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2021年5月30日日曜日

五芒星 空白の2000年

   
 ∧∧
(‥ )とはいえ正直
\−  疲れたな
 
  (‥ )ほんとな
      五芒星の話が
      ほぼほぼ
      嘘だったからな
 
 すでに書いたことだけども、魔法が好きな人は原典に当たらない。彼らはお手軽に呪文さえ覚えれば良いので。
 
 そして例えば理系の人間も魔法の原典には当たらない。そんなものを調べても意味がないと思っているので。
 
 そういうわけで、オカルト好きも科学好きも、魔法に関してはどっちもいい加減なことを書くのである。

 いつもは論文を確認する理系の人間、いつもはオカルトを小馬鹿にしている人間も、いざとなるとオカルト好きと同様、七曜の始まりはメソポタミアであると平気で雑なことを書くのであった。
 
 ∧∧
(‥ )でも分かるわ
\−  確認するの
    一苦労だったし
    それでもなお
    確認し切れていないしな
 
  (- - )そりゃみんな
       調べんよな
 
 
 しかも調べても謎な部分があった。

 ピタゴラスが五芒星に魔的要素を与えたのは間違いないが、それはごくかすかなものでしかなかった。
 
 五芒星が真の意味で魔的なものとして登場するのは日本では10世紀。西欧では15世紀であって、1500年から2000年の空白がそこにはある。
 
 ∧∧
(‥ )日本もそうだけど
\−  西欧もほぼほぼ
    五芒星の記録や記述は
    ないみたいだね
 
  (‥ )ガウェイン卿と
      緑の騎士という
      中世の物語で
      ガウェイン卿が
      五芒星の描かれた
      盾をもっていたそうだが
      これだって
      成立が14世紀だでな
      空白はまったく
      縮まっていない
 
 日本はともかくとして、西欧の場合、五芒星の伝承と魔術化は記録の残らぬ民間で起きたのかもしれないし、あるいはイスラームから輸入された可能性もあった。
 
 ∧∧
(‥ )ともあれ
\−  わからないこと
    だらけだな
 
  (‥ )ただなそういう視点で
      あらゆる文献
      あらゆる古典を
      もう一度見直す必要が
      あるってことはわかるね
 
 ともあれ、さすがに疲れた。話のほとんどが嘘だとなればなおさらである。
 
 
      

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