五芒星 空白の２０００年

 　　

　∧∧

（‥　）とはいえ正直

＼−　　疲れたな

　

　　（‥　）ほんとな

　　　　　　五芒星の話が

　　　　　　ほぼほぼ

　　　　　　嘘だったからな

　

　すでに書いたことだけども、魔法が好きな人は原典に当たらない。彼らはお手軽に呪文さえ覚えれば良いので。

　

　そして例えば理系の人間も魔法の原典には当たらない。そんなものを調べても意味がないと思っているので。

　

　そういうわけで、オカルト好きも科学好きも、魔法に関してはどっちもいい加減なことを書くのである。

　いつもは論文を確認する理系の人間、いつもはオカルトを小馬鹿にしている人間も、いざとなるとオカルト好きと同様、七曜の始まりはメソポタミアであると平気で雑なことを書くのであった。

　

　∧∧

（‥　）でも分かるわ

＼−　　確認するの

　　　　一苦労だったし

　　　　それでもなお

　　　　確認し切れていないしな

　

　　（- -　）そりゃみんな

　　　　　　　調べんよな

　

　

　しかも調べても謎な部分があった。

　ピタゴラスが五芒星に魔的要素を与えたのは間違いないが、それはごくかすかなものでしかなかった。

　

　五芒星が真の意味で魔的なものとして登場するのは日本では１０世紀。西欧では１５世紀であって、１５００年から２０００年の空白がそこにはある。

　

　∧∧

（‥　）日本もそうだけど

＼−　　西欧もほぼほぼ

　　　　五芒星の記録や記述は

　　　　ないみたいだね

　

　　（‥　）ガウェイン卿と

　　　　　　緑の騎士という

　　　　　　中世の物語で

　　　　　　ガウェイン卿が

　　　　　　五芒星の描かれた

　　　　　　盾をもっていたそうだが

　　　　　　これだって

　　　　　　成立が１４世紀だでな

　　　　　　空白はまったく

　　　　　　縮まっていない

　

　日本はともかくとして、西欧の場合、五芒星の伝承と魔術化は記録の残らぬ民間で起きたのかもしれないし、あるいはイスラームから輸入された可能性もあった。

　

　∧∧

（‥　）ともあれ

＼−　　わからないこと

　　　　だらけだな

　

　　（‥　）ただなそういう視点で

　　　　　　あらゆる文献

　　　　　　あらゆる古典を

　　　　　　もう一度見直す必要が

　　　　　　あるってことはわかるね

　

　ともあれ、さすがに疲れた。話のほとんどが嘘だとなればなおさらである。

　

　

　　　　　　

大半が独居／夫婦なので死亡率があまり上がらないという解釈

 　

　日本では６５歳以上の６割以上が一人暮らし、あるいは夫婦のみ。

　

　∧∧

（‥　）日本の総人口の３割が

＼−　　６０以上であるのに

　　　　死亡率がインドの

　　　　１・５倍程度で

　　　　すんでいるのは

　　　　これが原因ですかな？

　　　

　

　　（‥　）説明はしやすいよな

　　　　　　コロナの感染で

　　　　　　死者のほとんどを占める

　　　　　　６０以上の人口は

　　　　　　インドでは５%

　　　　　　日本では３０%

　　　　　　６倍の違いがあるけど

　　　　　　日本の高齢者は

　　　　　　隔離状態で感染しずらい

　　　　　　とした場合

　　　　　　日本とインドの死者数は

　　　　　　３倍以下にまで

　　　　　　縮まるよね

　

　さらに何か他の理由で日本の死亡率が減れば、日印は高齢者の割合が６倍も違うのに、死亡率が１・５倍程度しか違わないという奇妙な事実が説明できるように思われた。

　

　∧∧

（‥　）まあこの計算で

＼−　　良いのか？

　　　　と言われたら

　　　　よくわからないけどね

　

　　（‥　）とはいえこれで

　　　　　　十分に思えるな

　

　

　２５日発表の統計では、ブラジルは相変わらず深刻で４５万の新規患者が出て死者は１週間で１万３６８１　死亡率は３%

　

　∧∧

（‥　）インドは１８５万だけど

＼−　　人口比で言ったら

　　　　ブラジルの方が

　　　　遥かに深刻ですな

　　　　ブラジルの割合を

　　　　インドに当てはめたら

　　　　２７０万になって

　　　　しまうはずですからな

　

　　（‥　）インドの死者は

　　　　　　２万９０００

　　　　　　死亡率1.7%で

　　　　　　やや上昇だな

　　　　　　良い状況ではないよ

　　　　　　死者の数が

　　　　　　通常肺炎の死者を

　　　　　　やや超えるくらい

　　　　　　出てるからな

　

　とはいえ、それを言えばブラジルの方がさらに深刻であった。通常肺炎の死者の３倍の死者が出ている計算になるので。

　

　∧∧

（‥　）その割りには

＼−　　インド株の話しか

　　　　出てこんな

　

　　（‥　）なんかなー

　　　　　　ベトナムで見つかった

　　　　　　インド株と英国株の

　　　　　　ハイブリットとか

　　　　　　よくわからん

　　　　　　ニュースも流れたり

　　　　　　しててな

　　　　　　なんだかなー

　

　インフルエンザみたいに遺伝子が７つセットになっているため、たまたま同じ細胞に別の株が感染して子孫を残す時に、偶然、異なる株の遺伝子が混ざる可能性がごくわずかにあります。というのならともかく、コロナでハイブリットとはこれいかに？

　

　∧∧

（‥　）多分、伝聞の過程で

＼−　　思い込みや勘違いが

　　　　混ざったのでしょうな

　

　

　　（‥　）あれかなー

　　　　　　インド株の子孫で

　　　　　　英国株と同じ

　　　　　　塩基置換が起きました

　　　　　　って話を

　　　　　　勘違いしたんだろうな

　

　そしてあれだ、英語圏の人間が、英語圏のインドとイギリスだけを見て大騒ぎな煽りをしているだけなんだろう。状況がかなり悪いイタリアやブラジルのようなラテン語圏の情報を無視するとはそういうことだ。

　そして、ハイブリット株は毒性も感染力も倍増している！！　という報道を、よくわからぬままにロイターとかが流しているが、ベトナムの先週の感染者は１０００人、死者は７名であった。

　

　∧∧

（　‥）やっぱロイターとか

　　　　阿呆か

　

　　（- -　）テレビとか

　　　　　　新聞とかネットとか

　　　　　　もはや劣化の極みで

　　　　　　雑の垂れ流しだからな

　　　　　　あんな連中

　　　　　　こんなもんよ

　

　

　

　

　

　

　　　　

　

七曜日メソポタミア起源説は根拠のない拡大解釈であった

 　　

　七曜日はメソポタミアが起源

　

　∧∧

（‥　）...この有名な俗説も

＼−　　根拠がないみたいだね

　　　

　

　　（‥　）考えてみればさ

　　　　　　シュメール語や

　　　　　　アッカド語で

　　　　　　日曜日とか

　　　　　　水曜日とか

　　　　　　聞いたことないしな

　　　　　　七曜がメソポタミアに

　　　　　　あったという証拠は

　　　　　　そもそもないよね

　

　

　どうも、七曜日がメソポタミア起源とは、ペルシャ語のベヒストゥン碑文を解読したことで業績を残したローリンソン。その彼の解釈...というか憶測が拡大解釈されたもののようである。

　

　∧∧

（‥　）ああ、新バビロニアの

＼−　　ジグラット（バベルの塔）が

　　　　七つの天と地下世界の家

　　　　と呼ばれていたことから

　　　　七つの天球という

　　　　概念が当時すでに

　　　　あっただろうと解釈した

　　　　それが七つの天＝七惑星

　　　　さらには七曜だと

　　　　拡大解釈された

　　　　これ現代の七曜概念で

　　　　解釈した遡及的憶測では？

　

　　（‥　）こういうのは推理とか

　　　　　　推論ではなく

　　　　　　憶測の拡大解釈だよね

　

　

　かように、七曜日の起源はメソポタミアである。これは根拠のないお話の域を出ないものであった。

　

　七曜日が現れ始めたのは早くて紀元前１世紀。確実には紀元１世紀以後のことらしい。

　

　

　　　　

　　　　　　

皆が魔法の話をいい加減に書き記し、五芒星の話はほとんど嘘

 　

　魔法というのは、それを信じる人も否定する人も原典にはあたらない。いい加減なまた聞きをただただ書き連ねるだけである。

　

　∧∧

（‥　）ピタゴラスさんが

＼−　　五芒星を教団のシンボルに

　　　　したのは

　　　　健康の女神ヒュギエイアを

　　　　かたどったから

　　　　理由はメソポタミアの

　　　　イシュタル女神の象徴が

　　　　五芒星だったから

　　　　メソポタミアでは

　　　　五芒星に惑星が配置され

　　　　ピタゴラスたちは

　　　　五芒星に五大元素を配置した

　

