるかどうかがむしろ問題で、知った気になれればそれで相手は信用するらしい。

 一定方向に進化するように見える(現在の生物を見ると生物には無数の変異があるのに、ある変異だけがチョイスされてそれだけが累積する)のはなぜなのか? と問うている時に、一定方向に進化するんでしょ? では説明になっていない。あるいは現在の生物を見ていない。でもなんか人間はこういういい加減な説明をされても分かった気にはなるらしい。あるいは安心できるから取りあえず鵜呑み?

 ∧∧
( ‥)まあ、分かってはいることに
    なるんでしょうけどね。

      (‥ )これはこれこれだ。そう説明文をつければ
          その説明文では応用がまるで効かないとしても
          ”分かったことにはなる”からなあ。

 例えばシカの角は性淘汰なんかじゃなくて、あんな異常な形質は病的に見えるから病気でしょ、これもまた説明になっていない。病気だとしてもなぜその種族が一様にその状態なのかが問題になるのであって、一定になっているから一定になる傾向があったのだ、というのでは説明とは言わない。

 なぜ病的な状態がはやったのか、そのプロセスを説明して検証できるような型式にしなければいけない。そういう型式にしてそして検証して初めてまっとうな意味で理解したと言うことができる。

 ∧∧
( ‥)確かに病気でしょ?という説明でも”分かる”という意味では
    説明になっているんですけどね。

      (‥ )でも、病気に見えるから病気でしょ? ふーん、じゃあ
          その仮説を君はどう検証するんだね? と
          言われたら困るだろうな。

 病原菌でも探すかね? てきとーな説明で分かった気になるのはいいのだが、てきとーな説明だから検証する時に困ることになる。

 ∧∧
(‥ )ダーウィンさんは長い間変化しない種族と系統を示して
 □-  定向進化を否定したんですよね。

     (‥ )種族を発展させる力なんてそんなの
         あるわけないってね。

 もちろん、定向進化論も進化しない生物の存在を説明できる。その生物は活力を失ったのだ、そう言えば良い。だけどもそれは

”長い時間変化していない”


”活力がないので変化していないのである”

と言い換えただけで、説明とは言いがたい。せめて変化しない種族はミディ・クロリアンが減少しているはずだからミディ・クロリアンをさがそー、とかてきとーなメカニズムを言えば自説を検証すると意気込む点ではなんぼかましになるかもしれない、先行き真っ暗だろうけども。

 ∧∧
( ‥)生物おのおのの進化の速度というか
    変化の速度が違うのは。

     (‥ )種族を取り巻く環境や生存競争相手が違うからだ、
         というのがダーウィンの説明なんだけども。

 これなら検証できるし、性淘汰も検証できるし、事実として検証されてきたわけで。

 
     ( ‥)説明って実際にちゃんと検証可能な
         型式にするべきだよな。
 ∧∧
( ‥)まあそうでしょうね。
         
 そして思う。性淘汰も自然淘汰も進化学も系統解析も科学哲学も知らないで、例えば鳥の進化をうんぬん論ずるってのは、そうねえ、小説家のように仮説を生産して楽しむ分にはいいけども、科学とは現実を操作するほど応用が効くものだという観点からすると、さてはて、正当化できるとは言いがたい。科学はSFでもなければ小説でもないよねえ。

 

毛のないクマさん

 
 ナショジオのサイトをのぞいたらドイツの動物園にいるメガネグマのドロレスくんの毛が抜け落ちるという珍事がご紹介。後頭部以外の体毛をほぼ失ったその姿たるや、元の愉快な姿をしたメガネグマとは似ても似つかない珍妙な動物。

 でもどっかで見たことのあるような。イヌとクマの間の子のような、あるいはまるでおっさんが四つん這いになって、ものすごい出来がいいようでいて、おかしな具合になっているゴリラのかぶり物をしているような、、、、、

 ∧∧
( ‥)っていうか、体毛の抜け落ちた中型の哺乳類というと
    あなたたち”人間”でしょ?

      (‥ )おっさんに見えるのはそのせいか。

 目よりも後ろ、後頭部ともみあげにあたりそうな側頭部の体毛が残っているので顔面が裸になっている霊長類のようにも見えるし、というか妙におっさんくさい。筋肉のつきかたも足の構造も人類と同様、べた足なせいか、きみょーに人間。

 ∧∧
( ‥)というか、そういう原始的なつくりが
  - くまさんと人間で共通だってことですよね
     僕らネコはもっと派生的だからあまり似てませんよね?

