自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年4月15日水曜日
知性はホラを吹くことしかできず、すべては嘘っぱちである
hilihiliのhilihili: 夷狄の文化は受け入れないでしょうの続き
例えば「銃・病原菌・鉄」を読んだ人が曰く、この本は他の大陸に対してユーラシアが覇権を握った理由は説明しているが、ユーラシアの中でなぜ西欧が覇者になったのかを説明していないと。
∧∧
(‥ )これは半分正しいけど
\‐ 半分間違った指摘だと
(‥ )題名に「銃」って
書いてあるがな
銃の祖型は中国なりモンゴル帝国なり、アジアで産まれたが、銃を発達せしめたのは、ずっと戦争をしていた西欧であった。日本の種子島も結局はヨーロッパ由来の武器である。
∧∧
(‥ )ただあの本は確かに
\‐ なぜ西欧がずっと戦争を
していたのか?
それについては
あまり説明していないの
だよね
(‥ )地形で説明しているが
それは半分正しくて
半分は間違いだろうな
なぜなら、ローマ帝国は統治できていたからである。
∧∧
( ‥)そしてこれは
ローマが偉大だった
というよりも
たんに運が良かっただけ?
(‥ )多分ね
タイミングが
5世紀ずれたら
統治どころか
ガリア征服も
無理だったんじゃないかな
あるいはタイミングが1000年ずれたら、反対にゲルマーニアまで征服できたかもしれぬが、まあそれは別の話である。ここでは論じない。
重要なのは、戦争が西欧発達の大きな要因であり、それは実のところ西欧の書籍では時々出てくる考えでもある。そこであろう。小説1984年でさえ、おおまかに言えばそういう内容だ。あの架空世界の指導者たちは、戦争と科学こそが社会変革をもたらすことに気づいたために、戦争の無限継続による絶対平和を確立したのであるから。
つまり、西欧世界の幾人かの人々も気づいているってことだ。西欧の根源は戦争であると。
*それを考えると、こんなことをいちいち説明しないのは当然だとも言える。
∧∧
( ‥)そしてこれは
ひとつの結論へと至る
(‥ )以上ではない
多くの西欧人
あるいは
西欧の文化や価値観を
受け入れた日本人
あるいは世界の知識人
彼らや僕らが
無意識のうちに持っている
世界観や価値観
これは全部嘘っぱちだ
社会が発達すると民主制に至る
民主制が最高の政体で必然の帰結である
社会が進歩すると豊かになる
進歩した社会では福祉が充実する
進歩した社会では基本的人権が保証される
以上これらが全部、まったくの嘘。妄想、妄言。
∧∧
(‥ )そういうことに
\‐ なってしまうだろうと
(‥ )すべてが戦争に
帰結するのなら
以上はすべて
戦争の略奪の結果だ
そういうことになるし
実際、そういう歴史だべ
そもそも社会がある方向へ進化発展し、そして次の段階へ移り、輝かしき上位存在になる。これは人間がいつか天使になる、というような昔から良くあるトンデモでしかない。
つまりはただの迷信、黒魔術だ。黒魔術な発想を後生大事に信じているのは、まあ人間らしいといえば人間らしい。
だがそれは間違いだ。事実ではありえない。
∧∧
( ‥)もう全部の思い込みを
放棄するべきであると
( ‥)というか
‐□ 放棄出来ないから
それゆえに
破滅すると思うのだがな
事実、そうなりかかっておらんか?
イラクを民主化すれば素晴らしいことになる! そういうたわ言をほざいた結果、どうなった?
そしているではないか。世の中馬鹿ばかりと嘆くだけの人が。
実際のところ、その嘆きはむしろ、知性は問題を解決することができないということを意味している。あるいは、知性的な結論はまったく意味が無い、それをこそ示唆しているのだろう。
だが人はそこには目を向けず、馬鹿ばかりと、全てを他人に責任転嫁する。
知性自体に意味が無い、そう考えるべきであろう時に、彼らはそうしない。そして破滅の人生を歩み、ずっと同じ間違いを犯す。
これと同じことが、もっと大規模に、世界的に進行するであろう。
∧∧
( ‥)知性を放棄せよと
(‥ )知性は
ホラを吹くことしか
出来ないから
問題解決に使うなって
ことさね
少なくとも知性は信用できん。あまりにも胡散臭い上に、悪いことは他人のせいにばかりしよる。
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