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2015年11月21日土曜日

分類には熱心だが現実の効果は見ていない

 
 
 ∧∧
(‥ )宇宙空母ギャラクティカも
\‐  敵から逃げて宇宙をさまよい
    宇宙船から出撃しては
    敵と戦う話である
 
  (‥ )敵のサイロンは
     命令のままにって言って
     特攻かけてくるし
     不意打ちをかけてきたから
     日本軍のイメージかなあ
     サイロン兵の目は
     ご丁寧にも赤いモノアイで
     なんか日の丸
 
 
 まあそこは置いておくにしても、ギャラクティカは世代船ではない。
 
 ∧∧
(‥ )船内に広大な都市や
\‐  自然があるわけではないし
    地球のような日常が
    あるわけでもない
 
  (‥ )ギャラクティカの設定は
      あくまでも難民であって
      テーマが重いのよな
      そもそも12惑星連合や
      13番目の失われた星へ
      いこうって話は
      ユダヤ12支族や
      出エジプトだよね?
      元ネタがネタだし
      どっちにしても
      ラノベや日常描写には
      むかないよね

 
 以上のような軍艦に対し、内部に大きな居住空間を持ち、人々が日常を過ごし、恒星間を何世代もかけて移動する世代船。
 
 ∧∧
(‥ )今時の言い方っていうの?
\‐  ギャラクティカが
   難民を乗せたホワイトベースなら
   世代船は
   ガンダムのスペースコロニーが
   宇宙船になったものと思えば良い
 
  (‥ )世代船だと
      船の内部に景色があって
      町並みがあって
      雑貨店があって
      居酒屋があって
      日常生活があって
      それでも
      一歩出れば外は大宇宙で
      主人公はそこで敵と戦う
      ヒーローになれる
 
 難民を乗せた軍艦ではこうはいかない。
 
 そして日常から非日常へ。物語とはそもそもそういうものであった。

 世代船なら、ワープだのそんなインチキ理屈を持ち出さなくても、日常と宇宙戦闘の両立という、魔法のような無茶ぶりが舞台として自然に可能である。
 
 ∧∧
(‥ )ギャラクティカの設定だと
\‐  軍艦に難民が乗っていて
    船団で逃げている
    この設定だと
    日常と非日常の両立は
    ちょっと無理だよね
 
  (‥ )宇宙版出エジプト記
      物語としては
      少なくともラノベ向き
      ではないのだ
      実際、新シリーズも
      ずいぶん重い話になったと
      聞くなあ
 
 重厚な物語と言うと聞こえは良いが、ラノベ向きではない、とは致命的なことである。
 
 ∧∧
(‥ )逆に言うとギャラクティカと
\‐  世代船のシドニアだと
    ここが大きな違いに
    なるだろう
 
  (‥ )ここまできて
     思ったのだがな
     世の中には
     類似点を見つけると
     これはなんとかのパクリだ
     そう言う人がいるだろう?
 
 彼らは類似点を見つけて、パクリだと分類する一方で、差異を見ないし、差異が生み出す効果も発見しない、そういうことであるらしい。
 
 ∧∧
(‥ )漫画「寄生獣」は
\‐   SF「20億の針」のぱくりだ
     と言った人がいて
     なんだかなーと思った
     という話は以前にしたけども

=>hilihiliのhilihili: 今はね、トサカが流行りなんすよ
 
  (‥ )その人もなあ
      差異が生み出す両作品の
      違いと効果には
      注目しなかった
      そういうことなんだろうな
 
 寄生獣たちは変幻自在で体の硬度を自在に変えられる。そして人食いだ。さらに大勢である。
 
 20億の針の寄生宇宙人は友好的なゼリーで脆弱であり、犯罪者と追跡者の2名しか登場しない。
 
 ∧∧
( ‥)この違いは作品に大きな
    効果をもたらすのである
 
  ( ‥)パクリパクリと言う人は
    ‐/ 分類には熱心で
       俺知ってる
       俺知っていると言うが
       現実の効果は
       見ていないのな
 
 これはhilihiliのhilihili: ファンが蒸発した時、残るのは不純物だけであるの続き
 
 
 
      
     

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