      (‥ )ネコやイヌは中足骨がながーく伸びているからなあ。

 それにしても体毛を失ったとたんにクマがおっさんくさく見えるというのは、まあ以上のようなこともあることながら、やはり人間が”体毛を失った哺乳類”であるからで。

 ∧∧
( ‥)あなたたちはずいぶんとおかしな哺乳類ですよ。

      (‥ )なんでこんなことになったんだろうねえ。

 ダーウィンはこれを性淘汰で説明したんだけども。そうねえ、人間が他の類人猿にくらべて妙に体毛が少ないのも、そのくせ種族間で奇妙に体毛の様子が違っているのも、そりゃあ自然淘汰によるセレクションの結果もあるだろうけども、そういうバリエーションの豊富さそれ自体は性淘汰かもしれない。

 ∧∧
(‥ )その辺りの研究ってどうなってましたっけねえ?
\-
      (‥ )さてどうだったか。

 

2009年12月9日水曜日

一応は必需品なのか?

 
 出版業界は不況である。業界のトップが丸ごと消滅するほどの市場縮小を経験し、さらに利益を上げるために短期間にコストのかからない本を作り、その売り上げで次ぎの本を作りという・・・・

 ∧∧
( ‥)粗製濫造、デフレスパイラル、自転車操業
   
     (‥ )そう言われて久しいのだけどさ。

 そんな愚痴は10年以上も、というか仕事の最初っから聞かされ続けてきたわけで、デフレスパイラルというのかどうかは知らんが、まあイメージ的にはまさにずっとそんな状態。用語を正確にしようがなんだろうが悪化した状況は変わらない。

 とはいえ、

 ∧∧
( ‥)確かに出版業界は相当な市場縮小を経験して
    パイの多くを失いましたけども。

     (‥ )宝石業界はさらにひどいって話だな。

 話で聞く限りでは出版業界が悲惨と評価されるのなら、宝石業界は瀕死と表現しなくちゃいけないくらいひどいらしい。もちろん、実際にどの程度そうなのかどうなのかは知らない。とはいえ、なんでもブランド品に食われたとかなんとか聞く・・・

 ∧∧
( ‥)まあ、確かに宝石をきらめかせている
    人ってそうはいませんよねえ。

     (‥ )確かに町を行く女の子はみんなブランドもので
         武装しているよなあ。

 とはいえ、若い女の子が宝石に群がっていた時代があるのかどうかは知らない。もともと宝石ってのはもっと年上の女性が身につけるものだったかもしれないし、事実、宝飾品を買うのは(個人的な経験では)40以上、たぶん50以上の女性で、後は石が好きな若い女性が石を買うくらい。

 若い子も確かに宝石の輝き、それ自体は好きかもしれないが、買うってのは別問題。

 ∧∧
( ‥)若い女性はジュエリーって言うよりは
    デコレート用のストーンを買いますよね。

     (‥ )そしてお金は50歳ぐらいの人の方がもっているだろうけど
         彼女たちも安くなくちゃジュエリーは買わないんだよなあ。

 そんなこんなで確かに宝石はがたがたっぽい。そもそも日本の金持ちなんて諸外国にくらべたら金持ちなどとは言いがたいわけで、そりゃあねえ、宝石の需要なんて成金バブルの時にしかなかったのかもしれぬ(よくは知らんけど)。

 ∧∧
(‥ )? おや、すると本というのは一応は
 □-   まだしも比較的普遍的な必需品ってことなんですかね?

     (‥ )例え携帯やネットに食われても
         それだけでは食われ切れない部分が
         あるのかもしれんね。

 宝石はそうねえ、確かにちんまりした宝石でちまちま飾るよりは携帯をキラキラのストーン(というかガラスだがプラスチックだか)でデコレートした方が確かに目立つし、印象的である。

 ∧∧
( ‥)高いだけでちんまりしているジュエリーは
    ゴージャスさで負けたってことですかね?