　　（‥　）という以上の話は

　　　　　　ほぼほぼ嘘

　　　　　　勘違い

　　　　　　憶測を事実と思い込んだ

　　　　　　あるいは根拠薄弱

　　　　　　あるいは根拠が不明でしたね

　

　ピタゴラス教団が五芒星をシンボルにしていたのは事実だが、五芒星に四大元素＋αを加えて作図した、というのは１５世紀ぐらいの魔法書にいきなり現れるものらしく、まず間違いなく、後付けの都市伝説。

　

　∧∧

（‥　）２世紀ローマの

＼−　　劇作家ルキアノスさんの

　　　　記述では

　　　　ピタゴラス教団の人は

　　　　健康をあなたにと挨拶して

　　　　五芒星をシンボルにした

　　　　としか書いていない

　

　　（‥　）健康はギリシャ語で

　　　　　　ヒュギエイア

　　　　　　これは確かに

　　　　　　女神でもあるけど

　　　　　　ギリシャの神々って

　　　　　　名詞や概念ごとに

　　　　　　存在するからな

　

　例えば死を意味するギリシャ語タナトスは死の神タナトスでもあるけど、それは名詞の擬人化でしかないとも言える。

　

　同様に、あなたに健康を！　と言ったとしても、それが名詞としてのヒュギエイアなのか、女神としてのヒュギエイアなのかわからない。

　

　∧∧

（‥　）というかさ

＼−　　ヒュギエイアさんって

　　　　アテネ市では

　　　　信仰されたけど

　　　　あくまで地方の信仰であり

　　　　女神であって

　　　　ギリシャ全土の

　　　　有名なものでは

　　　　ないみたいね

　　　　後にローマに広がるけど

　　　　それはまた別の話

　

　　（‥　）アポロドーロスの

　　　　　　ギリシャ神話にも

　　　　　　どうも見当たらん

　　　　　　ヒュギエイア女神は

　　　　　　今でこそ有名だが

　　　　　　本来は地域的な

　　　　　　新しくて目立たない

　　　　　　信仰っぽいよね

　

　２世紀の書物、「ギリシャ案内記」にはヒュギエイア女神が安置されている場所がギリシャのあちこちで言及されている。しかし、これより８００年も遡る、前６世紀の人物で、しかもアテネから遠く離れたサモス島出身のピタゴラスがヒュギエイア女神をわざわざ信仰に採用するとは、ちょっと考えにくかろう。

　

　∧∧

（‥　）他の話も怪しげですな

＼−　　金星が地球と会合する

　　　　場所をつなげると

　　　　五角形になる

　　　　これは事実だけど

　　　　五芒星が金星と

　　　　イシュタル女神の

　　　　象徴になったという話は

　　　　...こっちは作り話みたいね

　

　　（‥　）会合が軌道上の

　　　　　　５点で起こる

　　　　　　これ自体は

　　　　　　バビロン第一王朝

　　　　　　アンミサドカ王の

　　　　　　時代に記録された

　　　　　　そうだけど

　　　　　　そこから五芒星が金星の

　　　　　　シンボルになった

　　　　　　という解釈を導くのは

　　　　　　無理さね

　

　実際、その時代から五芒星をイシュタルに割り当てていたら、後代ではもっと普遍的なシンボルになっていたであろう。確認が取れないとか明確ではないとか、そういうことはないはずだ。

　

　あるいは、メソポタミアでは五芒星が５惑星を象徴した、というかなり有名な説も、現状でははっきりした確認が取れなかった。

　

　∧∧

（　‥）五芒星と魔法陣の起源は

　　　　かなり曖昧なのだな

　

　　（‥　）ピタゴラスが

　　　　　　教団のシンボルにした

　　　　　　ぱっとしない

　　　　　　何気ないことだけども

　　　　　　この時点から五芒星は

　　　　　　魔的な属性を持つように

　　　　　　なっていった

　　　　　　そう考えるべきだろう

　

　皆が魔法の話をいい加減に書き記すので、五芒星の話は大きく膨らんだが、そのほとんどは嘘、大袈裟、また聞きの勘違いであった。

　

　実際のところ、五芒星が顕著に特別視されるようになったのは古代ギリシャからであり、それは五芒星が黄金分割で構成されているからであった。つまり、特別視の動機がまんまピタゴラス教団なのである。彼からすべてが始まった。そう考えてよかろう。

　

　

　

　

　

　

　　

強い牛乳の王様

 　

　紀元前２１世紀　最後のシュメール王イビシン。

　

　∧∧

（‥　）イビシンさんの肩書は

＼−　　円筒印象にも

　　　　書かれているけども

　　　　四界の王で

　　　　ウル市の王で...

　　　　あと、なにこれ？

　　　　強い牛乳の王って

　　　　書かれてるけど？

　

　　（‥　）あっ 本当だ

　　　　　　ルガル・カラグ・ガ

　　　　　　王・強い・牛乳

　　　　　　って書いてある

　

　

　これ、牛乳の象形文字（読みはガ）を送り仮名のガとして使っている状態らしい。

　

　もし日本人が強い王と書く時は、強王、と書けば良いのだが

　

　∧∧

（　‥）でもそれ

　　　　中国読みの

　　　　”きょうおう”を

　　　　使うからできる話で

　　　　日本語読みするには

　　　　”の”が抜けてるべ

　

　　（‥　）でっ　のをつけたい

　　　　　　でもこの時

　　　　　　平仮名がなかったら

　　　　　　漢字を送り仮名に

　　　　　　使うわけだ

　

　例えば

　

　強胃王

　

　と書いて、強い王、と読む。

　

　しかしである。もし外国の人がこの事情を知らないまま辞書をひいて読んだらこう考えるであろう。

　

　強胃王ということは胃袋の強い王様ってことだろう。大食漢なのかな？　と。しかしそれは間違い。

　

　これと同様、

　

　ルガル・カラグ・ガ

　

　直訳するとシュメール語の”強い牛乳の王様”も、実際には”強い王”と読むのであった。

　

　∧∧

（‥　）シュメール文字や

＼−　　それを引き継いだ

　　　　アッカド文字は

　　　　表意文字しかないから

　　　　漢字に漢字で送り仮名とか

　　　　するからね

　　　　というか江戸時代の

　　　　日本の漢文にも

　　　　漢字をひらがなとして

　　　　つかっている例あったよね

　

　　（‥　）とはいえ

　　　　　　王の肩書で登場するとは

　　　　　　思わなかったな

　　　　　　普通に使われてる

　　　　　　用法なのな

　

　四界の王を意味する、ルガル・アン・ウブ・ダ・リンム・バ、も、この最後のバは送り仮名ではないにせよ、ひらがな扱いな文字らしい。

　

　∧∧

（‥　）最後のバは

＼−　　文字的には与える

　　　　なんだけど

　　　　それだと意味が

　　　　通らないよね

　　　　文法的にも

　　　　助詞がないのは

　　　　おかしかろう

　

　　（‥　）どうも

　　　　　　このバは

　　　　　　所有格を示す

　　　　　　バらしいのよな

　

　つまり「四界の王」の、「の」、に該当。

　

　

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　　　

ムカデを百足と書くように エンズと書いてシンと読む

　

　紀元前２１世紀、ウル第三王朝は滅び、これを最後にシュメール人の王朝は途絶え、これ以後、メソポタミアではセム語族の人々が活躍するようになる。

　

　∧∧

（‥　）その最後の王様

＼−　　イビシンさんも

　　　　四界の王という称号を

　　　　使ったのだよね

　

　　（‥　）その四界の王に

　　　　　　象形文字の五芒星が

　　　　　　使われているんだよね

　

　現在でこそ魔術の象徴である五芒星だが、紀元前２１世紀の時点では、区域の意味であった。四界の王という文脈で意訳すれば天下とでも言えば良いか。壮大な意味ではあるが、五芒星の文字（ウブ）に魔術的意味合いは薄かった。

　

　五芒星が魔術となるのは多分、アッシリア滅亡から後、紀元元年あたりまでのどこかの時点であったらしい。

　

　∧∧

（‥　）でさ...

