( ‥)そうだなー、本を書くって
-□ 意外と大変でな、かなり
時間を食われるんだ。
∧∧
( ‥)あなたの場合、3ヶ月に1冊が限界ですね。
イラストや写真の撮影も基本的に自前だ、ということもあるけども、これより速く書けるかというと。
∧∧
( ‥)まあ、本の種類によっては
可能なんでしょうけどね。
(‥ )ライトノベルを3日で書き上げた人がいる
と聞いたけども、それだって
どういう話にしようーかなーって
半年くらい悩んでいるんじゃないかな?
本を1冊書くには、それ相当な時間が必要だ。言い換えると。
∧∧
( ‥)大量に書いている人は何か
おかしなことをしていると。
(‥ )特にだ、研究者であるとか、
本職をちゃんと持っている人が
2、3冊ではなくて、10冊とか
それ以上を、しかもかなり短期間に
出しているとなったら、
それはもうね。怪しいよ。
名前だけ貸してゴーストライターを使っている可能性もあるが、ようするにあれ。「あんた本業どうした?」という状態。
∧∧
(‥ )まあ、自分の業績に基づいて
\- 真面目に書く研究者もいるんですが。
(‥ )本業、あるいはその応用だけでは
2、3冊でネタ切れだよ。
最低限、1〜2年、それ以上の
インターバルがあると思う。
言い換えると、それより頻繁に。それも大量に書いているとなると、さらに怪しい、と言える。
∧∧
( ‥)ようするに物書きに転職しちゃった
状態ですね。
(‥ )それでも良いことを書ける人はいるんだ
□- ただ、その場合、そういう本は
一般向けにシェイプされた教科書に
なる。
それは当たり前だとも言える。仮に大発見をした人でも、それではネタが1つだけだ。何冊も、しかも質を維持して書いているのなら、そこに目新しさがあるわけない(目新しさは最初の2つぐらいで消費してしまう)。そしてスタンダードで手堅いものをうまく説明する場合、そこにあるのは豊富な知識と正確な理解を使ったうまい説明で、目新しさは説明の手法にあることになる。
∧∧
( ‥)では次の状況はどうなるか?
:たくさん出している
:いつも目新しい主張をしている
(‥ )言い換えるとこうだな。
:本業の論文を書いていない
:本業では認めてもらっていない主張を
展開している。
∧∧
( ‥)その状況をもたらす状態は、
少なくとも2通り考えられますね。
(‥ )たぶんね。
1:これからスタンダードになる仮説を
論文以外で主張してしまった
2:科学的には認めてもらえない
ダメな仮説を一般人に広めようと
画策している。
∧∧
( ‥)まあ、ありうるのはどっちかというと。
(‥ )これがさ、2なんだよな。
ちなみに仮に1であった場合、続報があって1が支持された、という情報をいずれ耳にするだろう。
∧∧
( ‥)そうでない場合は
( ‥)ほぼ間違いなく2だね。
-□
:新進気鋭の、特に自説を紹介している
:そういう本を大量に、しかも高頻度で書いている
:その仮説を支持する続報が特にない
そういう場合、やばいと思うべきじゃなかろうか? 一般向けのそういう種類の啓蒙書とか自称するものは怪しんだ方がいい。
∧∧
(‥ )ちゃんとした普及書もあるんですけどね
\-
(‥ )そういう本はな、真面目で固い内容なんで
人気がないか、人気が出ても勘違いした
文化人が訳分からんいちゃもんつけてる。
啓蒙書を読んだ、というのなら最低限、教科書も読むべき。そうでないと作者が1なのか2なのかすら分からない。