     (‥ )宝石の本当の価値が分かるのは金持ちだけだって
         言ったところでなあ、見た目のゴージャスさ、いや
         デコレートの”個性”それ自体が勝負の対象になったら
         宝石なんて意味ないよね。

 さてねえ、しかしとはいえ本はどうしたもんだかねえ。

 

 

取りあえずメモ

 
 オレ様理論屋さん。自己流に理論を打ち立て、自らこれを評して曰く、これ画期的、これを認めない研究者、馬鹿。とまあ得意絶頂に豪語するのだが、論文読まんし教科書読まないし、英語読めないよーと泣き言を言うし以下うんぬん。

 ∧∧
( ‥)でっ、その様相を調べるためにあなたは
   ”使うデータとそこから導いた仮説に対する固執度は
    反比例する”という予想を立てたわけですよね。

     ( — —)まだ調べていないんだよねー

 面白そうな本を見つけたが1万6000円なり。うおっ、お金が入るまでまってまってーー!!

     (‥ )まあなんだ、仕事がちょっとだけ一段落したから
         ぼちぼち調べないとな。
 ∧∧
( ‥)言い出したきりだと、それこそオレ様理論に
    なっちゃいますからね。

 オレ様理論屋さんの悪いところは頭が固いだの自説に固執しすぎだの、そういうとこもあるけども、そもそもフットワークが悪い、というか動かない、歩かない、現場にいかない、実物を見ない、思弁的、口だけ、めんどくさがりや、辞書引かない、読まない、聞かない、実験しない、他力本願、根性なしとか、そういうところが一番いかん。

     ( ‥)まあ、気持ちは分かるんだ、気持ちは分かるんだ、
         疲れた、重い、細胞が寝かせろって叫んでる。
 ∧∧
( ‥)そんなこと言ってもいいけど前に進むー
    死なない程度にー

 さて、

 前にも書いた。言葉を定義してそれを論理的に配置して結論を述べる。これは定義の時点で色々なものを削ぎ落としているし、論理的に並べて述べたことで得意満面になるのだが、実のところ正しい文法で嘘を述べることができるように、そんな得意満面はなんの保証もしてくれない。

 ∧∧
( ‥)論理それ自体は答えの妥当性を
    保証してくれなどしないと。

     (‥ )科学=論理的、と考えている人間が
         進化や系統解析を理解できないのは
         このせいじゃないかとね。

 さて、ところでこれはオレ様理論屋さんの考え方の”メカニズム”というか”過程”を推理したもんであって

 ∧∧
( ‥)”使うデータの数と仮説の固執度は反比例する”という予想は
    これとどう関係するんです?

     (‥ )その予想はオレ様理論屋さんが経験によって
         自らの仮説を是正することができない、
         という観察から導いたひとつの意外な予想なんだよね。
 
 使えるはずのデータの一部しか使わない傾向がある人間ほど自ら導いた仮説に固執する傾向があるというのは、まっとうに考えれば、はあ?何その奇妙な動作?なんでそうなるの?? なんだけども、

 ”経験的にデータを検証することができない”という動作から導ける予想は何か?

という問題設定ではまあなんだ、比較的もっともらしく導ける予測であって。

 ∧∧
( ‥)でっ、もしかしたらそう言う動作をもたらすものが
   ”定義した言葉を理路整然と組み上げて満足する”という
    行為だと?

     (‥ )そうではあるんだけども、しかし
         細かいことを言い出した時、さてどうだろう?

 確かにオレ様理論屋さんは”言葉の上ではいかにも正しいこと”を言う。実は当然。恣意的に言葉を定義してそれを理路整然と並べているからだ。だから理屈は正しい(ように調整されている)のだがまったく意味がないし、そもそも間違っている。

 だから定義した言葉を理路整然と組み上げるというのが彼らのやっていることであることは、まあそうなのだろうけども、考えてみればこれは非常におかしい。実際、定義した言葉で考えること、それ自体は結論への固執を生み出さない。

 ∧∧
( ‥)むう、確かに定義した言葉を理路整然と組み上げる。
    そのことは結論の固執を意味しませんよねえ。

     (‥ )”満足する”というのがくせものなんだよな。


 なぜ理屈が正しいだけで満足する? なぜだ? なぜだ? 

