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2017年6月11日日曜日

考えるなんて馬鹿のやることだし、その累積がこの世界

 
 「象形文字入門」中公新書 加藤一郎 昭和37年 という本の151ページにおける一節
 
 その内容は、簡単に述べると次のようなやり取りである。
 
 アメリカ人の研究者が日本の空港で [電話 Telephone]という表示を見た。
 
 彼は言った。

 読めないが漢字の意味は分かる。Telephoneという簡単な言葉を2語で表さなければいけないとは、後進国のしるしだ。
 
 そこで作者は言った。
 
 Telephoneだって2文字のギリシャ語でしょう、と。
 
 ∧∧
(‥ )Teleはギリシャ語の
\−  テロス:τελοσ
    phoneはギリシャ語の
    フォーネ:φωνη
    が由来だからね
 
  (‥ )意味は終端に届く言葉
      意訳すれば
      声が遠くにまで届くだな
 
 まあここから分かることは単純である。
 
 ∧∧
( ‥)研究者だろうがなんだろうが
    世の中、無教養の馬鹿だらけ
    思いつきをぱっと言って
    ドヤ顔してるだけでござる
 
  ( ‥)一生懸命、頭で考えるから
    −/ こういうことになるに
 
 
 そして次のことも明らかであろう。
 
 他人の言うことなんかいちいち真に受けちゃだめだよ、と。
 
 ∧∧
(‥ )実際、先のことを言われたら
\−  これを真に受けて文化論を
    語る知識人やリベラルや
    これだから
    何々は駄目なんだ論を
    とうとうと語り出すやからが
    出てくるでしょうからな
    というか出てきてできたのが
    僕らのこの世界なのだと
 
  (‥ )世の中の言葉なんか
      しょせんはそんな程度の
      たわ言の集積でしか
      ないってことよ
 
 ほら? 真面目に考えるとか、そんなもの、馬鹿のやることだって分かるだろう?
 
 もうちょい気を抜け。
 
 
 
 ちなみにこの本、古代エジプト人が信じた二つの魂的存在のうちのひとつ、カァについても語っている。
 
 カァは人が死ぬと肉体から一旦離れるが、やがて舞い戻り、肉体がミイラとして形を保つ限り、カァは存在しつづける。
 
 古代エジプトでミイラ作りが行われたのはこれが理由であった。それは魂の永久保存の企てであったのである。
 
 そしてカァの象形文字は肘から上を掲げた腕であり、その様子は何かを抱くかのようである。

 カァの象形文字とは、絶えず自分の近くにいて、自分を抱きしめてくれるものを表しているのであった。
 
 そして116ページにて語られるのである。
 
 私はダッコちゃんをカァだと思った。カァは永遠のダッコちゃんだったのであると。
 
 
 ∧∧
( ‥)うーん、この
 
  (‥ )なかなかおもろいな
 
 
 懐かしきダッコちゃん=>https://www.google.co.jp/search?q=ダッコちゃん&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwju86X8sLXUAhWJzLwKHYsrBgwQ_AUIBigB&biw=1130&bih=868
 
 

 

  

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