＼−　　このイビシンさんの文字

　　　　なんて読むの？

　　　　決定詞のアンはともかく

　　　　このまま読むと

　　　　イビエンズだよね？

　

　　（‥　）あーなんだろな？

　

　イビはわかりやすかった。”上げる”の象形文字（発音がイ）と　松明の象形文字（読みはビル）を組み合わせたものなので。　

　

　＊まんま読むとイビルなんだけども、イ・ビルで”イビ”と読むらしい。日本人が夜露死苦を”よるろしく” ではなく、”よろしく”と読んだりするようなもの。

　

　∧∧

（‥　）でも続く３文字は何？

＼−　　神の決定詞アン

　　　　主人の象形文字エン

　　　　知識の象形文字ズ

　　　　これをなぜシンと読む？

　

　　（‥　）んー...　なんだろ？

　

　調べているうちに、古代メソポタミアではかなりの王様が神エンズと書いてシンと読むことがわかってきた。

　

　例えば、有名な、サルゴン王の孫であるナラムシンもまた、その名は月神シンの信者という意味であり、シンの部分はエンズと書かれていた。

　

　∧∧

（‥　）分かったよ

＼−　　エンズは文字通り

　　　　知恵の主人

　　　　月の神シンは

　　　　知恵の神であり

　　　　知恵の主人と書けば

　　　　それはシンのこと

　

　　（‥　）ああなるほど

　　　　　　洒落というか

　　　　　　そういう読みなんだな

　

　ムカデは本来の漢字では蜈蚣と書く。

　

　∧∧

（　‥）でも日本語では

　　　　百足とも書くよね

　　　　足がたくさんあるから

　　　　百足と書いてムカデと読む

　　　　中国の人にこれを言ったら

　　　　ええ？？　って

　　　　びっくりされたこと

　　　　あったよね

　

　　（‥　）知恵の主人

　　　　　　知恵の支配者と書いて

　　　　　　そのままだと

　　　　　　エンズと読むところを

　　　　　　シンと読む

　　　　　　これも同じことだな

　

　エンズの前に神を意味することを示す決定詞のアンを置いて、知恵の支配者の神＝シンを意味させて、エンズをシンと読む。そういう表記であった。

　

　

　　　

６０以上の割合とコロナの死亡率は関連しているようだけども計算がよくわからない

 　

　日本の資料を見るに、コロナ死亡者の９６%は６０以上であった。

　

　∧∧

（‥　）ここからさ

＼−　　人口ピラミッドの

　　　　６０以上の構成が

　　　　各国の死亡率に

　　　　影響を与えると

　　　　予測できるけど...

　

　

　　（‥　）でもな

　　　　　　ざっと見た限り

　　　　　　反映されてはいるけど

　　　　　　顕著な差が

　　　　　　出てこないんだよな

　　

　

　６０以上の割合と新型コロナによる死亡率はそれぞれ

　

　日本　３０%　1.7%

　

　英国　１３%　３%

　

　インド　５%　１%

　

　

　∧∧

（‥　）日本の二倍の死亡率を

＼−　　叩き出してる英国は

　　　　今年の初めに

　　　　見られた死亡率５%

　　　　医療崩壊の結果だとしても

　　　　日本とインドは

　　　　６０歳以上の割合が

　　　　６倍も違うのに

　　　　死亡率は1.7倍

　　　　せいぜい２倍程度しか

　　　　変わらない

　　　　これ不思議だね

　

　　（‥　）死亡率の高さは

　　　　　　６０以上の割合を

　　　　　　反映してはいる

　　　　　　みたいだけども

　　　　　　そのままの割合で

　　　　　　反映している

　　　　　　わけではない

　　　　　　どういう計算をすれば

　　　　　　これが導けるのか

　　　　　　よくわからんな

　

　　

　

インドの死亡率は顕著ではなく英国の顕著な低さはワクチンの効能を

　 

　∧∧

（‥　）WHOの統計が出たけど

＼−　　この１週間における

　　　　インドの新規患者は

　　　　２３９万人

　　　　死者は

　　　　２万８０００

　　　　死亡率は1.2%

　　　　患者自体は多いけど

　　　　...喧伝されるほど

　　　　脅威の数字という

　　　　わけではないですなあ

　

　　

　　（‥　）ブラジルの患者は

　　　　　　４４万

　　　　　　死者１３５００

　　　　　　死亡率３%

　　　　　　先週の死亡率3.6より

　　　　　　改善されてるけど

　　　　　　こっちの方が

　　　　　　よっぽど深刻だな

　

　ブラジルの人口２億はインドの人口１３億７０００万の６・５分の１。ブラジルの患者４４万を６・５倍すると２９０万になってしまい、インドの新規患者を超えてしまう。

　

　∧∧

（‥　）BBCとかが

＼−　　インドの変異株

　　　　英国で急拡大！　とか

　　　　報道しているから

　　　　インドにばかり

　　　　目がいくんじゃね？

　

　　（‥　）大英帝国の残照で

　　　　　　英国は

　　　　　　インドのニュースを

　　　　　　大きく扱うからな

　　　　　　日本人はそれに

　　　　　　幻惑されてるんだろうな

　

　ちなみにその英国。５月１８日報告における新規患者は１週間で１万５７６１名　死者７２名　死亡率0.46パーセントであった

　

　∧∧

（‥　）先週より下がってね？

＼−　　１１日報告の週間統計は

　　　　新規１万４５６０名

　　　　死者７９名

　　　　死亡率0.54パーセント

　　　　だったよね

　

　　（‥　）んー

　　　　　　これだけの数字やら

　　　　　　報道で即断なんか

　　　　　　できるわけないけど

　　　　　　言われるほど

　　　　　　インド株が

　　　　　　すごい状況とは

　　　　　　思えないのは

　　　　　　やはりだな

　

　ちなみにイギリスの死亡率が0.5パーセントになっているのは顕著なことであった。例えば今年２月９日の統計では

　

　新規患者１３万４０００　死者６５００　死亡率、実に4.8パーセントであったので。

　

　∧∧

（‥　）んー？　

＼−　　この顕著な死亡率の低下は

　　　　ワクチンの効果では

　　　　さすがにないよね？

　　　　英国のワクチン２回完了は

　　　　１割程度のはず...

　

　　（‥　）でも高齢者から

　　　　　　接種しただろ？

　　　　　　人口ピラミッドから

　　　　　　計算すると

　　　　　　イギリスの６０以上は

　　　　　　人口１３%

　　　　　　仮に彼ら全員が

　　　　　　接種を受けていて

　　　　　　感染しても

　　　　　　全員生存すると仮定しよう

　

　日本の厚労省のデータだけども、あるpdfファイルを参考にすれば、例えば死者３４１４名のうち、６０以上が３２７３名。

　

　つまり９６%が６０以上であった。

　

　∧∧

（　‥）ああなるほど

　　　　もし６０以上が全員

　　　　接種を終えていて

　　　　６０以上の患者が

　　　　全員生存すると

　　　　単純に仮定すれば

　　　　以前の死亡率５%に

　　　　0.04をかけて0.2%になる

　　　　それはほぼほぼ

　　　　現在の英国の死亡率

　　　　0.5%に近い

　

　　（　‥）まああまりにも

　　　　−／　ざっくりした計算で

　　　　　　　仮定も非現実的だがな

　　　

　

　例えば、そもそも今年２１年の２月における英国の死亡率５%というのが高すぎる。この数値を比較に使うのはおかしかろう。

　

　死亡率５%。これは多分、顕著な医療崩壊が原因だろう。日本のほぼ半分の人口を持つその英国において、新型肺炎死者が１週間で６５００というのは１日あたり９３０人。これは通常の肺炎死者の５・６倍であって、破滅的だ。

　今の日本が通常の肺炎死者のほぼ４分の１程度のコロナ患者（正確には3.6分の１）で、そろそろ余力が厳しいから非常事態宣言していることを考えれば、英国の深刻さが理解できるであろう。４分の１どころかほぼ６倍の患者と死者が押し寄せる時点で壊滅的な状況であったことは明白。

　

　∧∧

（‥　）そんな異常事態で

＼−　　出てきた高い死亡率を

　　　　無批判に割って出した

　　　　数値なんて

　　　　無批判に採用できないよね

　

　　（‥　）それに６０以上の患者が

　　　　　　全員生存するというのも

　　　　　　あまりに非現実的な

　　　　　　想定であるな

　

　とはいえだ、本当に想定が間違っているのなら、１０倍、１００倍ぐらい見当はずれな数値が出てくるもののはず。それを考えれば...

　

　∧∧

（　‥）英国ではワクチン接種で

　　　　高齢者の死亡率が

　　　　大幅に改善されて

　　　　0.5パーセントという

　　　　値が出てきている

　　　　その可能性はありですかな

　

　　（　‥）念頭に入れておこう

　　　　−／

　

　

　

安心毛布なのか１万折り込みなのか

 　

　バイデン大統領の５月１４日のツイート

　

　The rule is now simple:get vaccinated or wear a mask until you do. The choice is yours.