 さてさて、しかししかし、考えているだけではこれでは駄目だあ。


     ( ‥)仕事の合間に認知心理学の本もぱらぱら見たけども
       -□ 色々と忘れているなあ。もう一回、読み直して
         基礎から始めないとね。
 ∧∧
( ‥)取りあえず、今回はメモって感じですか。

 

 
 

 

2009年12月7日月曜日

血液型と占星術

 
 売れる本、売れる本。

 ∧∧
(‥ )ダイエット、お金儲け、成功術、
\-   ファッション、おしゃれなどなど

    (‥ )ようするに自分の適応度を上げることに
        役立ちそうな本が売れている。まあこれは
        生物としては当たり前だな。

 外見やファッションで他人に負ける本とか、散財してしまう方法とか、はたまた社会的地位を棒に振ってしまう方法集とか、そんなものが売れるわけがない。

 考えてみれば血液型占いの本とかが売れるのもそのせいなんだろう。人間をわずか4つに分類して断定的に、そのくせ言質をとられないようにあいまいな表現で個々のカテゴリーを述べる。それが血液型占いの本。

 ∧∧
( ‥)人間を推し量るツールとして
    使われるわけですか。

    (‥ )そんな真剣に採用しているわけじゃないだろうけどね。
        でもたいていの人間が血液型の類型化されたキャラクターを
        知っているのはそのせいだろ?

 推し量るとまではいかないまでも、なんか相手を知るヒントぐらいにはなるんじゃね? という程度には受け入れられているんだろう。さもなきゃこんなに普及したりしない。

 タイプが4つというところもたぶん、売りになっているんじゃなかろうか?

 ∧∧
( ‥)なぜ?

    (‥ )4つなら暗記しやすいだろう?

 星占いだとこれが一気に3倍、12個になる。おまけに惑星の運行だの位置だのが入ってくるから大変だ。

 ∧∧
( ‥)でも朝のテレビ番組とかでは星占いしてますよね?

    (‥ )テレビかあ、懐かしいなあ。

 ともあれこう? 星占いは占い師(専門家)が提供するものだが、血液型占いは皆がやっている。

 ∧∧
( ‥)むう、確かにお酒の席で血液型占いの話は
    出るけども、星占いの話は出ませんねえ。

    (‥ )血液型はすでに占いですらないからな。

 あれはあまたの数ある人間を4つの類型化されたカテゴリーに押し込めちゃって”いる”ものであって、星占いは文字通り占い。未来を見るものである。

    (‥ )天体の運行は規則正しいし、それは時間になるし
        時間となればそれは占いになるからね。
 ∧∧
( ‥)確かに占星術は未来を推し量る
    方法論のひとつでしたからね。

 天動説体系であろうが地動説体系だろうがメソポタミアだろうがケプラーだろうが星占いはどっちにしろ、どれにせよ単純な体系じゃあない。

 ∧∧
( ‥)だから未来を論ずるものになったんでしょうけど
  -□ 逆にいうと一般庶民からは手の届かないものに
    なったのかもしれませんね。

    (‥ )だからこそプロがいたんだろうけどねえ。

 もっともある人がこんなことを言っていた。雑誌の編集部に入って一番最初にやった仕事は”星占いのコーナーを担当すること”だったそうな。

 ∧∧
( ‥)あらら、じゃあ星占いのコーナーはでまかせ?
    占星術の理論体系に沿ったものじゃないわけ?

    (‥ )全部が全部でまかせじゃないだろうけども
        他の雑誌やテレビの星占いを見て、てきとーに
        書いている事例はあるみたいだね。
 
 つまり雑誌やテレビ、それぞれの星占いがなんとなく共通の未来を論じているのは同じ天体の動きを見て解釈しているからではなく、お互いにぱくっているせいかもしれない。

 
    (‥ )ともあれ、”理論体系にそっていない”という意味で
        でまかせなやり方で書くには、やはり血液型占いの
        方がたやすいだろうなあ。

 ∧∧
( ‥)そういえば星占いの本が本の売り上げの上位に
    入るってことはなんか覚えがないですよねえ。

 星占い。過去の天文学であるし、実際の自然現象である上に、惑星や星座をキャラクター化しているから面白い理論体系なんだけども、本にすれば売れるってわけでもないのかもしれぬ。

 ∧∧
( ‥)それに皆が知りたいのは占星術の理論体系
    そのものではないですよね。

     (‥ )もともと未来を論ずるものだからね。

 個人的には理論体系の方に興味があるんですけどね。


 

適応度を上げる本

 
 終わった。ようやくひとつ仕事が終わった。

 ∧∧
( ‥)三ヶ月で本を一冊作るのって
\-  無茶じゃありません?

