自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2017年1月27日金曜日
恐怖と自殺への情熱こそが世界を支配する
散歩へ出るとあいもかわらず先日の積雪が残っておる。
昼間でも氷点程度だったり
∧∧ しましたからね
( ‥)
−( ‥)溶けねえよなあ
一方、垂れ下がるつららはなかなかにきれいだ。
さてもさても
∧∧
(‥ )メキシコ大統領と
\− トランプさんの会談が
流れたそうですねえ
(‥ )うははっ
飛ばしよる飛ばしよる
∧∧
(‥ )...まあトランプさん
\− メキシコが国境の壁に
金を出さないのなら
会談止めようとか
言ってたみたいですしね
(‥ )会談がしょっぱなから
流れる事態を作るとは
おっさんやりよるな
テンション高いねえ
∧∧
(‥ )メキシコの人は
\− 壁を作ってもそんなもの
いくらでも越えられると
言ってるとか
(‥ )あっはっは
そりゃあそうだな
そしてそりゃあ
壁を作るだろうな
まあ当然なのである。金がある方が楽だというなれば、そこへ向かって人が流れるは、水が低きに流れると同じく世界の道理なり。なればそれを阻止するにはダムという壁を作らねばならぬのだ。
∧∧
(‥ )それにしても
\− メキシコとアメリカ
どちらも
現地人から土地を奪って
成立した入植国家なのに
この発展の違いって
なんでしょうね
(‥ )口の悪い奴がこう言ったよ
一攫千金を目指した
コンキスタドールたちと
社会ごと入植した人々の
違いだとな
現地人の社会はどちらも破壊されている。人々は過去も伝統も壊されて社会を維持できない。なれば違いは入植した支配者たちが社会という秩序を持ち込めたか持ち込めなかったかの違いだと。
∧∧
( ‥)コンキスタドールたちは
それに失敗し
社会を持たない社会は
発展できなくなったと
(‥ )社会ってのはな
本来は抑圧的で陰鬱で
自由も恋の情熱も
ないものなのだ
社会とは所詮のところ利己的な個人の集合。それがひとつにまとまるには、ひとつには恐怖が必要だ。
勝手なことをしたら皆にリンチされるという恐怖。裏切り者は許さないという憎悪。社会にはこれが必要だ。
そしてもうひとつ社会の維持には情熱が必要だ。
しかしそれは恋の情熱ではない、自殺への情熱だ。
恋の情熱とは自らを自らのために残すということでしかない。それでは駄目なのだ。個人のための個人の情熱は、その結果が個人であって社会にはなりえない。
そうではなく、自らを率先して犠牲にすることでその大いなる無駄を誇示し、それを皆が賞賛する。この自殺への情熱こそが社会に相互作用を作り出す。
リンチされる恐怖があれば、人は退かぬ。
自ら率先して自殺する情熱が讃えられるのであれば、人々は前進して死ねる。
リンチの恐怖と自殺への情熱。
これがなくば社会は前に進めぬし、これさえあれば隊伍を組んで蹂躙の前進ができよう。
∧∧
(‥ )一攫千金という
\− コンキスタドールたちに
そんなものはなかったと
(‥ )金と女にうつつを抜かし
自由に生きる
そういう
絢爛豪華な情熱では
社会は自分で自分を食う
蛇のようなものに
なってしまうからな
アメリカとメキシコは
その違いで
説明できんじゃね?
実際、恋と情熱の国って、いずれも発展していないであろう?
なればつまりこうなのだ
恐怖と自殺への情熱に燃える灰色の帝国こそが列強であり、未来の地球は、これら灰色の列強が支配する恐怖の惑星になるのであると。
ゆえにすべての恋と自由と幸せはことごとく屠られ、その首を切り落とされるだろう。
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