　

　

　∧∧

（‥　）ルールはいまや単純です

＼−　　ワクチンを打つか

　　　　打つまでマスクするか

　　　　選択はあなた

　

　　（‥　）ワクチンは

　　　　　　免疫獲得であって

　　　　　　保菌者にならない

　　　　　　ではない

　

　彼らは独立記念日までに国民の７割に接種をほどこす予定だそうだ。７割。つまり新型コロナの増加速度を抑えるだけの免疫獲得率。

　

　さて？　するとこの冬はどうなるか？

　

　∧∧

（‥　）ワクチンしたから

＼−　　マスクしないで

　　　　普通に生活しよーとか

　　　　やってるだろうから

　　　　あっさり流行って

　　　　大量の罹患者が

　　　　出るのでしょうなあ

　

　　（‥　）免疫は獲得してるから

　　　　　　重症化は抑えられる

　　　　　　はずだけどね

　　　　　　

　

　とはいえ、例えばの話、ワクチン接種で死亡率が１００分の１にまで下がったとしても、感染者の数が１００倍に増えたら同じことになる。

　

　∧∧

（‥　）免疫獲得で死亡率が

＼−　　インフルエンザ並みに

　　　　下がったとしても

　　　　インフルエンザ並みに

　　　　感染者が増えれば

　　　　やっぱり

　　　　大量に死ぬよね

　

　　（‥　）米国における

　　　　　　インフルエンザの死亡率は

　　　　　　ぱっと見た限り

　　　　　　だいたい２０００分の１

　　　　　　ぐらいなんだよね

　

　ちなみに、２０２１年の５月１１日までの米国における新型肺炎の感染者は３２３４万人であり、死者は５８万人であった。

　

　∧∧

（　‥）インフルエンザ並みに

　　　　死亡率が下がっても

　　　　１万６０００人が死ぬ計算か

　

　　（　‥）比較は難しいけどな

　　　　−／　インフルエンザの

　　　　　　　１シーズンの感染者数

　　　　　　　２０００万人に対して

　　　　　　　新型肺炎の感染者数は

　　　　　　　ちょっと量が多い

　　　　　　　抑制されてる状態で

　　　　　　　これならば

　　　　　　　ワクチンで安心して

　　　　　　　皆が動き出したら

　　　　　　　猛烈に増えて

　　　　　　　死者もずっと多くなる

　　　　　　　かもしれんしな

　

　もちろん、それなりの死者に米国は耐えられるし、無関心ではあろう。２０１７〜２０１８年のインフルエンザ シーズンに死者６万を出したが特に問題がなかった国だ。１万６０００を大幅に上回る死者が出ても特に問題視はされないだろう。

　

　∧∧

（‥　）とはいえ

＼−　　限界はあるだろうよ

　　　　例えば死者が６万を超えたら

　　　　さすがに批判が出てくるべ

　

　　（‥　）まあ見てればわかるさ

　　　　

　　　

　＊コロナの増加速度、感染して治るまでに患者一人当たりが新規に感染させる数はほぼ３人であった。つまり感染者が出会う人間の３分の２がワクチン接種者であった場合、新規に感染させられうる３人のうち、２名には感染させられないことになる。だから国民の３分の２が接種を受けた時、１名の患者は１名にしか感染させられない。この時、増加は頭打ちとなり、横這いになる。さて、３分の２は６６パーセントであるから、国民の７割が接種を受ければ新型コロナは横ばいもできなくなって数を減らして消える....

　

　∧∧

（　‥）というのは理想論で

　　　　実際のところコロナは

　　　　進化速度人類の百万倍

　　　　次々に変異を生み出して

　　　　免疫をすり抜けてくるから

　　　　必ず流行ることになる

　　　　既存のコロナの罹患率が

　　　　７%であるから

　　　　新型コロナも同じと

　　　　みなした場合

　　　　米国民２１００万人が

　　　　感染する計算

　

　　（‥　）免疫の獲得で

　　　　　　重症化が抑えられて

　　　　　　死亡率が仮に

　　　　　　インフルエンザ並みに

　　　　　　なれば

　　　　　　死亡率0.2%として

　　　　　　死者は１万程度で

　　　　　　済むはずだけど

　　　　　　さてどうなるか？

　　　　　　という話であるな

　　　　　　６万までは許容範囲だが

　

　

　＊＊というわけで、バイデン大統領の冒頭のツイートは彼がアホなのか、それとも安心毛布な発言で６万以下の死者なら容認の範囲とみなしているのか？　どちらであるのかはわかりかねた。

　

　

　

　

アリストテレスの世界は奇妙に静かである

 　　

　暇つぶしでアリストテレスの自然学を読んでいるけども

　

　∧∧

（‥　）何度読んでも

＼−　　意味がわかりかねる

　　　　内容ですけどね

　

　　（‥　）基本的に言葉遊びの

　　　　　　域を出ていないからな

　

　人間は主語と目的語を使う。だからどうしても、目的をもって何かする、という文章で語ってしまう。そしてアリストテレスはそういう人間の束縛をそのまんま自然の考察に適用した。だから現代人からすれば緻密であると同時に稚拙な言葉遊びの域を出ないのであった。

　

　∧∧

（　‥）でもアリストテレスって

　　　　知的を気取りたい

　　　　現代人には

　　　　重宝されるべ

　

　　（‥　）紀元前４世紀の

　　　　　　おっさんの言葉遊びは

　　　　　　無学な現代のおっさんには

　　　　　　ちょうどいい

　　　　　　レベルだからな

　　　　　　そりゃあ重宝されるべ

　

　とはいえだ、現代人から見れば言葉遊びの域を出ない児戯に等しい理論であろうとも、大の大人が考えた体系である。内容が稚拙でも構成は緻密だ。　

　

　そしてしかし、奇妙なものでもあった。

　

　∧∧

（‥　）アリストテレスさんの考察の

＼−　　奇妙な部分のいくつかは

　　　　...多分、ギリシャ語のくせに

　　　　由来するものだよね？

　　　　日本人には？と思える部分は

　　　　多分そうだよね

　

　　（‥　）でもそれだけじゃない

　　　　　　奇妙な部分があるのだ

　

　例えば彼は運動には終わりがあると言う。

　

　これかなり奇妙な世界観だ。太陽と星座と星と季節はめぐり、穀物は実って冬が来て、再び種をまいて次の収穫を迎える。

　

　世界中のどの文化圏を見ても、循環という考えが一般的ではないのか？

　

　∧∧

（‥　）でも終わりがあると

＼−　　彼は言うんだよね

　　　　これかなり変だよね？

　

　　（‥　）なんだろうな？

　　　　　　運動を考えると

　　　　　　無限に直面するから

　　　　　　それを回避した

　　　　　　ギリシャ数学の影響を

　　　　　　受けてるのかな？

　

　彼の原因に対する理解も妙ちくりんであった。まあこれは因果という考え方を持つ仏教の影響を持つ我々と、古代ギリシャ人の違いだとも言えるかもしれないが...

　

　∧∧

（‥　）でもアリストテレスさんの

＼−　　言う原因って

　　　　僕らの言う

　　　　原因とか因果関係というより

　　　　構成要素に近いよね

　　　　なんというかな

　　　　すごく静的な印象が

　　　　あるよね

　

　　（‥　）なんだろうな？

　　　　　　これも運動を回避した

　　　　　　結果かな？

　

　私たちは流転とか因果とか輪廻で物事を考える。結果的にこれは原子論の世界観に近い。

　

　そしてギリシャにも原子論はあった。というかそもそも原子論を考えたのは彼らの一部だし、その発想は流転に近かった。

　

　∧∧

（　‥）ギリシャの豊穣神

　　　　デメテルの神話も

　　　　あれは循環だよね？

　　　　それを考えると

　　　　流転や循環の要素が

　　　　希薄なアリストテレスさんは

　　　　むしろギリシャの中でも

　　　　変わっているのでは？

　　　　というか変人？

　　　　　

　

　　（　‥）なんだろうね？

　　　　−／　彼のこの

　　　　　　　動きのない世界

　　　　　　　無限を拒否する

　　　　　　　世界観は

　

　アリストテレスの体系は、奇妙に静かなのである。

　

　

　　　　

六芒星は作図が簡単なので五芒星よりも魔法陣では支配的

 　　

　日本における魔法陣の起源はいつか？

　

　∧∧

（‥　）アニメや漫画の

＼−　　華美に装飾された魔法陣

　　　　和製ファンタジーの

　　　　草分けである

　　　　ドラクエや

　　　　ロードス島戦記には

　　　　登場していないっぽい

　　　　少なくとも影薄いよね

　

　　（‥　）wikiだと水木しげるの

　　　　　　悪魔くんが最初だ

　　　　　　と書かれてるけど

　　　　　　まあそれは

　　　　　　正しいっぽいな

　

　しかし、魔法陣が華美な装飾で派手に登場するようになったのはもっと最近のはずだ。

　

　∧∧

（‥　）確か魔動王グランゾートは

＼−　　主人公メカが魔法陣から

　　　　登場したはず

　　　　１９８９年

　

　　（‥　）そのものずばり

　　　　　　魔法陣グルグルは

　　　　　　１９９２年

　

　とはいえ、グルグルの魔法陣はシンプルで面白いもので、華美なものではなかった。

　

　華美を追求した魔法陣登場というと

　

　∧∧

（　‥）カードキャプター

　　　　さくらでは？

　　　　１９９６年

　　　　それとおそらくは

　　　　リリカルなのは

　　　　２００４年

　

　　（　‥）まあそんな

　　　　−／　あたりからかな

　

　要するに日本における華美な魔法陣文化は、多分、２０年程度の歴史であった。

　

　そして色々な魔法陣を見てみると。

　

　∧∧

（‥　）だいたい六角形を

＼−　　基本系としたものが多いな

　　　　つまり六芒星

　　　　いわゆるダビデの星だね

　　　　あとは正方形を９０度

　　　　ずらして重ねた八角形もの

　　　　五芒星は案外とないね

　

