自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年4月17日金曜日
本がスナック菓子へにじり寄る
本や映画は5分で楽しめない。あるいは5分ごとに楽しみがくるわけでもない。ネットの時代において、これでは廃れる。
∧∧
(‥ )ネットの娯楽が
\‐ 必ずしも5分で味わえるとは
限らないけども
(‥ )でも言わんとすることは
分かるよなあ
∧∧
( ‥)あなたも映画は
大嫌いだからね
(‥ )2時間も人を
拘束しておきながら
あげくに2000円も
取りやがるのですよ
ふざけるなって話ですよ
この意味において、本は映画ほど暴力的ではない。本は見るのを止めることができるし、持ち運びが出来る。
∧∧
(‥ )でもネットの娯楽は
\‐ 本よりもっとお手軽だ
これは
なぜでしょうね?
(‥ )なぜだろうな?
本は長い娯楽向きで
ネットは短い娯楽向き...
仮にそうだとしても
理由が分からんな
ネットでは画面が
スクロールするせいかな?
例えばスクロールすると長い感覚が残るから、それが軽さへの希求につながるとか...。
あるいは紙の反射光と、液晶の透過光の違いなのかもしれない。
まあ理由が分かる必要はない。
観測した現実がなんかそう見える。対応するにはそれだけで十分である。
∧∧
( ‥)仮にネットがスナック菓子的だ
とするのなら
本もスナック菓子にするべき?
(‥ )本はレストランなのだ
レストランで
スナック菓子を
出す必要はない
むしろ高級指向をだな...
とか力説したいところだが
ポテトチップも
フライドポテトも
本来はレストランとか
厨房から
出てきたものだよね
それを考えると、娯楽がスナック菓子的になっているのなら、本もそれににじり寄るべきなんだろう。
というかにじり寄っているのである。
昨今の新書は昔よりも質が落ちた。飲み屋で上司が愚痴るような人生訓や、意識高い系の勘違い人生論のようなものばかりではないか。良く言われることである。
∧∧
(‥ )経済的には
\‐ 悪いことじゃないけどね
それにどうせ
人間の教養って
上司の愚痴レベルでしょ?
(‥ )まあそうだね
教養って
ただの無駄自慢だし
知性自体がそもそも
無駄な存在だからな
教養とか言ってる時点で
勘違いよ
いや、話がぶれたぞ。
新書が劣化した、というのは、ネットのようなスナックつまみ食い的な感覚の普及とは、直接関係ないのである。
事実、居酒屋で聞かされる上司の愚痴や勘違い人生訓は、スナック菓子と等価ではありえない。
∧∧
( ‥)むしろあれだよね
舌が麻痺して
ぎとぎとの脂ぎった
濃い味の料理を食べる上司と
それに付き合わされて
ウンザリ顔の部下は
ポテチ食べて動画を見てる方が
幸せみたいなね
両者は等価ではない
( ‥)スナックつまみ食い文化は
‐□ 否定されるものではないし
新書の劣化と等価で
論じるものでもないな
そして、つまみ食い的な文化に近づけて本を作るというのは、内容の劣化と直接関係なく実現できるだろう。
∧∧
(‥ )問題はどう料理するか
\‐ ですか
(‥ )同じ塩と脂を使っても
舌を麻痺させるラーメンと
スナック菓子とでは
方向性が異なるからな
そしてもちろん、客層も違うのである。
人間の基本は同じで、誰もが塩と脂を好んでも、食うものや食べ方のスタイルは違っている。ここを混同してはならぬだろう。
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