自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2017年1月14日土曜日
所詮、戒律などというものはかりそめの仮面に過ぎぬ
∧∧
(‥ )トランプさんを批判していた
\− CNNとトランプさんが対立
トランプさんがCNN記者の
質問を拒否する
回答を否定する
という一幕があったと
(‥ )話がさっぱり要領を
得ないから
なんだか良く
理解できない出来事よな
弱ったことに報道内容が抽象的で理念的で、具体的なのはトランプのおっさんの反応だけで、すべてが曖昧だ。
∧∧
(‥ )こういう時、なにが
\− 決め手になるのですかね?
(‥ )陪審員の意向だろ?
世界を作っているのは法律でもないし、戒律でもないし、宗教でもない。
世界を作るのは皆の意向だ。
∧∧
(‥ )CNNを擁護する側は
\− これは民主主義で
これはジャーナリズムで
これは報道の自由で
と言っておりますなあ
(‥ )残念ながら民主国家に
言論の自由はないぞ
少なくとも、全員の意向に沿わない人間は、最悪殺される。それはソクラテスを見れば明らかであろう?
∧∧
( ‥)皆の意向に沿う意見は
自由に述べられるが
皆の意向に沿わねば
殺される
( ‥)民主主義ってもともと
−/ 排他的な村社会だからな
そんな社会に
自由があると
本気で信じている奴が
おかしいんだよ
村社会だからこそ、全員、一糸乱れず、退くことなく戦列に立つことができる。
当たり前だ。逃げたら村八分なんだからな。そりゃ必死に踏みとどまるだろう。
そしてこの軍事力こそが民主制の屋台骨であった。
それを考えれば民主主義に言論の自由がないことなど明白である。あくまでここにあるのは、皆の空気の許す範囲内の自由でしかないのだ。まあこんなことは人類社会ならどこへいっても同じであるが。
∧∧
(‥ )そして民主主義は奴隷制を
\− 基本としている
古代ギリシャから
近代の西欧に至るまで
民主制は非常に差別的で
凶悪なまでの奴隷制であった
(‥ )事実、つい最近まで
欧米は奴隷制だった
からね
だが、おそらくは戦後のある時点でそれは書き換えられた。
奴隷制と一心同体であった民主制は、いつの間にか多文化共生、民族人種平等なものであると上書きされたのである。
∧∧
( ‥)なんでこんなことが
可能だったんだろうね?
(‥ )欧米人が
キリスト教徒だからじゃ
ねえか?
キリスト教は多民族国家になったローマ帝国の臣民を規格化されたロボットに作り替えるような働きをした。少なくとも、皆が同じ宗教を信じ、同じ戒律を採用するとはそういうことであろう。
∧∧
(‥ )キリスト教徒は
\− 神にプログラムされた
ロボットである
(‥ )神の被造物になるとは
そういうことさ
神の入力のままに
一斉に同じ行動をする
機械軍団だ
こう考えると、差別と奴隷制であったはずの民主制が、多文化共生と民族人種平等の存在に書き換えられたのは分かりやすい。
∧∧
( ‥)プログラムが書き換えられた
のであると
( ‥)つい最近まで
−/ 人種隔離政策していた
アメリカが
手のひらを返して
南アフリカを批判する
これなんかも
そういう例だろ
プログラムが書き換えられると、くるっと手のひらを返し、これまでのことはまるで忘却して、過去の記憶を曖昧模糊なものとしてしまう。
人間というのはそういうものだが、この有様は強烈である。
問題はだ。このプログラムを書き換えた者は誰か? ということで。
∧∧
( ‥)誰よ?
(‥ )皆の総意だろ?
そう書き換えた方が都合が良いぞ。そう思う人間が多くなれば戒律というプログラムは書き換えられ、過去は忘却され、歴史まで書き換えられ、記憶まで操作されてしまう。これはぎょっとする出来事だが、非常にありがちなことでもあろう。
日本だって、終戦時に中学生程度だったガキのくせに、日本軍の蛮行は許せない! とか、まるで見て来たかのように世界を後付けで語る知識人がぞろぞろ現れたのだから。
∧∧
(‥ )それを考えると
\− また書き換えられてしまうって
ことが起こるかもね
(‥ )というか
起こりかかって
いるんじゃねえの?