　　（‥　）五芒星は作図が

　　　　　　難しいし

　　　　　　平面を分割できないからな

　　　　　　調べた限り

　　　　　　歴史的にも

　　　　　　六芒星の装飾は

　　　　　　建築に多いけど

　　　　　　五芒星はほとんどない

　　　　　　みたいだね

　

　よくわからないが、六芒星が魔術的な意味を強く持つようになったのは中世イスラームの錬金術以来だとも言う（多分正しい）。

　

　ともあれ、六芒星が魔術で支配的なのは、やはり作図が簡単で、しかも平面を分割できて効果的だからだろう。

　

　　

　＊五芒星を作図するには二次方程式を理解する必要があった。それは現代では高校レベルの話だが、近代以前の世界では極めて高度な部類に入る。２世紀の天文学者（占星術師）プトレマイオスはこれを断固として成し遂げたが、この達成と知識はあまり広まらなかったとも言える。

　

　

ワクチンパスポートってアホの発想では？

 　

　

　ワクチン済みのパスポートを発行する！　ワクチンが遅れている日本は海外へ人がいけなくなるかもしれない！！

　

　∧∧

（‥　）...なんかみんな

＼−　　勘違いしているけど

　　　　ワクチンしたから

　　　　といって

　　　　保菌者でなくなる

　　　　わけじゃないんだよね

　

　　

　　（‥　）というかな

　　　　　　ワクチンしたら

　　　　　　症状が出ないから

　　　　　　むしろ保菌者として

　　　　　　ふるまうことに

　　　　　　なるんだけど

　　　　　　それ分かってないよね

　

　免疫のある人間は菌やウイルスを持っていないわけではない。体内にウイルスがいても症状が出ないだけで、当然、保菌者として振舞うし、動き回って渡航して入国すれば相手に感染させてしまう。

　

　例えばの話、これから２年後。人類はワクチンと感染で新型コロナに対する免疫を獲得しているだろう。症状が出ないだけでウイルスを抱えた状態で生きている。新型コロナは普通のカゼになっていくだろう。

　

　しかし、この２年後の人類の誰かをタイムマシンで２０２０年初頭に送り込むと、その地域で新型肺炎を蔓延させて社会を壊滅に追い込むことができる。たった一人で。

　

　∧∧

（‥　）こういうことって

＼−　　大航海時代に何度も

　　　　起こったことなんだよね

　　　　今の人類の誰かを

　　　　２０００年前に送り込めば

　　　　ローマ帝国だって

　　　　カゼとインフルエンザで

　　　　滅亡に追い込める

　

　　（‥　）ワクチンしたから

　　　　　　パスポートって

　　　　　　言ってる時点で

　　　　　　その国や組織に

　　　　　　アホが混ざってると

　　　　　　思うんだがな

　　　　　　みんなどのぐらい

　　　　　　正気なのかね？

　

　

　　　　　　

　　　　　　

夢を見た話

 　

　夢を見た。

　

　人を殺したことを思い出して、あわてて証拠隠滅をはかろうとするのだが、証拠が思い出せないし、そもそも誰をいつどこで殺したのか思い出せない。

　

　∧∧

（　‥）そりゃ実際に

　　　　殺したわけじゃ

　　　　ないからな

　

　　（‥　）こういう夢を見る人

　　　　　　時々いるみたいだけど

　　　　　　考えてみれば

　　　　　　設定が雑だよな

　　　　　　人間ってこういう

　　　　　　雑な設定の夢を

　　　　　　見るようになってるのか？

　

　夢を見た。

　

　自分ではない、誰かの話だ。彼は新興宗教の教祖の息子だが、親と離れて暮らしていたし、教祖である親もずいぶん前から神隠しであった。取り残された信者は教祖を失う中で生気と気力を失っていく毎日。

　

　ところが父親である教祖が突如、帰宅。そして信者に宣言する。私の次の代は息子の彼だと。

　

　慌てた息子は友達たちの助けを借りて家を出るのだが、だがしかし、信じていた彼女は信者のスパイであり、友人にもスパイがいた。彼はどうする、どうなる？

　

　そして息子があてもなく逃げていくのは、廃墟と街並みと荒野と草原と遺跡が混在したような奇妙な風景が延々と続く世界。

　

　∧∧

（‥　）背景設定が

＼−　　奇妙だな

　

　　（‥　）宗教、教祖、息子

　　　　　　跡取り、スパイ

　　　　　　それらはどうでも

　　　　　　いいけど

　　　　　　あの空虚な風景は

　　　　　　なんだろうね？

　　　　　　どこまでいっても

　　　　　　同質なんだよ

　

　夢を見た。

　

　今回の視点は自分だ。ふと、まどろみから目覚めたら、小山の山頂で夕暮れになっていた。慌てて下山して街並みに入るも、通りは帰宅ラッシュで人々がぎっしり。これなら山並みの稜線を走った方が良かったが、とはいえ、町から離れた山の中は今頃真っ暗になっているはずで、そうはいかなかっただろう。

　

　山の道は奇妙だった。山道なのに無駄に広く、かつて舗装されたコンクリートは割れて、斜面ではずり下がり、すべてが砕けて消えようとしていた。

　

　∧∧

（‥　）街並みの風景は

＼−　　神奈川とか川崎

　　　　っぽかったよね

　

　　（‥　）しばらくごぶさた

　　　　　　してるよなー

　　　　　　でもあんな

　　　　　　帰宅ラッシュは

　　　　　　ないよなー

　　　　　　なんだろな　あれ

　

　夢を見た。

　

　これはよく覚えていない。ひなびた坂の街のホテルの売店に何かを売るか買うかしている話だ。

　

　∧∧

（　‥）よく覚えてないけど

　　　　なんかインチキくさいものを

　　　　売ってなかった？

　

　　（‥　）おれさー

　　　　　　インチキくさい商売

　　　　　　好きなんだよなー

　　　　　　最近してないわー

　

　

　

　

インドの死亡率は１%でブラジルは３・６%

 　　

　∧∧

（‥　）この１週間における

＼−　　新規感染と死者は

　　　　米国が

　　　　３３万５０００と４９００

　　　　死亡率が1.46%

　　　　ブラジルが

　　　　４２万と１万５０００

　　　　死亡率3.6%

　　　　フランスが

　　　　１２万と１６００

　　　　死亡率1.3%

　　　　イタリアが

　　　　６万７０００と１６６０

　　　　死亡率2.5%

　　　　インドが

　　　　２７４万と２万７０００

　　　　死亡率１%

　

　

　（‥　）死亡率をみると

　　　　　インドよりも

　　　　　ブラジルとイタリアの方が

　　　　　やばいな

　

　１週間のイタリアの死者が１６６１人とは、１日あたり２４０人であり、それは人口比で言うと、日本の通常の肺炎死者の2.8倍に相当する。

　

　∧∧

（‥　）死者だけみると

＼−　　イタリアは露骨に

　　　　医療崩壊状態だね

　　　　去年の今頃に戻った感じ

　

　　（‥　）ブラジルはさらに

　　　　　　深刻だな

　　　　　　人口２億で日本の

　　　　　　１・７倍

　　　　　　理屈の上では

　　　　　　通常の肺炎死者は

　　　　　　１日あたり５５０名

　　　　　　出てくるはずで

　　　　　　これが本来の

　　　　　　肺炎対応の容量のはず

　

　しかるに１週間の死者が１万５０００とは１日あたりの死者が２１４０名ということであり、これは対応できる容量のほぼ４倍であった。

　

　∧∧

（‥　）高い死亡率３・６%は

＼−　　医療崩壊の結果ですかな？

　

　　（‥　）その割には

　　　　　　話題になってねーのな

　　　　　　新規患者の人口比で

　　　　　　言うと

　　　　　　インドとほぼほぼ

　　　　　　同じ状態で

　　　　　　死亡率はさらに

　　　　　　深刻なんだが...

