自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年7月30日火曜日
不屈さも勝利も、それは体力あってこそ
もしゾンビが、人間のように”充分な食事”をしないと動くことが出来なかったら。
∧∧
( ‥)脅威度は半減、あるいは
それ以下ですか?
(‥ )たぶんね。
とにかく住人の避難を急がせればいい。というか住人は自主的に遠くへ遠くへと逃げていく。そして相手に知能はないのだから道路をバリケードや鉄条網などで封鎖するだけで良いのではないか?
∧∧
(‥ )生身の人間と同じような
\‐ 活動能力だったら、
食事がない状態で
1日以上歩くのは...
ちょっと無理っぽい
ですよね。
(‥ )餓死するまで人間は
どのぐらい歩けるのか?
よく分からないけど、
食事抜きで
1日、2日歩き通し、
体力を消耗した相手を
阻止する。これは
難しいことではないよな。
食事抜きで12時間歩き通して、直線距離にすると50キロ弱ってとこだろうか? しかし、知能がないのなら歩く方向はでたらめになる。封鎖された地域の外、つまり人のいる場所に向かってまっすぐ歩ける保証はない。
∧∧
( ‥)つまり、道路を封鎖して
障害物を置き、さらに
数十キロの距離をおいて
封鎖して緩衝地帯を作る
そこを移動するゾンビを
見つけ次第、
遠距離から始末する
そんな感じになりますか
(‥ )封鎖された直径数十キロの
円内の人間を食い尽くした
ゾンビはそのまま餓死、
あるいは餓死する前に
運良くたまたま
障害物を突破しても、
数十キロの無人地帯を
さらに運良く直線距離で
歩き通せる奴はそうは
いないだろうからね。
10日もすれば全滅。確実を期したかったら一ヶ月待てばいい。そんなとこではないか?
∧∧
(‥ )それを考えれば
\‐ フィクションで描かれる
ゾンビさんが補給の必要なしの
設定になっているのは
当然ですね
(‥ )心臓や脳を破壊しない限り
活動できる、
かまれると同類になる、
というのも脅威だけど
本当に恐ろしいのは
食事がいらないこと、
補給の必要がないこと、
稼働時間は永久、
体力が無限大だって
ことだよな
ゾンビに補給の必要があったら、ゾンビは足で殺せる。逃げればいい。だがゾンビに補給の必要がなかったら、足で殺される。知能がなくとも、無限の体力を持つ彼らは遅かれ早かれ封鎖線を数で突破する。
∧∧
( ‥)言い換えればですよ
(‥ )補給や体力さえあれば
馬鹿でもアホでも
無謀でも勝てるって
ことなんだよね。
そういえばプルターク英雄伝、ピュロス王編では、ピュロス王の幕僚の一人が、ローマを不死身と再生のヒドラに例える場面がある。
∧∧
( ‥)それなりな人口がいて
いくら敗北しても
新たな軍団を編成して
送り込んでくるから、
ですね
( ‥)ローマってさ、
‐□ 戦士の文化が残っていた
せいなのかな?
自軍の兵士に対して
優しくないんだよな。
ハンニバルによって大敗させられた時、敗北し逃げ延びた兵士をローマは許さなかった。戦争に勝つまで彼らがイタリアの地を踏む事を禁止している。
∧∧
( ‥)切腹しろ、とまでは
言わないけど、
なんか旧日本軍を
思わせますよね
せっかく生き延びた兵士なのに
懲罰を与えてしまう。
( ‥)でもさ、旧日本軍は
‐□ 兵士の損耗を考えなかった
馬鹿だアホだって言う人は
数多くいるけど、
ローマ軍を馬鹿だアホだと
言う人はまずいないのよな
∧∧
( ‥)結果論ですかね
(‥ )それもあるけど、
ローマって自分よりも
体力のある敵と戦った事
たぶん、ないだろう?
カルタゴはハンニバルを支援もしないで、事実上見捨てていたわけだし、豊かなヘレニズム諸国は金のかかる傭兵をかなり使用していたわけだし。
∧∧
( ‥)日本は人口でも工業力でも
圧倒的に勝るアメリカに
戦いを挑んじゃいました
からね。
( ‥)車も見た事ない田舎者と
‐□ 自動車の大量生産を
実現した工業社会だろ?
数でも質でも負けている
わけだからね、
体力的に勝てる訳がない
体力的に勝る相手に戦いを挑む、それ自体が愚かだと言えばそうだが、そこだけを見て、置かれた状況を無視し、同じ短所や特徴を真逆に評価する、これはいかなることか?
∧∧
( ‥)単純に体力の有無と状況で
評価が180度変わっている
だけだったら、
笑っちゃう話ですか
(‥ )最低限、そういうことは
念頭に入れておいても
良いと思うよ。
別の世界では、ローマはカルタゴ海軍とハンニバル兄弟に最後まで無謀な戦いを挑んでイタリア半島を焦土にして滅びた愚かな人々、という評価で終わっていたかもしれない。
∧∧
(‥ )一般的にローマはその不屈さを
\‐ 評価されるのですけどね
(‥ )不屈さも勝利も、それは
体力あってこそのものだと
思うけどもな。
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