自己紹介

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2017年6月14日水曜日

パリは帝国栄光の壁

 
 パリ協定からトランプ大統領が脱退。
 
 ∧∧
( ‥)そもそも
    再生可能エネルギーだの
    電気自動車だの
    水素自動車だの
    そんなものに
    意味などないのだから
    こうなるのは当然
 
  (‥ )そういう小細工は
      効率を悪くしている
      だけだからな
      化石燃料に
      勝てるわけがない
 
 もちろん、いつか人類は化石燃料を使い果たしてしまう。その時以後であれば再生可能エネルギーとかいう代物でも役に立つ。というか、そんなものを使わざるをえなくなる、苦闘の時代が来るのだ。しかし、それはまだ先の話。
 
 ∧∧
(‥ )むしろその時が来るまでは
\−  化石燃料使い放題だし
    使い放題の方が効率いいから
    そっちが勝つ
    言い換えれば勝つために
    化石燃料使い放題を
    選ばざるを得ない
 
  (‥ )だからパリ協定なんか
      雲散霧消だな
 
 化石燃料を使わないと経済で負ける。経済で負ければ選挙で負ける。選挙で負ければ法律が変わる。ゆえにパリ協定の消滅は時間の問題。ただそれだけの話。
 
 だがしかし
 
 ∧∧
( ‥)経済の負けを選挙に
    反映させなければ
    この過程を止められる
 
  (‥ )それが出来る国であれば
      再生可能エネルギーという
      統制の楽園を維持できる
 
 さてそれはどこだ?
 
 ∧∧
( ‥)ありうるとしたら
 
  (‥ )EUというか
      ドイツ帝国じゃねえか?
 
 ローマ帝国は紀元後のある時点でそれまでの歩兵主体から騎兵主体に変わったらしい。まあ騎兵は強い。7世紀ぐらいになるとローマでもペルシャでも中国でも軍隊は重武装の騎兵隊。さらに続いて遊牧騎馬民族の時代がやってくる。金と訓練に時間がかかる軍人貴族の時代だ。
 
 ∧∧
(‥ )でも手持ち火器という
\−  素人でも戦力に変える
    武器の普及で
    歩兵と民主制の時代が
    再び訪れる
    しかし武器から誕生した
    民主制の時代は
    果てしない戦争の時代だった
 
  (‥ )その大戦争を禁止する
      方法として生まれた組織が
      EUなのだ
 
 これはしかし、つまるところ民主制の否定、あるいは制限でもある。

 だって当たり前だ。民主制は武器から生まれた。戦争こそが民主主義の母親であり、戦争から生まれた民主制は戦闘兵器、まさに鬼子そのものであった。

 ∧∧
( ‥)民主制という鬼子を
    制限しなければ
    人類は滅びる
 
  (‥ )ぶっちゃけそうして
      誕生したのがEUなのよね
      事実、EUは
      国民国家を制限するように
      ふるまっておる
 
 有権者はぞろぞろやってくる移民やらなにやらに不満だらけなのに、それを国政に反映することができない。だってより上位存在であるEUの統制下なのだから。
 
 ∧∧
(‥ )しかも事実上
\−   ドイツの総主権の下に
     あるというね
 
  (‥ )当たり前なんだよな
      ドイツは人口が多く
      工業力も高い
 
 確かにかつて西欧列強が海外植民地を好き放題に作った時代、ドイツは出遅れた。
 
 ∧∧
( ‥)だからヒトラー総統のように
    周辺諸国を併合するしか
    なかったのだよね
    そもそもドイツは陸軍国だしね
    でも海外植民地がないゆえに
    負けてしまうのよね
 
  (‥ )それが今じゃ
      植民地の独立で
      形勢逆転よ
  
 植民地を喪失した他列強ごとき、何ほどのことがあろうや? ドイツに歯向かえるものなどもはや西欧に存在しない。抵抗できるのは海の向こうにいる海軍国家、大英帝国と、ナポレオンでも打ち負かせなかった大陸軍国ロシアのみ。
 
 思えばこの旅は、1000年に及ぶ長い道のりではなかったか? 

 カノッサの屈辱に終わった神聖ローマ帝国、わずか2代で終わったホーエンツォレルン家のドイツ帝国、そしてヒトラーの第三帝国。

 ことごとく失敗した帝国と征服の試み。
 
 しかしEUことドイツ第四帝国は、ついに西欧征服を達成するだろう。もはやその拡大を止めるのはドーバー、ポーランド、地中海だけだ。
 
 ∧∧
(‥ )そしてこの帝国なら
\−  民主制を制限している
    その性質上
    経済の敗北を
    選挙に直結させることはない
    そして
    選挙の敗北なければ
    法律によって
    再生可能エネルギーで
    ないものを
    市場から排除できる
    つまり経済の敗北はなく
    その市場規模は5億以上なり
 
  (‥ )まあ事実上の
      ブロック経済って
      やつなんだがな
      今やどこもそうだしな
 
 ロシアは十分巨大で、中国が提案する一帯一路構想に至れば、あからさまにかつてのモンゴル帝国、中国の正統王朝たる元の復刻版。それはロシアをも視野に入れている。
 
 ∧∧
( ‥)日本はTPP構想に遅れて
    参加したのに
    アメリカが抜けたせいで
    なんかこう
    大東亜共栄圏っぽく
    なっちゃったしね
 
  (‥ )アメリカは人口が多くて
      島国だから
      すぐ引きこもりたがる
 
 これは昔なつかしき経済のブロック化。地球の分割構想。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えるとパリ協定は
\−  大ドイツ帝国の権益を守る
    障壁として維持されうる
    そういうことですかね?
 
  (‥ )これは大ドイツ帝国の
      性質も反映したものに
      なるのだろうな
 
 今だってフランスの原発に頼っているのにクリーンエネルギーみたいなことを言っているのだ。何の意味もない再生可能エネルギーを金科玉条に奉る国家。

 それはつまり、無駄に意識高い人間に支配された封建国家ということになるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)まあ貴族制って
    そういうものだし
    貴族制じゃないと
    多民族国家は
    統治できませんからな
    移民ぞろぞろだと
    そうならざるをえないよね
 
  (‥ )いつかドイツが
      増加する移民と
      宗教の空白のために
      イスラーム化したら
      今度は地中海を越えて
      北アフリカ
      サウジアラビアまで
      侵略の手を伸ばすの
      だろうな
 
 もしそうなったら、1400年絶えていた地中海沿岸を支配するローマ帝国が帰ってくることになる。しかも今度はゲルマン人スルタンによる専制支配ということになるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)そいでもって
    今度の敵はキリスト教徒の
    ロシア帝国と
    シーア派イスラームの雄にして
    大ペルシャ帝国ことイランか
 
  (‥ )それと
     ドーバーの向こうに
     相変わらず君臨する
     大英帝国な
    
 
 すなわち大ドイツ万歳。パリ協定は帝国栄光の壁となるだろう。
 
  
 

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