     ( — —)本の形式にもよるけどね。
           ごり押し力技の最終回だったなあ。

 他の仕事もある一方で、カラーイラスト60枚(というか実質的には115枚?)はさすがにきつい。しかし三ヶ月で一冊というのは理屈の上ではやらねばいけないことで。

 ∧∧
(‥ )確かに原稿料から考えると年収200万以上いくには
\-   そのペースで書く必要がありますからね。

     (‥ )この状況を是正したいもんだがねえ。

 例えばの話。売れないがまっとうな本を1冊半年かけて書くとして、残りの半年で2冊、まっとうではないが売れる本をてきとーに書いて帳尻を合わせる。これが成立するには

 ∧∧
( ‥)”まっとうではないが売れる本”が”まっとうな本”の
    1.5倍売れる必要がありますね。

     (‥ )1.5倍って軽く言うけど、容易なことではないぞ。

 人によってはまっとうな本で売れる本を作ればいいじゃん、とか、売れる本がまっとうでないとはどういうこっちゃ??と言うかもしれんけども、まあ、そういう意見はあまり現実的ではないので取りあえず却下。

 ∧∧
( ‥)しかし1.5倍売れる本ですか。なんでしょうね?
    初版で1万部以上刷るような本ですよね??

     (‥ )それも3ヶ月で作れて、しかも
        持続的に作ることが可能な形式のもんだ。

 1回だけそういうことができても、後が続かんのではしょうがない。しかもできれば原価が安いもんが望ましい。本を1冊作るのに例えば資料代が20万かかってはしょうがない。

 ∧∧
( ‥)なんかもう、科学の本じゃないような気がしますよ。

     (‥ )みんなが買う本は適応度が上がる本だからなあ。
     \-   Amazonのランキングを見ても本の上位は

 エビちゃんカレンダー、無料からお金を生み出す新戦略、アイドルの写真集、ダイエットの本・・・

 ∧∧
(‥ )どれもリビドーの充実か適応度を上昇させる
\-   そういうたぐいの本ですね。

     (‥ )おいらは、他人の適応度を上昇させるような
         手段は知らないし、当然、書けないね。

 ∧∧
( ‥)星占いの本とか書いたら?

     (‥ )占星術の本ねえ。あれもまじめにやったら
         金かかるぞ。

 さてさて

 

2009年12月5日土曜日

論理的な過去

 
 昨晩は急に雨が上がり、空はきれいだったが明るい月に星は隠されていた。朝は青空がしみるように明るく、しかし今夜になったらまた曇り。

 ∧∧
(‥ )明日はまた雨だそうです
\-
    (‥ )安定しないなー
 
 さて
  
 昔、知り合いにこんな人がいた。SFマニアでSFとは科学的でなければならないと思っているのだけども、彼の科学観ってのは法則から論理的に結論を導き出せばいいって考えであるらしく。そいでもって進化論は理解できておらず、ダーウィンは間違っていたと思っているし、断続平衡説が正しいと信じているし、そいでもって

 ∧∧
( ‥)そんでもって系統解析が理解できていないん
    ですよね

     (‥ )そーなんだよなー

 分岐学が理解できないし不信感を抱いているにも関わらず、分子データを最節約に解析して、その樹形図から祖先形質を最節約に復元した結論を”信じている”というカオスっぷり。

 とまあ、そんな人を思い出してふと考えた。

 SFってのはしばしば未来の世界を述べるもんだ。特に以上の人が好むのは未来においてこんなことが実現しているっていうストーリーだったんだけども。

 ∧∧
( ‥)ある意味、アポロ世代とかの願望ですかね?

     (‥ )まあそうかもしれんのだけどね。

 ともあれ思う。既存の技術なりなんなりから未来を論理的に導く。まあこれが演繹になっているかどうかは知らんけども(少なくとも彼が論理式を扱うところは見たことがない)、まあ”演繹ごっこ”はしているらしい。さてここから導ける結論があるのだけども

     (‥ )彼が系統解析を理解できないのって
         このことからすると当たり前だよなあ。
 ∧∧
( ‥)まあ、系統解析は演繹じゃなくて
    アブダクションですからね。

 過去を再現するのは論理でも演繹でも帰納でもなくて、取りあえずはアブダクション。

 だとすると論理(ひいては演繹)こそが科学だと思っている御仁がアブダクションを使用する系統解析を理解するわきゃあないわいな。

 あるいはオレ様鳥進化論者が物理学とかの法則を振りかざして過去を推論しているのも、というか過去について断言してしまっているのも、それが端から見ているとトンチンカンにしか見えないのも、それは過去の歴史を推論できない方法論で過去を記述しているからであって。

 ∧∧
( ‥)そういう意味ではSF?