　　　　　　ほとんど誰も話題に

　　　　　　していないなあ

　　　　　　状況わかんねーや

　

　さて？　皆が...いや、心配性な文化人が大騒ぎしているインドはどうか？

　

　インドでは感染者も死亡者も、公式記録よりはるかに多い！　とまことしやかに言われるが、その根拠は不明であった。

　

　∧∧

（‥　）やっぱりさー

＼−　　インド深刻論は

　　　　日常の脇で火葬する

　　　　インドの風習を

　　　　異常事態と解釈して

　　　　流布されたお話でしか

　　　　ないのでは？

　

　　（‥　）それっぽく見えるねえ

　　　　　　数からすると

　　　　　　首都圏で感染者拡大で

　　　　　　許容量を

　　　　　　超えたったぽいけど

　　　　　　他国と比べて

　　　　　　絶望的って状況では

　　　　　　ないよね

　

　インドが絶望なら、ブラジルはもっとだろうに、誰も注目しないのはおかしかろうて。

　

　さてその一方で

　

　今、日本でもインド株は急速に拡大し、既存の株を置き換えている！　と言うニュースもあるけども。

　

　∧∧

（‥　）んー　

＼− 　　日本の新規患者と死者は

　　　　３万６０００と５２７

　　　　死亡率は１・５%だけど

　　　　日本の死亡率のすべての

　　　　統計は１・７%だから

　　　　むしろ下がってるけど

　

　　（‥　）なんともな

　　　　　　結果に影響を与える

　　　　　　要素は無数にあって

　　　　　　結論はしかねるなあ

　

　インド株は死亡率を下げる代わりに感染力を高めているのかもしれないし、というか単純に無症状感染が非常に多いのかもしれない。あるいは話が全部違っているのかもしれず、大したことは言えなかった。

　

　∧∧

（　‥）でもあえて言うとすれば

　

　　（‥　）少なくともだ

　　　　　　インド株だ！　大変だ！

　　　　　　とか

　　　　　　大騒ぎする必要は

　　　　　　なくね？

　

　

　少なくとも、その根拠は薄い。

　

　

　

　　

鉄の処女はツールなのですよ

 　　

　アイアンメイデン　鉄の処女

　

　トゲトゲの箱にいれると苦悶の声と一緒に血が流れることから処女だーとか名前をつけた悪趣味な西欧の拷問道具。

　

　∧∧

（‥　）...画像検索すると

＼−　　バンドの

　　　　アイアンメイデンさん

　　　　たちが引っかかってきます

　

　　（‥　）んー

　　　　　　拷問道具の方を

　　　　　　みたいんだがな...

　

　

　道具で検索するには？　ツール（tool）を加えて検索すれば良いのか？

　

　∧∧

（‥　）ああ　うん

＼−　　出てきたよ

　　　　toolで出てきた

　

　　（‥　）アイアンメイデンは

　　　　　　ツールかあ...

　　　　　　まあツールでは

　　　　　　あるんだけどな

　　　　　　なんかこう

　　　　　　あれだな

　

　ちなみにアイアンメイデンのスパイクが真っ直ぐなのは、いつ見ても解せない。あれは回転して閉めるものだから、先端がカーブしてしかるべきではないか？

　

　

　　（‥　）あれだと

　　　　　　スパイクがぐにぐにっと

　　　　　　食い込むはずだ

　　　　　　入る人のことを考えて

　　　　　　湾曲させるべき！

　

　∧∧

（　‥）工作が難しかったんじゃ

　　　　ねーの？

　

　いや、思うのだが、側だけの迫力に傾注して、肝心な中身がおろそかだったのではないだろうか？

　

　

　＊ちなみに、検索した結果、鉄の処女の画像はあまり参考にはならないようである。

　

　

　

インドは印欧語族でアジア系と違うのでは？

 　

　∧∧

（‥　）インドの変異株は

＼−　　アジア人の免疫を

　　　　すり抜ける変異だ！

　　　　というニュースが

　　　　飛び交ってますが

　

　　（‥　）インド人ってさ

　　　　　　印欧語族であって

　　　　　　アジア人じゃなくね？

　

　

　まあ、印欧語族が到来する以前は先住のドラヴィダ人たちがいたわけだけど。

　

　∧∧

（　‥）ドラヴィダ人が

　　　　何語族かとか

　　　　アジア系か否かとか

　　　　もっと難しい問題だべ

　

　　（‥　）最近、ニュースが

　　　　　　何言ってるのか

　　　　　　俺にはさぱーり

　　　　　　理解できんのだが

　　　　　　あれなんだろうな？

　

　

それができる人は国へいって地方には残っていないのです

　 全国知事会が国への緊急提言案。

　

　∧∧

（‥　）国立感染研の研究

＼−　　分析結果をぜひ早期に

　　　　開示していただきたい

　

　　（‥　）はあ...

　　　　　　HP見れば

　　　　　　載ってるだろうに

　　　　　　見てないのか？

　

　載ってないってことは分からん、ということであったし、分からんものを開示急げというのはデマを流せと言うに等しい。

　

　

　∧∧

（‥　）知事会ってなんぞこれ？

＼−

　

　　（‥　）一番頭の良いやつは

　　　　　　国へいくべ

　　　　　　地方は

　　　　　　残りもんだでよ

　　　　　　その結果がこれだべ

　

　∧∧

（‥　）ただの責任逃れでは？

＼−

　

　　（‥　）まあ結果的にそうだね

　

　

　変異ウイルスの情報提供を国に要望なんて、そんな無理を言うよりは自分で電卓を叩くなり、論文読めば良かろうに。それこそ開示されてるがな。

　

　∧∧

（　‥）できないから地方なんだべ

　

　　（‥　）悲しいかなこれが

　　　　　　地方なんだよな

　

　インドの変異株が本当に感染力を増大させているのか？　これはわかりかねた。感染研もそういう疫学データがある、というだけで、つまりはこれ、論文自体の妥当性の判断や参考は保留状態ということであった。

　

　∧∧

（‥　）それでも知りたいのなら

＼−　　論文を読めばいいし

　　　　読んだところで

　　　　どうにもならんと

　　　　思いますけども

　

　　（‥　）感染力増大！　と

　　　　　　簡単に言うけどさ

　　　　　　どう比較すれば

　　　　　　良いのやら

　　　　　　さっぱり

　　　　　　分からんしな

　

　インドのここ２週間の患者の増大は、去年の大統領選後半の米国とほぼ似たり寄ったりであった。ただし、インドの方がわずかに増加の率が大きいように見える。

　

　しかしだ。この増加率の違い、インドの変異株のせいであると言えるだろうか？

　

　実際、以上を比較してどっちが感染力が大きかったか述べろと言われたら、誰でも答えに窮するであろう。時期も場所も状況も季節も違う。

　

　なるほど、たしかにどちらも大きな行事があった。

　

　しかし、インドの宗教行事と、大統領選とBLM運動に暴動、これは比較できるものであろうか？

　

　比較するにしてもどうすればいい？

　

　かように状況が違い過ぎるにもかかわらず、分からんものを教えろと国に...というか感染研に迫るのは、理解があるとは言えなかったし、怠惰であろう。

　

　∧∧

（‥　）せめて、こういう場合は

＼−　　　どう計算すればいいんです？

　　　　　そもそもそういう計算の

　　　　　手段ってあります？

　　　　　そう尋ねるべきでは？

　　　　　教えろって馬鹿っぽくね？

　

　　（‥　）それができるやつは

　　　　　　国にいっちまったんだろ？

　

　

　できる人は国にいって地方には残っていないのです。考えてみれば、アメリカだって国の判断を無視して検査検査と邁進したのはNY知事だったのである。

　

　

　

　

　

　　

　　

カシオペア座の新星増光中

　

　３月１８日に見つかったカシオペア座の新星は、意外なことに２０日が過ぎた４月１１日にも見えていた。

　

　その後、４月２０日にも見たが、光度はほぼ変わらず。８等星ぐらいのままであった。

　

　∧∧

（　‥）あれからさらに

　　　　２０日が過ぎたぞ

　

　　（　 - -）面倒くさいけど

　　　　　　見てみるか

　　　　　　多分、まだ見えるよね

　　　　　　記録にはいいよね

　

　なんかこう、妙に疲れていて、星を見るのも大儀なのである。

　

　そして見てみると。

　

　∧∧

（‥　）なにこれ？

＼＼−　　明るくなってね？

　

　　（‥　）えっ？　そんな馬鹿な

　

　最初、ああ、暗くなったんだな...と思って星図とスケッチを見比べたら、暗くなった新星と最初に思った星は、視野内で一番明るい星であった。

　

　∧∧

（‥　）新星が顕著に増光したので

＼＼−　　視野内で一番明るい星が

　　　　　暗くなった新星に

　　　　　見えてしまったのだな

　

　　（‥　）いやしかし

　　　　　　なんだこの増光？

　

　新星は視野内の一番明るい星より１等級は明るくなっており、すぐ近くにあるカシオペア座４番星（５等）より１等級弱暗かった。多分、６等をやや上回る明るさ（ぎり５等級）で、理屈の上では肉眼で見える明るさになっている。

　

　∧∧

（‥　）ネットでも

＼−　　肉眼新星になったと

　　　　話題になってるね

　　　　もっとも６等では

　　　　理屈の上では見えるという

　　　　だけのことで

　　　　実際には

　　　　見えるようなものでは

　　　　ないですけど

　

　　（‥　）とはいえ

　　　　　　驚きだよな

　　　　　　明るさは

　　　　　　ほぼ横這いで１ヶ月半

　　　　　　そこからさらに

　　　　　　２等級以上の顕著な

　　　　　　増光とはなあ

　

　どうも増光はここ数日に起こったもので、自分はたまたまのぞいたらその真っ最中であったということらしい。

　

　

　∧∧

（　‥）仕組みはなんだろね？

　

　　（‥　）昔、放出したガスに

　　　　　　光が届いて

　　　　　　反射してるとか？

　

　でもその場合、ガスの分布に非常に顕著な偏りがないと、こんな急で顕著な増光は説明できないように思われたし、そんな仕組みが実在するのかも分からなかった。

　