もしそうであれば、勝利の方向性はかなり明確だ。
∧∧
( ‥)トランプさんが勝利したとは
きわどいとはいえ皆の総意が
そっちに傾き始めた
兆候であろう
(‥ )そもそも有力対抗馬の
サンダースだって
社会主義者だったわけでな
国民の助けての声は深刻で
それは十分
プログラムの書き換えを
実行しうるものだろう?
むしろ望まれているのが
書き換えなのだ
かつて非寛容と奴隷制の民主制は、多文化共生と民族平等に書き換えられた。
次にどう書き換えられるのかは分からないが、以下のことは明瞭であろう。
宗教の戒律とて、それは上っ面の存在で、皆の総意と利害を反映している限り支持されている、かりそめの仮面でしかない。
なればこう言える。報道の自由とか言論の自由とかいう戒律は、プログラム書き換えの前において、まったくの無力であると。
そもそもそんなものは最初から存在しなかったし、今日、この日まで、皆の総意で生かされていたひ弱な幽霊でしかなかったのだと。
∧∧
(‥ )それを考えると
\− 長期的にはCNNの
敗北ですかね?
(‥ )失政で
トランプのおっさんが
失脚するということが
あったとしても
言論の自由、報道の権利
そこが書き換えられたら
誰が敗者になるかは
明白だろう?
ブログ アーカイブ
-
▼
2017
(632)
-
▼
1月
(58)
- 逆襲の民主主義
- 金の元素的性質で金市場の価値下落を批判する
- この曲はずっと良い お前達もそうなるのだ
- 欧米が論理的とは異世界転生小説と同じ
- 2017年1月27日のベスタ
- 血税で経済活動を冷え込ませるってどういう?
- 彼が馬鹿であろうがなかろうが、選択は予定必然のものである
- 恐怖と自殺への情熱こそが世界を支配する
- 日本衰亡論とか成長論とか、あれ全部間違い
- 要するに気持ちいいことをしたいだけだったのだな?
- 同士よ感謝せよ
- さあいこう 全ては運命獲得論のごとく
- 勝ち組戦略は民主体制下では不安定さを増幅させる
- 本は娯楽ではない 元来は魔道のものだ
- ちょっと頭が良いとは悲惨なことだ
- 彼の正論はいかなる利益誘導か?
- 全体主義などこの地球に存在しない
- おっさん宇宙
- 22日だけど21日のミラ
- なにをしても面倒くさい
- 論理的な人間は業を背負っているのだ
- 2017年1月21日の雪
- 待たれていた未来がやってこよう
- 理不尽なり女装倶楽部
- 意図を隠しながら賛同してくれないとはこれいかに?
- 君の瞳は少年のように純粋で美しい
- 蠱毒な夢
- 本の肝とは自慢できることにあり
- 科学を売るとは石ころを売るに等しい
- フィクションとデマを見れば皆の世界観が分かる
- 怪しげなトリビア 巨神兵は日本製という勝利
- 50時間越えの降雪
- なぜお前達は馬鹿なのか? と問われたら
- すぐれた販売戦略というものはある
- 本を読むものよ呪われろ
- 夜の神社を通過して帰る
- すべては口先だけに収束するだろう
- 所詮、戒律などというものはかりそめの仮面に過ぎぬ
- 言い訳にもそれなりな根拠があるものだ
- さてなにかうまい手は
- さてどっちかな?
- 泳ぐエビに関して言えば人生には娯楽が必要だ
- 知性あるもの、考えるもの、本を読むもの、すべて滅ぼすべし
- 読書人ごときに本を読んでもらっちゃ困るんだよ
- せめて笑顔であなたのために
- けしからん新聞
- 世界は手抜きで出来ている
- 必ず出てくる自分自慢
- 滅びの時代か脱皮の未来か
- 飽和した勝ち組行動原理
- 20ページ時代 遺伝子はさながらクトゥルウである
- すべては茶番
- 岩物語2017
- 分かったも論理も手抜きの手段
- 己の魂のために虚偽を語る者は焼かれるべき異端である
- 我ら良いところ取りの合成存在を作れり
- さあこここで自慢の話をしよう
- その何気ない批判はずれているようで深刻だ
-
▼
1月
(58)