自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年4月3日金曜日
存続の仕組みは死によりかかっている
∧∧
( ‥)読み終えましたか
( ‥)んー
‐□ 今日は一日新書を読んで
終わりだなあ
∧∧
( ‥)どうよ
できそう?
( ‥)人間の根源
‐□ 性 病 老 死
これを本の最後に
集結させること
多分可能だね
∧∧
( ‥)生病老死でしょ?
(‥ )苦痛的にはそれでいいけど
生は死の投影だろ?
生死を対比する事
それは同義反復だ
意味ないだろう
世界を見れば分かること。生ある者よりも生無き者の方が多い。世界の本質は命無き虚無の世界にあり。
∧∧
(‥ )そして生物が持つ
\‐ 自己複製能力は
非常に広義の意味では
鉱物が持つ能力と同じ
(‥ )死から産まれて
死に回帰する
生物とは
死が持つ多様な形態の
ひとつでしかないの
だろうな
∧∧
(‥ )そして危険を恐怖しなかった
\‐ 生物は自然淘汰で弾かれ
残るのは死を恐怖し
存続に固執する個体のみ
(‥ )自分の存在に意義を求める
それはつまり
物理的な結果論でしかない
そう考えると、人生の意義とは何か? この問いに誰もちゃんと答えられなかったのは当然なのだと言える。
∧∧
( ‥)存在意義など無いのだから
意義を求めても
意義などあるわけがない
(‥ )結果から遡及して
意味があるはずと
信じたことが間違いなのだ
雷はなぜ咆哮するのだろうか? あれは神の怒りなのか? これと同様、最初の問いが間違いだったのだ。人はなぜ生きているのだろうか? 問いが間違いである以上、答えなど出るわけがない。出るとしたら、それは偽りだ。
∧∧
(‥ )でもそうであるからこそ人間は
\‐ 存続の性
回避すべき病
代償の老化
回帰すべき死
これらに必然の関心を持つ
(‥ )例え我々の存在が
無意味であっても
我々の想いが
結果論でしかなくても
そう感じて行動すること
これ自体は
まったくの事実でな
∧∧
( ‥)そしてそこに近づこうと
( ‥)でもここから
‐□ 出てくる結論って
生物は死ぬ事でしか
存続できないってこと
なんだよね
死と反対に不死化とは、必然である死を否定する行為なので大変な結果をもたらす。
不死化した細胞には、それを危険と認識して排除しようと無数の免疫群が襲いかかってくる。それをかいくぐる過程で不死化した細胞は淘汰され、さらなる増殖能力、さらなる変異能力、さらには移動能力までも獲得するようになる。
∧∧
(‥ )それが例えばガンなんだけど
\‐ 死を否定するというのは
罪深いことですね
(‥ )個体としては
死にたくないよう
進化的に
調整されているんだがな
個体を構成する
細胞自体には
死を組み込んでおかないと
自壊してしまうのだ
そしてこれもまた進化の結果。
淘汰が生み出した存続の仕組みは死によりかかっている。
∧∧
( ‥)でも死にたくはないのだと
( - -)さてこれを最後に
‐□ 組み込むには
どうしたものかな
ともあれ
さすがに疲れたよ
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