自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年7月4日木曜日
あれから27年が経過した。人生は有限なり
∧∧
( ‥)ようやく1枚完成ですか
( ‥)2日かかっちまった
–□ やべーなー
∧∧
( ‥)...計算や想定によるけど
あなたの今日の日給は
3000円という計算だよ?
( ‥)うほっ! やべーじゃん
–□
さて
hilihiliのhilihili: 偉大で凍り付いた才能の続き
もうしばらく前だけども、FSSの連載が再開された、という話を聞いた。
FSS
これはなんというか漫画...というか作品と言えばいいか。いわゆる巨大ロボットもので、超絶的な戦闘力を誇るロボットと、それを操る騎士、そして王たちの物語。
∧∧
( ‥)...まだやっていたの、というか
作家さんはずーっと
続けるようなこと言ってたの
でしたっけね。
( ‥)確かそんなだな。
–□ 漫画だけではない、
アニメや小説で作る場面も
ありうる、というような
ことを言っていたと
記憶している。
自分の仕事柄、あまりうろ覚えで何か書くのは本来良くない、とは思うのだけども、少なくとも記憶ではそんなだ。
実際、去年は劇場アニメになったというから...
∧∧
(‥ )作家さんが言っていた通り、
\– ですか。
もう20年以上前でしょ。
(‥ )連載スタートが確か、
おいちゃんの
高校時代だからね。
27年経っているみたい。
もうおいらも40越えたし
掲載自体も8年だか、
9年ぶりらしいよ。
∧∧
(‥ )...ああ、でもなんか
\– メカデザインもメカの名称も
全部変えたみたいですね。
これまでの物語はストーリー
自体は同じだけど、描かれた
ような光景ではない。
そういうことになりますね。
(‥ )すごいねえ。
メカの設定はしばしば
変えてたらしいけど、
名称どころか、
デザインまで一新するとは
すげえなあ。
基本的に、恐ろしくスリムで複雑で貴族的で、なおかつ美しいデザインになった。賛否はあるけども。
ふと、思い出す。これまたうろ覚えだけど。確か、あの作家さん、作品を作るにあたって、イタリアの自動車メーカーのような戦略を、というようなことを言っていなかったっけ。
∧∧
(‥ )我が社の方針はこうです、
\– ここは譲りません。
ついて来れる人だけ
ついてきてください。
そんな...感じですかね。
(‥ )うん、そんな記憶。
実際、今回のデザイン一新についてネットでの反応は賛否が分かれて、もういやだ、これまで金をつぎ込んだ設定集もプラモデルも全部チャラかよ、と怒りだす人や、これはこれで、と盛り上がる人まで色々。
∧∧
( ‥)まあ、怒る人が出るのは
当然ですが、それでも
やってしまいます、と。
(‥ )作家さん自身が言っていた
□– 通りだな。
まったくぶれてねえ。
こりゃすげえな。
∧∧
(‥ )あなたの記憶でも
\– ずいぶん前ですが、
あなたのご友人が
作家さんのそういう姿勢に
反感を抱いてファンを
やめましたよね
(‥ )まあ、そのなんだ。
当時はおいちゃんも
思ったものよ
客のことを考えないのは
どうかなー、
でも作り手が作って、
気に入った人が買えば
それで良いのだから
筋は通っていると。
∧∧
( ‥)今は?
(‥ )客なんてどうでもいいから
作りたいものを作れば
いいんじゃね?
作ったものが良ければそれで良い。それがどんな基準で良いのかは作るものによるが、買うのは客が自分で判断することだ。
買え、なんて強制することもお願いすることもできない。いや、やってもいいけどもそれこそ筋が違う。
客だってそうだ。作れ、ではない、選んで買えば良いだけの話。買って損をするのも得をするのも、不幸になるのも幸せになるのもそれは客の責任であり、作り手は基準に従っていれば良いだけの話。
良いものを作るってのはそういうものだ。
( ‥)まあ、本当のことを言えば
あいつは好きなキャラが
死んじゃったから作品から
離れたんだがね。
∧∧
( ‥)ああそういう人いますね
確か、彼が好きだったのはコーラス三世のファティマだったな。確かにかわいかったよね。
∧∧
(‥ )その彼ってあれでしょ?
\– まだパソコン以前の
ワープロ時代に小説を
書いてみたり、
漫画を描いてみたり
していた人だよね。
(‥ )彼は高校卒業から
ずっと春休みを
過ごしていたのよね。
卒業してぷーたろーに
なったおいちゃんと
お互い無職同士、
一緒にだらだら
過ごした自堕落な日々
楽しかったけど、
中途半端だったな
この話=>hilihiliのhilihili: 春休みを死ぬまで続けたっていいさ、だがしかし
∧∧
(‥ )客のことを考えろ、と
\– 言っていた彼は飛び立つこと
かなわず。
(‥ )そして俺がゆくのはこの道
そう述べていた作家さんは
言った通り。
映画を作り、なおかつ
この期に及んで
デザイン一新
賛否が巻き起こるが
しかし、いささかもぶれず
やるねえ。
20年以上の時間が経過した。確かに、人生は有限だ。これからやり直すことはもうできない。
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