     (‥ )かもね。

 



2009年12月3日木曜日

世界は最節約に出来ているか?

 
 昔、ある研究者にこんな質問をした。

 人間は最節約に推論するように出来ていると思います? たぶんね

 それは進化で獲得された能力だと思います? でしょうね

 では世界は最節約に出来ていると考えていいと思います? いや、それは分からない

 ∧∧
(‥ )......

     (‥ )?

 ∧∧
( ‥)つまり当時のあなたは進化で得られた能力なら
    世界の構造を反映していると考えたわけですね?

     (‥ )とっ、思っていたんだけどね。

 そればかりか世界が最節約に出来ていることを論証することに使えるのでは? とも思っていた。もう何年も前の話。

 しかし考えてみればそうではない。あるいはこうも単純には言えない。

 選択されるのは”子孫を多く残す変異”なわけで、例えばの話、”食える類”というカテゴリーを識別して集める能力がある生物は子孫を残すだろうし、そういう性質を持つ種族ができるだろう。

 ∧∧
( ‥)”食える類”って明らかに人為分類群というか
    その種族本意分類っていうかで、
    実在なんかしないしろものですよね。

     (‥ )世界の構造を反映したものじゃなくて
         ”食べる側の生物の仕組み”を反映した
          ものなんだよな。

 ”自分では合成できない必須ビタミンを含んでいる類”というのを考えてみればいい。

 つまりこう。生物が持つ能力には世界の構造を明らかに反映していないものがあると予想できるし、事実として多分そう。だとしたら

 ∧∧
( ‥)最節約に推論する能力を進化的に獲得したとしても
    それがただちに世界は最節約に振る舞うように
    できていることを示すわけではないですね。

     (‥ )あの日、あの時、あの研究者の返答は
         実は当然のものだったんだよな。

 世界は概して最節約に振る舞うか? そうであるようにも思えるけども、そうであると論証できるのやら。

 ∧∧
( ‥)でもさ、”食える類”というカテゴリーが進化する
    というのは”てっとりばやく必要なものを手に入れる”
     っていうことですよね。

     (‥ )その背後にある要求は
         最節約ではあるのかもしれないのだよね。

 何を最節約というのか、科学の各ジャンルが述べる最節約がそもそも同じなのか? という問題はあるのかもしれんけども。

 

2009年12月2日水曜日

カノープスが見られない

 
 散歩にいってきた

 ∧∧
( ‥)さっさと寝なさいよ

    ( ‥)いやー月がきれいでねえ。
        公園はまるで昼間のように、しかし
        青く冷たく、それでいて落ち葉広がる林の
        白く照らされたベンチは安心感のある・・・

 ぼけーーーーっとしてきたのだけども。はて、カノープスが見られない。カノープス。それは東京からは見ることが難しいはるか南の星。明るい明るい恒星。しかし一番高く上がった時でも地平線そのすぐ上でしかないので東京からは赤く、にぶく、暗く、そしてほんの短時間しか見られない。

    (‥ )星座早見盤ではちょうど南中のはず
     ○-  なのだけどね・・・
 ∧∧
(‥ )見えませんよ?

 このあたりでカノープスが見れるのは丘の上でなおかつ北から南へまっすぐ道路が走り、それが谷底へ降りていく場所だけで、、そこへいったが見ることかなわず。

 ∧∧
( ‥)なぜに?

    (‥ )さあ? 地平線のかなた、かすむ向こうに雲が
        あるとか?

 カノープスの光がどんだけの距離、大気、というかここでは対流圏だけども、そこを進むのか分からない。

 ∧∧
( ‥)一応、海岸へいけば、透明度さえよければ大島が
    見えますよね?

    (‥ )むう・・・・するとあれだな50キロじゃ効かないなあ。

 雲どころか大気の透明度までも問題なわけで、さてはて、直線距離にして何キロ先まで透明なら見えるのだ? カノープス。



2009年12月1日火曜日

答えはいつだって目の前に

 
 ついに一仕事を終えた(といってもまだ色付けが残っているのだけども)。そして時計を見れば


     (;— —)うそっ!!もう午後の10時???
        -□
 ∧∧
( ‥)とっぷりと夜になってます。

 さっきまで夕方だったじゃないか、嘘だ嘘だ。


  ∧∧
 (‥ )あなたがテキストを打っている間に
     お月様なんて天頂付近にまできてますよ。

      (— — )まじすか?

