自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年7月5日金曜日
漫画のことは笑えないでしょう
( ‥)こんなお話、リアルじゃない
–□ そう突っ込みを入れる
人がいるよな
∧∧
( ‥)いますね
こんな物語や漫画やラノベを読んでいるから若者が馬鹿になる。さらに踏み込んで、そう主張する人もいる。
だが一方ではこんな意見もしばしばまかり通っている。
あの政治家は人気がある。防衛をしきりに口にする。軍国主義者だ、放っておけばヒトラーのように野望で戦端を開くだろう。
(‥ )WW1以後のドイツは
それはもうひどい有様で
敗戦自体、強いリーダーが
不在だったから、そう
言われたらしい。
∧∧
( ‥)もともとドイツって地方色が
強いですからね。
神聖ローマ帝国も結局、
ばらばらなままでしたし。
プロイセン王国によって
統一されたのは
19世紀後半だし、
それもわずか2代で終了
そして貧困、失業、戦勝国の理不尽な要求。領土の割譲。賠償目当ての不当な占領。天文学的なインフレ。
いやその、これで戦争が起こらない方がどうかしている。
∧∧
( ‥)戦争するとなると、
リーダーが必要ですね。
それも必然的に
分裂気味の国土を
統一する強いリーダーで
なくてはならない。
(‥ )ヒトラーが国を騙した
というよりは、
国が望んだ時に
たまたま白羽の矢が
立ったのがヒトラーだった
そう考えるべきだろうな。
だからタイムマシンでヒトラーを子供の頃に暗殺しても、強いリーダーは出るだろうし、独裁者になるかどうかは知らないが強権を発動するだろうし、WW2は当然起こるだろう。
∧∧
( ‥)ただ、ヒトラーさんじゃ
ないと毛色は違った
でしょうね
(‥ )ナチスも強制収容所も
あるけども、
ガス室はないし、
SSもいないし、
二正面作戦もしなかった
かもしれない。
ようするにこれはおおむね、以前書いたこれの続きでもあるけど=>hilihiliのhilihili: 金勘定をしてなくね?
∧∧
( ‥)つまり、世界の有様を
決定するのは悪や正義ではなく
金とか衣食住とか工業力、
経済といった力であると
(‥ )人気があるから
ポピュリズムだ、
独裁だ、
軍国主義だ、
野望だ、戦争だ、って
リアリティーが欠片も
ないよね?
∧∧
( ‥)漫画と同じではないかと
(‥ )たわいもない話だと
思わないかね。
まあ、確かに、漫画は一般向けの娯楽で、たわいもないものだ。悪い魔法使いがいて、それを正義の熱血漢な若者が倒すのだ。
自称賢い人は一般向けの娯楽をバカにするが、一般向けである以上、それは私たち自身の鏡に他ならない。
そうであるなら、一般受けする「あの政治家はヒトラーだ!」という誹謗もたわいもないものになるのは必定。
あるいはむしろ漫画以下だとも言える。
∧∧
( ‥)意外と皆さん、
リアリティーがない?
(‥ )そう見えるがね。
世界を支配するのはこんなスローガンやレッテル貼りではないだろう。世界を動かすのは腹減った、とか、ど田舎でインフラがありません、だの、気候が悪くて農村も集落も国も小さいです、とかそんなことだろう。
実際、漫画には国を支える農村の描写があまりない。それと同様、危機感を煽る言葉には肝心なものが抜け落ちている。
∧∧
(‥ )そういえばドイツは
\– ゲルマン気質の影響が
強く残ったので、
統合できなかった、
という説明ありましたね
気候も悪いですし。
(‥ )そうだとすると、
WW1の敗北、
独裁者の出現は
1000年以上前に
決まっていた、という
ことになるのよな。
ブログ アーカイブ
-
▼
2013
(712)
-
▼
7月
(50)
- 海水売りがへこへこと歩く
- どんな誤差を次世代に
- 不屈さも勝利も、それは体力あってこそ
- 賢い人間はすぐ絶望する
- 人生スリリング
- 瓦で頸椎が砕けた
- 理念の破壊者
- ゾンビウォーズ
- 占星術と医者
- 12の12分割
- 雄だ、多分。
- 首都を守るために敵国の首都を陥落させる
- 努力に金は払えん
- まあ、人生とは無駄で、儚く消えるものだ
- キジも鳴かねば無職にならなかったろうに
- 老人は己の老いからすぐ逃げる
- 人の素晴らしさなんぞどうでもよろしい
- 知ってるガラクタにしか見えない人もいるだろう
- HENTAI
- 説明するのは嫌いだし、説明するのは面倒くさい
- 長い槍、いない騎兵
- 識別できないなら同じだ
- 角が二等分されるなら
- 読み方が分からないと、明白な記述でさえ、まったく読めなくなる
- 質問だの反語だの、そんな小手先の問題ではない。資料が間違っている。
- 原因の候補は無限大に存在し、選定と検証は混乱する
- 危険から逃げたのか、背景に何もないから逃げたのか?
- 理性はすばらしい、これは理性的な説明ではない
- 似ているようで、この議論、重大な相違点があり、混合されている
- その本の著者の言うこと真に受けて死んどるがな
- 固有名詞が出てきた時点で負けっぽい
- 政治家は家畜で、新しい哲学が必要なんだろう
- イデアは破滅の逃げだったのか?
- そこが謎
- 謎の扉は、ほら目の前にあるよ
- 自分の老いと愚痴を遠回しに言うのは...、やっぱだめじゃね?
- 派生形質で派生形質が消える
- 定義定義と言った時は危険信号
- 言葉の定義を無駄にしたがる人
- カメの話をする時、確かに分かりやすいかもね
- 人格否定って
- 砂はいつでも流砂になるわけではない
- 漫画のことは笑えないでしょう
- お客さまのためを考え、親身になって
- 作り手は客のことなんか考える必要はない
- あれから27年が経過した。人生は有限なり
- 偉大で凍り付いた才能
- 現金な話には価値がある
- 政治的品種改良の過程
- 最後の日まで吠え負ける
-
▼
7月
(50)