　

　

　

　　

　　　 

ドリトル先生 ポルポトになる

 　　

　圧倒的な力を持つ魔王が善人だった。

　

　∧∧

（‥　）物語とかアイデアは

＼−　　意外な組み合わせから

　　　　できるもので

　　　　そのひとつが

　　　　善人の魔王という

　　　　ものだね

　

　　（‥　）さらには

　　　　　　今の日本に魔王が来て

　　　　　　世の中を素晴らしくして

　　　　　　くれるとか

　　　　　　そういう他力本願な

　　　　　　アイデアも出てくる

　　　　　　わけだよ

　

　そしてしかし、そのようなアイデアは現実的でないものでもあった。

　

　∧∧

（‥　）他国を征服して

＼−　　良かれと思って

　　　　自国や自分の理想を

　　　　強権で押し付けて

　　　　うまくいかなかった

　　　　為政者はごまんと

　　　　いましたからな

　

　　（‥　）まっとうな魔王だったら

　　　　　　日本を征服したら

　　　　　　今のまま

　　　　　　というだろうな

　

　もちろん、今のままではすまない。征服するとは利益を吸い上げることが目的であり、そうである以上、新たな税金が創設されるはずであった。

　

　∧∧

（　‥）余計な税金で

　　　　既存の支出が削られるから

　　　　福祉とかいろいろな

　　　　物事が削られるな

　

　　（　‥）まあそれが

　　　　−／　現実だよね

　

　では反対に、理想を追い求める魔王だったら？

　

　∧∧

（　‥）スターリンだろ？

　　　　

　

　　（‥　）さもなきゃ

　　　　　　ポルポトだな

　

　これは、異世界で君主になるという、なろう系の主人公の行き着く先が虐殺者であることも意味していた。

　

　∧∧

（‥　）なろう系ってさ

＼−　　古い歴史があるよね

　　　　１９世紀の児童書

　　　　ドリトル先生も

　　　　南の島で白人君主になって

　　　　理想の統治を行う

　　　　話があるしね

　

　　（‥　）でもよ

　　　　　　現実にそんなことを

　　　　　　やったら

　　　　　ドリトル先生ポルポトになる

　　　　　　とかそういう話に

　　　　　　なっちまうのよね

　

　それが現実。

　

　

　

　

　

　

　

今のインドが危機だというのならアメリカ大統領選の時になぜ騒がなかったのか？

　

　∧∧

（‥　）WHOの１週間ごとの

＼−　　統計が出たけど

　　　　アメリカが

　　　　新規患者３４万５０００

　　　　死者が４７００

　　　　インドが

　　　　新規患者２６０万

　　　　死者が２万３０００

　

　　（‥　）米国の死亡率は

　　　　　　1.4%

　　　　　　インドの死亡率は

　　　　　　0.9%

　　　　　　あいかわらず

　　　　　　インドの方が低いよね

　

　インドの死亡率は先週は0.7%であったからわずかに上昇した。医療が追いついていないことの反映かもしれない。その結果が実際にあるとしたら、来週の統計に反映されることになるのだろう。

　

　∧∧

（‥　）ところでインドの変異株は

＼−　　感染力が高い高いと

　　　　みんなが騒いでるけど

　　　　本当かね？

　

　　（‥　）前の１週間は

　　　　　　新規患者が

　　　　　　２１７万人だった

　　　　　　今度は

　　　　　　２６０万人だった

　　　　　　つまり１・２倍だな

　

　さて、例えば去年１０月、アメリカの新規患者は２０日までの１週間で３８万人であり、次の１週間で４３万６０００であった。つまり1.15倍

　

　∧∧

（　‥）1.2倍と1.15倍か

　　　　んー

　　　　まあインドの方が

　　　　少しだけ拡大が早いとは

　　　　言えるけど

　　　　これじゃ微妙だな

　

　　　（　‥）変異のせいなのか

　　　　　−／　環境のせいなのか

　　　　　　　　状況のせいなのか

　　　　　　　　わからんからな

　　　　　　　　ただの誤差かもしれん

　

　それにだ、去年の１０月は大統領選の真っ最中。つまりアメリカは今のインドと大差ない状況の中で大統領選をやっていたことになるわけで、それを考えればインドは惨劇だ！　変異株でおしまいだ、ワクチンが通用しないぞ！　とか騒ぐ道理はどこにもないだろう。

　

　∧∧

（‥　）というかさ

＼−　　１０月の米国は４０万で

　　　　１１月は１００万の感染者が

　　　　１週間で出ているけど

　　　　これって人口比で言えば

　　　　インドでは

　　　　１６９万と４２４万に

　　　　該当するよな？

　　　　今のインドは２６０万の

　　　　わけだが...

　

　　（‥　）今のインドの状況って

　　　　　　特に危機的では

　　　　　　ないんじゃね？

　　　　　　米国が平気なら

　　　　　　インドも

　　　　　　平気じゃねーの？

　

　いや、危機的ではあるのだろう。今のインドの１週間の死者は２万３０００。１日あたり、３３００人。

　

　インドの総人口１４億のうち、平均して１年間に１%が通常亡くなるとした場合、１日の死者はおよそ４万であって、これに３３００人が新たに付け加わっているわけだが...

　

　∧∧

（‥　）それだけ考えると

＼−　　コロナの死者って

　　　　インド全体では

　　　　平均的な死亡に

　　　　１割以下を上乗せする

　　　　程度の話でしか

　　　　ないのだけどね

　

　　（‥　）ただどうも報道からすると

　　　　　　感染拡大に

　　　　　　偏りがあるから

　　　　　　一部で医療が追いつかなく

　　　　　　なっているように

　　　　　　聞こえるな

　

　デリーでは１日に２万人が感染した。というような報道の一文。

　これをまま受け止めれば死亡率１%で死者は２００名

　

　∧∧

（‥　）デリーの人口

＼−　　２２００万は日本の

　　　　およそ５分の１だから

　　　　平均的に考えて１日に

　　　　だいたい６０名が

　　　　肺炎で亡くなる計算だけど

　　　　（日本は１日に３３０名が

　　　　　平均して亡くなる）

　　　　コロナの死者２００名は

　　　　デリーの肺炎死者

　　　　推論の６０名をはるかに

　　　　超えていますからな

　　　　対応しきれないのは

　　　　事実でしょうね

　

　　（‥　）デリーなどで

　　　　　　感染が拡大して

　　　　　　地域の医療を

　　　　　　飽和させている

　　　　　　そういうことに

　　　　　　思えるね

　

　これは危機的な状況ではあった。

　

　しかし、少なくとも、盛んにtwitterなどで言われること。インドの変異型は感染力が高い株でインドは壊滅的な打撃を受けている、という言及は、話半分に聞いた方がいいのだろう。それを言うのなら、去年の米国大統領選であなたは同じことを言ったか？

　

　そもそも、皆が語る恐ろしい確信は、どれもその根拠が霧の向こうに消えて、何もかも曖昧である。

　

　

　

医療の逼迫は多分事実だが、火葬場の逼迫は切り抜き報道では？

　

　デリーでは連日２万の新規感染者が出ているという報道。

　

　∧∧

（‥　） 死亡率１%なら

＼−　　毎日２００人の死者が

　　　　出ているわけで

　　　　通常の死者が

　　　　年間死亡率１%

　　　　とした場合の５５０人の

　　　　３分の１あまりの死者が

　　　　出ていることになると

　

　　（‥　）まあ多い数では

　　　　　　あるよな

　

　もちろん、以上の概算は大雑把であった。年間死亡率が１%前後というのは東京都から持ってきた数字であるし、これがそのままインドに適用できるかはわからなかった。インドにおけるコロナの死亡率が１%というのも２７日付のWHOの統計から出した数字（正確には0.7%）であって、現実に今、どうなのかはわかりかねる。

　

　∧∧

（　‥）とはいえ

　　　　１０倍の誤差があるとか

　　　　そういうものではないべ

　

　　（　‥）平均的な１日の死者の

　　　　−／　３分の１相当の

　　　　　　　コロナ死者が

　　　　　　　追加されている

　　　　　　　これはさほど

　　　　　　　誤差のある推定では

　　　　　　　なかろうな

　

　そしてこれは年平均の１・３倍という死者であって

　

　∧∧

（‥　）これさ多いとはいえ

＼−　　十分許容の範囲内じゃね？

　　　　日本もそうだけど

　　　　インドでは季節によって

　　　　死者の数が変わるそうじゃ

　　　　ないですか

　　　　平均の１・３倍だったら

　　　　対応できる数だろ

　

　　（‥　）途切れぬ炎

　　　　　　逼迫する火葬場という

　　　　　　タイトルのニュース画像が

　　　　　　あったけども

　　　　　　画像を比較すると

　　　　　　同じ火葬場で荼毘がひとつ

　　　　　　燃え尽きる程度の時間分の

　　　　　　写真をばらして並べた

　　　　　　だけだな

　

