自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2021年2月25日木曜日

つむじ風はあくまでもつむじ風であったという夢

   
 それは奇妙な夢であった。
 
 曇天の夜空。街明かりさえも吸い込むような暗い雨雲が立ち込めて、強い風がごーごーと音を立てて吹いていた。

 突然、誰かが竜巻だ! と叫ぶので見ると、つむじ風が少し先に現れた。
 
 いや、これはつむじ風では? と思っていると、今の自分の姿が竜巻にふさわしくないと思ったのか、つむじ風はふっ、ふっ、と瞬間転移するように位置を二、三回めまぐるしく変えて、それから少し離れたところで巨大な姿になった。
 
 地平線だけがかすかに明るい夜の世界で巻き上がる巨大な風の渦。
 
 しかし、悲しいかな、最初がつむじ風であったせいか、巨大になってもそれは竜巻ではなかった。空から降りていないし、雲から伸びた漏斗型でもないし、巨大なだけで、あくまで地上を這いずるつむじ風でしかなかった。夢はしばしば再現がゆるいものだが、これもそうであった。とはいえ巨大で100メートルほどの直径があって周囲のあらゆるものを巻き上げてぐるぐると回転する。
 
 ∧∧ とりあえず逃げるべ
(‥ )
 −( ‥)そだねー
 
 
 この後、プラスチック細工の二口女が登場して、頭部をカシャカシャ、軽い音を立てて開閉させるのだが...まあ全体的に妙な夢であった。
 
 *ちなみにプラスチックな二口女は、寺と街並みが混在する夜の雑踏で人々を食うのだが、なぜか食われたはずの皆にぼこられてた。
 
 
 

ブログ アーカイブ