( ‥)ちょっとまずいな、
-□ この状況
∧∧
( ‥)何が?
(‥ )データから論文を適当に書く方法
それが分からない分野に
今、足を踏み入れている。
∧∧
( ‥)ああ、それは危険ですね。
データを解析し、そこから答えを出す。それを明示した論文がここにある。一般的なイメージではそれで間違いない、と思えるが、実はそうではまったくない。
∧∧
( ‥)まずデータを意図的にチョイスする。
データを解析する方法も複数あるから
どれかを意図的にチョイスして使用、
それで意図的な答えを自在に
出せますからね。
(‥ )だからダメだってわけでは
ないのだけどもね。
そうでもしないと論文が書けないことがあるし、そうであるから取りあえず答えを出して道程を示すことが出来る、そしてだからこそ有効だ。そういう側面もある。
∧∧
( ‥)それに、論文として出した以上、
疑義を感じて反証したければ
反証してね、って言えますしね。
(‥ )そういうことが分かっていればいいんだ
□- だけどなあ、それが”出来る”ほど
論文の書き方や解析方法のくせを
分かっていないジャンルに足を
踏み入れているのは....
これは危険だね。
さて、やっかいな。やばいぞ、これは。
*注:意図的にデータをチョイス:例えば以前、始祖鳥の10番目の標本を調べることで既存のデータの解釈が変わって、これを報告した論文があった。これ自体は大いに大発見なのだけども、ついでに系統解析して始祖鳥は鳥ではない、という結果を示した人たちがいた。ネットでは結構話題になったらしいが、実はあれ、通常であれば入れるべきデータが抜けている。ようするにセンセーショナルな発見をさらに箔づけするために作った意図的なものであると考えるべきしろもの。実際、数年後により包括的な解析がされてその結果は否定されている。
∧∧
(‥ )先日の徐星さんの「始祖鳥は鳥ではない」
\- *はもっとまっとうなものでしたよね。
(‥ )あの人の研究はすごく正攻法かつ、
技、使ってくるんだ。
頭いいよね。
だがこちらの論文は大して騒がれなかったっぽい。センセーショナルな意図的が大騒ぎで、正攻法はこういう反響。ありがちだけども皮肉。