 昼間の1時間半ほど記憶が飛んでいるが、なんだオレ様朝から順調だー、無敵無敵と思っていたのはたぶん気のせいだったらしい。なにこれ、主観時間っていうの? それが遅くなっている気がばりばりするのです、そしてそろそろ限界っぽ。

 しかし最後にその前に

 オレ様鳥進化論者の人がどっかでこんなことを書いていた。北村なる人物の書いた本やネットを見ると、これらの事柄(鳥の進化に関して語っていない謎)はすでに書いた通りとご本人は言っているけども、そんなことどこにも書いてない!!

 ∧∧
( ‥)まあ、確かに明言はしてないですからね。

     (‥ )まあなあ。答えがすでに分かっている人間だけが
         分かるように、本当に何カ所かだけちょこっと
         単語を書き換えただけだしね。

 個人的には後になって”ああやっぱり。この可能性があるを考えて書き換えてよかった・・・”と胸をなで下ろしたもんだったけども(2冊ね)、でもそれは”分かっている”から言えることであって、そりゃあ読者が”そんなことお前、明言してないじゃん”と言うのは、そうねえそうかもねえ。確かに明言してないからねえ。

 ∧∧
( ‥)でも、それでもあなたは”理解しろ”と
    強要するわけですよね。

     (‥ )強要するね。

 というか読んでなくても気がつけ、ってところですかねえ。

 目の前に方程式がある。そして入力すべき値もわかっている。

 つまり科学者から見て我々読者が置かれた立場というのは

Xの2乗+2X+1

Xの値は2.5 あるいは 3.2である

という文章を黒板に書かれているようなものでありまして。


 ∧∧
( ‥)答えは自分で出しなさいと?

     (‥ )自分は自力で考えますと言ったら
         そうしなくちゃだめだろうね。

 彼ら科学者から見ればこっちの立場ってのは無惨なもんさ。せいぜい方程式の解き方を覚えてぎこちなく解いている中学生みたいなもんだから。

 ∧∧
( ‥)でもだからこそ自力で答えを出せと?

     (‥ )図書館や本屋へいけば参考書もあるだろ?
 
 しかしここで運命の分かれ道。

1:参考書を読む
2:X2乗+うんぬんとXの値なる暗号を独自に解読する

     (‥ )どっちが妥当な進路だと思う。
 ∧∧
( ‥)はあ

 だからさ、暗号解読なんかやってないで参考書を読んで、それから解を出して研究者に聞いてごらんよ。

 ∧∧
( ‥)あなたはなんて言われました?

     (‥ )「だろう? だから僕はあの仮説を支持しがたい」
        と言われた。

 みんなね、方程式を解いているんですよ。当たり前だよなあ、暗算でだって解けるんだから。見りゃわかる。だから研究者が解いてないわけがない。研究者と我々読者が違うのは彼らは方程式自体を自分で導き出せるだけの技術と思想的な訓練を受けているってことであって。

 ∧∧
( ‥)でっ、消費者である読者は見よう見まねで
    彼らが生産した方程式を使うことしかできないと。

     (‥ )それが関の山だな。

 でもそれすらしなかったら、さてどうなる?

 諸君は歴史のロマンを求めるか? 自己流の暗号解読を求めるか? それともあるいは科学そのものを求めるか?

 答えなんてものはいつだって目の前に転がっているもんじゃあないのかね。

 



 
 

刺激剤

 
 月が沈み、朝がくる。こちらの深夜の月はもうすぐ満月。地球を3分の1周した西の彼方では中天に月がこうこうと輝いているだろう。

 さて

 〆切り、しめきり、〆切り さてはて寝ぼけ眼のこの体、だるい、重い、いかに起こせば良いものか? いかにテンションを維持すればいいものか。

 そこでついにみつけました理想的な刺激剤。

    (‥ )コカコーラ!! どうよ
     ■-
 ∧∧
( ‥)はあ、そんなものでいいんですか?


 糖分、刺激物、覚醒物質、炭酸。おおおーー、理想的じゃあないか!! 

 ∧∧
( ‥)そう、、、なんですか?

     (  ̄  ̄)ふっ、これで後、10時間は戦える
        -■
 
 事実、10時間後には〆切り(第一波)がやってくる。

 

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