*続き。
∧∧
( ‥)ようするに?
(‥ )メンデル遺伝を知っているけども
それを理解に組み込むことを
忘れている。
理解に組み込むのを忘れているので、理解が不完全になって疑問が生じる。自分は理解できていない、なぜだ、分からない、という迷い、本人の勝手な思い込みではあるが、それが生じる。
そこで得体の知れない勝手に考えた要素を挿入して説明を試み、矛盾を勝手に、あるいはオレ様に解消した。
∧∧
( ‥)そしてその説明には需要があった。
(‥ )その説明を聞いて、分かりやすい!!
と思った人は、当然、メンデル遺伝を
理解に組み込むのを忘れている。
つまり、理解に必要な部品を組み込むのを忘れたライターが試みた勘違いな説明。それを聞いた、同じく理解に部品を組み込むのを忘れた消費者が「おお、分かりやすい」と勘違いしている。
∧∧
( ‥)ありがちな勘違いだから需要があった?
(‥ )組み込むのを忘れて生じた欠損を
うめるために勝手に作った部品を
売った。買った、需要と供給。
まあ、そもそも理解というのは単なる自己申告だから、理解したと思ったら、それが理解なんだろう。
理解の欠損を埋めてもらう。これが”分かりやすい”というものである。
∧∧
( ‥)間違っとるがな。
( ‥)まあ、仮説はバージョンアップされる
ものだから、筋が通った説明でも
いずれは大概の場合くつがえされる。
でもこの場合はそれ以前の
勘違いだよね。
とはいえ、理解した、分かった、分かりやすいと客が認識したことは事実。
∧∧
( ‥)困ったものですね。
(‥ )分かった、分かりやすい。
みじめで、無様で、か細く
ひ弱く、それでいて取り澄ましている、
なんともあわれな認識だと
思わないかね?
まあ、よい、まあ、良い。妥当な仮説をチョイスし、自分の理解とか把握とかいうものをテストすれば良いだけの話。
( ‥)テストから逃げるから
自分は分かっていると
思い込めるんだよな。
∧∧
( ‥)分かったというのは所詮は
仮説であって、テストしないと
分かったか分かっていないか
分からないですからね。
読書人がとんでもないトンチンカン馬鹿になる時があるのは、それは読んでばかりでテストを受けないからだよね。