自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年7月24日水曜日
12の12分割
∧∧
( ‥)どう?
( ‥)うん、一枚ようやく終了
−□ 最終仕上げは作業にして
1時間半程度だったから
まあ、ちょろいもんよ
∧∧
( ‥)そーれーまーでーに二日も
かかっておるでしょうに
( ‥)さーて、遅れを可能な限り
−□ 拡大しないようにするか
∧∧
( ‥)遅れを挽回、ではなくてね
( ‥)世の中、無理なことが
−□ あるもんさね。
速く走って追いつけって
言ったって、そうは
間をつめられんからな。
なにか工夫できる余地があれば、いいんだけどねー。
さて
∧∧
( ‥)「西洋占星術の歴史」ですか
恒星社厚生閣。
原題は A History of
Western Astrology ですね
( ‥)著者はS.J.Tester
−□ テスターさんって
読むのかな。
∧∧
( ‥)どうよ?
( ‥)まだ読み始めたばっか
−□ だけども、そうね、
占星術の起源と目的は
時刻や暦を知ることに
あった。
暦を知る、とは未来を知ることでもあるから、そこから星占い、つまり未来予測に向かうのは当然なんだろうけども。
∧∧
(‥ )...読む限りでは、どうも
\− 最初からはちゃめちゃだった
みたいですね。
(‥ )占星術それ自体は
理論として成立はするけど
因果関係がはっきりしない
せいなんだろうな。
というか、当たり前なのだ。惑星の位置と人間の未来に関係などないのだから。
しかしだからそれゆえなんだろう。現在でも占星術の理論体系は占い師によってかなりばらばらなイメージがあるけども、それは星占いが成立した紀元前4から3世紀でも同じだったらしい。
どうも当時からして人によって理論がばらばらなんである。
∧∧
( ‥)予測が正しい、正しくない、
それが分からないと
理論が駄目だ、あるいは良い
なんて言えませんからね。
(‥ )予測はするし、
つじつま合わせも
できるだろうけど、
失敗したから
理論は棄却します、
とかは無理だろうなあ
結果と照らし合わせて妥当か妥当じゃないか判定できないのなら、それは制限や淘汰がない、ということだ。だったら枠組みがゆるまった理論はとめどなく変異を増大させ、姿がぶれるだろう。
あと、
占星術が精密な天文学に刺激的な影響を与えた、という天文学史における非常にポピュラーで陳腐な決まり文句を証明するものはどこにもなかった。pp64
という意見があることは分かった。
*注:これ自体は著者ではなく、著者により引用されたノイゲンバウアーさんとファン・フーゼンさんの意見。
∧∧
( ‥)あなたはどう思います?
( ‥)証拠がないのはともかく
−□ 影響がない、という
結論自体は正直言って
信じがたいね
だがそれより驚いた、というか驚愕したのが古代世界において占星術師の一人が
12星座が乗っている黄道、それを12分割して宮にするのみならず、さらにその”宮”自体を12分割しよう、と述べていることで...
∧∧
( ‥)しかも1世紀の初頭にね
ようするに、
プトレマイオスさんより前に
それを言っちゃうのね
(‥ )正直、お前、何を
言い出したんだ?
と思ったけどな。
12の12分割って簡単にいってくれるものだ。どう分割するんだよ?
∧∧
( ‥)目分量じゃね?
というか、そもそも
ただの思いつきなんじゃ
ないの?
それを書き残してる
マニリウスさんって
なんか、かなり
混乱的なことを書いて
いるらしいじゃない。
( ‥)おそらくはそうよな
−□ プトレマイオス自身は
この12の12分割を
無視しているらしいけど
ここんところ、
気になるね
∧∧
( ‥)プトレマイオスさんなら
理屈の上では惑星が
12の12分割のどこに
いるのか、それを
観測から判定できますよね?
(‥ )道具次第だけど、多分ね
だが、それ以前の他の
人はそれが出来ないはず
なんだよなあ。
12の12分割って...
知らんのに言うのもなんだが、いや、プトレマイオス以前だから言うのだけど、これ、ただの中二病みたいなもんじゃあなかろうな?
∧∧
(‥ )あるいは正確さを犠牲にして
\− かなりてきとーに
やったかですね
あるいはそれすらもせずに
本当にポーズだけ。
(‥ )一方、それができる
プトレマイオスが
12の12分割に
言及しない。
これはいかなることか?
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