　火葬された跡（何日前までのものかは知らないが）、それ自体は１００あまりあるが、実際に火がついているのは、おき火状態になったものを含めてさえも３０程度であった。

　

　∧∧

（　‥）切迫してなくね？

　

　　（　‥）インド人だという

　　　　−／　アカウントがこれは

　　　　　　　良い状況ではないけど

　　　　　　　火葬場が切迫してる

　　　　　　　というのは

　　　　　　　西側メディアの嘘だと

　　　　　　　ツイートしてたけど

　　　　　　　多分、本当だな

　

　

　もちろん、死者の数自体は愉快な状況とは言えなかった。通常の肺炎死者が日本では３３０人。これをそのままニューデリーに当てはめると、その数は６分の１の５５人となる。

　

　∧∧

（‥　）死亡率１パーセントで

＼−　　概算すると今のデリーでの

　　　　コロナの死者は２００名に

　　　　なるであろう

　　　　つまり

　　　　通常の肺炎死者の４倍の

　　　　肺炎死者が出ていることに

　　　　なるわけで

　　　　医療が対応できない

　　　　という報道

　　　　これ自体は

　　　　多分事実でしょうね

　

　　（‥　）医療が対処できないのは

　　　　　　事実である

　　　　　　火葬が追いついてないは

　　　　　　切り抜き報道

　　　　　　そんなところかな

　

　

　＊一応、書いておくと、医療も需要と供給で成り立つ以上、通常の肺炎死者の４倍に相当する必要を満足できない。そうなると死亡率も上昇するのであるが、それはここでは触れない。

　

　

　＊＊イタリアは２０２０年の２月末に患者が急増し始めた時、当初は死亡率２%から始まり、そこから死亡率は徐々に増加。医療崩壊後にそれは増加が著しくなり、３月１０日に５%に達した。現状、インドはまだそこまでいっていないようである。

　

　

　

　

　

　

そもそもインドでは死者がさほど出ていないのでは？

　

　例えば東京の公共法人のpdfファイルを見ると、多摩地域の火葬の数は人口あたり、年間１%前後であるらしい。

　

　∧∧

（‥　）これを日本の火葬の率

＼−　　と考えると

　　　　年間に総人口の１%

　　　　１日あたりはその

　　　　３６５分の１の

　　　　火葬が実施される

　　　　ことになるのだが

　

　（‥　）単純によ

　　　　　これをデリーに

　　　　　当てはめると

　　　　　人口１８９８万だから

　　　　　年間に２０万弱の火葬が

　　　　　実施され

　　　　　１日あたりだと５５０件

　　　　　ということになる

　

　真面目に考えると、これは奇妙なことであった。

　海外メディアはデリーでは１日６００件もの火葬が実施されている！　この数は公式発表よりもはるかに多い！　と書き立てているのだが...

　

　∧∧

（　‥）試算の５５０件に対して

　　　　６００件って

　　　　たしかに超過気味では

　　　　あるけど

　　　　通常の範囲じゃね？

　　　　というか

　　　　通常の死者推定５５０に

　　　　コロナの死者を足して

　　　　６００件って

　　　　むしろ少なすぎるだろ

　　

　

　　（　‥）んー　そもそも

　　　　−／　たくさん死んでるって

　　　　　　　話自体が嘘なのか？

　　　　　　　

　

　もちろん、発表よりもコロナの死者がずっと多い、という可能性もあった。そういうことを書き立てるメディアもある。しかし、そもそもその主張の根拠、死者は発表よりもずっと多いに違いないという主張の根拠、それは不明なのである。

　

　∧∧

（‥　）これってさ

＼−　　死者が少しばかり超過して

　　　　その超過分を処理する

　　　　場所として

　　　　駐車場が割り当てられた

　　　　だけの話では？

　　　　インドでは野外で死者を

　　　　火葬することは普通

　　　　それをメディアは

　　　　さも異常な危機的事態で

　　　　あるかのように

　　　　切り取って

　　　　おもしろおかしく

　　　　報道しているだけでは？

　

　　（‥　）ありうるな

　　　　　　というかその線で

　　　　　　画像などを

　　　　　　解釈し直した方が

　　　　　　いいよな

　

　つまり、そもそもインドでは死者がさほど出ていないのでは？　という説。

　

　＊もちろん、１週間で死者１万５０００は楽しい事態ではない。しかしインドの４分の１程度の人口のアメリカでの死者が５０００であったことを考えると、そんな壊滅的な損耗ではないだろう。少なくとも、メディアが報じるようなものではない。

　

　

　

　

通常の２倍の需要が突然要求されたら絶対数が少なくても破綻はする

 　

　インドのコロナ感染は５月１日発表で１日４０万人。

　

　∧∧

（‥　）...と派手に宣伝されて

＼−　　いるけれども

　　　　死亡率は...

　　　　まだよくわからないね

　　　　WHOの統計は今

　　　　１週間ずつですからな

　　　　現状、２７日発表時だと

　　　　0.7%

　

　　（‥　）火葬が追いつかなくて

　　　　　　公園で火葬している

　　　　　　風景が報道されて

　　　　　　恐怖を煽っているけども

　　　　　　さて実態はどうだかな

　

　２６日、デリーでの死者は３８０人

　

　あるいはCNNは伝える。

　

　過去１週間でデリーは１日６００の遺体を火葬し、これは公式発表の倍であり、死者の報告が過少である可能性を示唆していると...

　

　∧∧

（‥　）なんの数字かわからないのに

＼−　　過少の可能性って

　　　　CNNは何言ってるの？

　

　　（‥　）火葬の数は

　　　　　　通常の死者も含む

　　　　　　だろうからな

　　　　　　これは単純に

　　　　　　通常の死者と同数の

　　　　　　感染死者が出ている

　　　　　　というだけに

　　　　　　聞こえるしな

　　　　　　まあ煽りだね

　

　過少である可能性を示唆、というのは、解釈次第によっては過少報告されているとみなすことができるかもしれない、ということであった。要するにこの文章は、重要なことをなにひとつとして伝えていない。ありがちな煽り作文術でしかあるまい。

　

　∧∧

（‥　）まああれだよね

＼−　　仮にコロナの死者が

　　　　通常の死者と同数になったら

　　　　火葬は通常の供給の

　　　　２倍の需要を要求されるわけで

　　　　対応しきれなくなるよね

　

　　（‥　）感染者数も絶対的には

　　　　　　多くないよな

　　　　　　仮に死亡率が１%とする

　　　　　　３００の死者は

　　　　　　３万の感染者を意味し

　　　　　　デリーの人口は

　　　　　　１９００万だから

　　　　　　感染者は総人口の0.２%

　　　　　　だよね

　

　とはいえ、１日で0.2%だから１０日で２%。１００日、３ヶ月あれば総人口の２割感染という単純計算になるわけで、深刻には違いない。東京都は９２７万の人口で感染者１０００人。１日あたり0.01%の感染で抑制策を改めて強化しようというのだから、インドの状況が深刻であるのは間違いなかった。

　

　∧∧

（‥　）たださ

＼−　　報道が煽るような

　　　　壊滅的状況とは

　　　　違うよね

　

　　（‥　）インドでは遺族と

　　　　　　火葬人が薪で遺体を

　　　　　　火葬するから時間が

　　　　　　かかるように思えるよね

　　　　　　公園や駐車場で

　　　　　　火葬する今の状況も

　　　　　　処理が間に合わない結果

　　　　　　には違いないが

　　　　　　遺体を囲む薪は整然と

　　　　　　配置されておる

　

　要するにしきたり通りに火葬を行うには追いつかない程度の死者ということであったし、追いつかなくなりかけてもしきたりを行う余裕はあった。

　

　∧∧

（‥　）本当に追いつかないと

＼−　　遺体を適当に山積みして

　　　　着火するからな

　　　　BBCとかCNNの記事は

　　　　煽りの域を出てないよね

　

　　（‥　）感染した豪華客船への

　　　　　　日本の対応でも

　　　　　　煽りしかできなかった

　　　　　　劣等人間共だ

　　　　　　煽り記事生産機械以上の

　　　　　　能力はなかろうよ

　　　　

　

　状況を飽和させるには絶対数そのものよりも、供給を需要が上回るか、上回らないかであった。それを無視して危険を強調するのは煽りの域を出てない。そして死亡率に言及しないのは、まず間違いなく、故意によるものだろう。

　

　∧∧

（‥　）要するにインドのコロナは

＼−　　やはり死亡率が低いのだろうね

　

　　（‥　）まあそういうことだね

　

　

　

　

　　

　

５月１日の前線通過 気温３時間で５度低下

 　　

　１５時には２０度あった気温が、１８時には１５度にまで低下した。

　

　∧∧

（‥　）風強く

　　　　その後に風止むも雨

　　　　山並みは低い場所まで

　　　　千切れ雲状のガスに

　　　　覆われてますなあ

　

　　（‥　）寒冷前線の通過

　　　　　　上空への寒気流入

　　　　　　大気が不安定化

　　　　　　しておるなあ

　

　５月１日の前線通過であった。