自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2011年8月19日金曜日

使える単純化

 
 ∧∧
( ‥)分かりやすい、というよりは?
 
    (‥ )使える単純化、の方が
        いいかな。
 
 考えても見れば論文とか理論、それ自体が現象を説明するために提案された単純なモデルなのだ。
 
 ∧∧
( ‥)単純なモデルでないと
    役に立ちませんからね。
 
    (‥ )なんでも説明できるように調整した
        複雑なモデルは、まず構成要素の
        どれが重要なのか分からないし
        反証できないから棄却もできない、
 
 *反証できない。色々な要素を調整するとなんでも説明できるように調整できるので、いかなる現象も説明できる。ようするにどんなテストもクリアーできるので故障していても、それが原理的に分からない、ということでもある。

 故障が分からないような機械は最悪な意味で故障している。
 
 
    (‥ )あるいはこう言えばいい。
        それが妥当なのかどうなのか
        経験では識別できず、
        判断もできない。
 ∧∧
( ‥)まあ、役立ちませんね。
 
 説明できるから良いではないか、と能天気に言う人もいるが、説明できる=役立つ、ではない。

 *例:天気は神様が変えている。説明はできるが明日の天気を予想することには使えない。
 
 ∧∧
( ‥)ゆえに、分かりやすい、ではなく、
    元の性能を可能な限り損なわないように
    しつつ、仮説を可能な限り単純化して
    説明するのだと。
 
     (‥ )まあ、そもそも理論ってのは
         本来、そういうものだから
          それほど難しい作業では
          ないっちゃないのだけどね。
 
 だが、ひるがえるに、分かりやすいは非常に難解な作業。
 
 ∧∧
( ‥)なぜかというに
 
    (‥ )分かりやすいは理論の性能や
        構造ではなくて
        単に人間の実感、ようするに
        心理学に属する問題だからだ。
 
 現象を説明する単純な仮説を、心理的に受け入れやすい形態に直せ、というのは要求としては完全にいかれている。
 
 
 
 

ブログ アーカイブ