自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年7月18日木曜日
長い槍、いない騎兵
冒頭はhilihiliのhilihili: 識別できないなら同じだの続き
ああ、つまんねえなあ、つまんねえなあ。
∧∧
(‥ )さっき、電話がりんりん
鳴ってたみたいだよ
( ‥)例の朝日新聞の世論調査
‐□ かもね。
くだらない仕事だねえ。まったく、くだらない。
∧∧
( ‥)ネットでも書いてあったけど
詐欺じゃないのなら
なんで同じ電話番号に
かけ続けるんだろうね
( ‥)最初決めた番号から
‐□ 何が何でもアンケートを
とらないと正確な結果を
得られないに違いない。
そういうユニークな
統計学をお持ちなんじゃ
ないかね?
劣った連中だ。
誰かが言った。マスコミはこれまで積み重ねてきた信頼をすべて有り金賭けて、政権交代に突っ込み、そして失ってしまったと。
∧∧
( ‥)恣意的で希望的観測に
基づいて記事を書き続けた
つけですか?
( ‥)希望的観測は眼を
‐□ くもらせる。
まさにその通りだよね。
というか、単なる手抜きなのだ。これが正しいことだ、これが反権力だ、それがマスコミの正しいあり方だ。それは単にあらかじめある答えに情報を合わせただけだ。これは手抜きでしかないんである。楽なのだ。馬鹿でも記事を時間通りに書く。それだけの技でしかない。楽を選んだつけ、それは人間になるということだ。
人間になるとは、人生の残骸になるというに等しい。人間になるくらいなら、死んだ方がましだ。
∧∧
( ‥)なんか不機嫌だね?
( ‥)アリスタルコスを読んで
‐□ 絵を描き終わった
からかもね。
ちょっと疲れてるんだ
ああ、くだらないなあ、なんか面白いことはないものか?
∧∧
( ‥)面白いことは自分で作るしか
ない、そうでしょう?
(‥ )ああ、困ったね。
「プルタークの英雄伝」10巻によると、アレクサンドロス大王に屈服し、大王の死後には自立した将軍たちが割拠するヘレニズム時代の地中海。かつての黄金時代はとっくに過ぎ去り、絢爛豪華だが色あせたギリシャのポリスたち。そのひとつスパルタの王クレオメネースは軍隊を改革し、投げ槍の代わりに長い槍を両手で扱い、革ひもで盾を持つ重装歩兵軍団を組織したという。*岩波文庫版のpp39
∧∧
( ‥)それ、マケドニアの
ファランクスのぱくり
じゃないの?
( ‥)なんか、そう見えるね
‐□ これだけでそうだと
言うのはなんだけども、
そう見えるよなあ。
∧∧
( ‥)遅ればせながら当時の
最新鋭に合わせて軍制改革
ですか?
(‥ )多分、そういうことだよね
手遅れだろうけどね。
∧∧
( ‥)そして、事実負けた
(‥ )理由は色々あるけど
結局、都市国家って
しょせんは小国だからな
遠征してきた大軍を
迎え撃って撤退させる
とかならともかく、
大国に勝てる道理は
どこにもないよね。
ましてや、一人の王の改革でどうこうなるわけもない。
∧∧
(‥ )でも、その支配者たる
\‐ ヘレニズム諸国もローマに
屈服することになる。
(‥ )まだ確認してないけども、
まずローマは
人件費が安いみたいだし
軍役が長いし、
そして分離攻撃が出来る
レギオン。勝利の鍵は
それってことで
良いのかもね。
後、「古代ローマの戦い」エイドリアン・ゴールズワーシー著 2003 東洋書林 pp77 によれば。
∧∧
(‥ )ヘレニズム諸国の軍隊は
\‐ 騎兵が不足していた、と
(‥ )納得がいくんだよな。
なぜレギオンが
ファランクスを
打ち破れるのか?
ファランクスは正面から打ち破ることなんか出来ない強固な軍勢だけども、自在に動けるとはいえ、重装歩兵の塊。本来は敵を釘付けにして圧力を加えることが役目。槍ぶすまであり、壁だ。
∧∧
( ‥)敵を叩いて打ち砕く槌の
役割は騎兵が負うと。
(‥ )その騎兵が不足してちゃ
ちょっと困るよね。
レギオンとの戦いの時も、なんか騎兵の描写が少ないか重要でないなあ、と思っていたのだけども、それを念頭に置いて改めて読み返してみれば「古代ローマの戦い」にはちゃんと書いてあったのだ。
∧∧
(‥ )問題はむしろ原文に
\‐ あたること、ですか
(‥ )一般の啓蒙書を読んだ
ぐらいじゃなにも
分からんからな。
というかこの著者さんは
研究者だから、この人の
もっと専門的な著作物か
論文、論文の参考になった
当時の記録や証拠が
必要だよね。
∧∧
( ‥)どうよ? 少し機嫌直った?
(‥ )まあ、少しね。
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