自己紹介

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2015年11月15日日曜日

もう25年もたちました

 
 ∧∧
(‥ )13日金曜日の夜に
\‐  フランスのパリで起きたテロ
    死者は120人を
    越えたそうですね
 
  (‥ )手ひどくやられたなあ
 
 
 ∧∧
(‥ )犯行はISISだという話
\‐
 
  (‥ )テロをする
     するとゲルマン人が
     イスラーム教徒を迫害する
     両者の対立が深まる
     不満を爆発させた
     フランス在住のムスリムから
     内通者や協力者や
     新たな熱狂的実行犯や
     参加者を補充できる
     そしてISISは戦力を補充する
     そういう目論みかな?
 
 *ゲルマン人:フランスの由来はゲルマンの一部族、フランク族。彼らも立派なゲルマン人。
 
 ∧∧
(‥ )でもISISは幹部をロシアの爆撃で
\‐   ぶち殺されたという話だよね
 
  (‥ )だから焦ったって
      ことじゃね?
 
 だとしたら、思いついてすぐ実行したことになるわけで、フランス国内に張られたISISのネットワークというか組織はそこそこそれなりだってことになるであろうか。
 
 ずいぶんと根深いものである。
 
 ∧∧
(‥ )フランスは北アフリカの
\‐  アルジェリアとかを植民地に
    していたから
    そういう歴史的な影響も
    あるんですかね?
    アルジェリア独立戦争の時は
    フランス軍はそりゃあ
    残虐でひどいことをしたとか
 
 
  (‥ )反対にISISはロシアには
      手が届かないって
      ことなのな
 
 まあ、ロシアとISIS(事実上、イラクのスンニ派)は歴史的にも地理的にも遠いわけで、それは当然なんだろう。そもそもロシアはイラクまで南下したかったけど南下できなかったという立場である。反対に言えば、ISISはロシアにまで手が届かない。
 
 ∧∧
( ‥)そしてロシアの攻撃が
    効いてるってことですか
 
  (‥ )幹部を殺されたって
     多分、本当なんだな
     そして
     一時だけどISISは
     快進撃をして
     不満を持つ若者を
     集めることに成功した
     成功体験があれば
     困った時
     人はそこへ回帰する
 
 そして彼らのコマーシャルはテロリズムだ。困った時はコマーシャルをばんばん打つのが常套。
 
 ∧∧
(‥ )でもISISに勇んで参加した若者は
\‐  くだらない
    下働きばかりさせられて
    がっかりしたとか
    そういう話があったよね
 
 
  (‥ )嘘か本当かは知らんけどね
      でも一時の快進撃も
      若者の参加も
      聞かなくなったから
      実際にそうだったのかもね
 
 そういえば、ISISはここしばらく、パルミラの遺跡爆破とか、そういうパフォーマンスをやたらとしていたけども、それもこういうことであろうか。
 
 ∧∧
( ‥)そして今度のフランスのテロ
    ですか
 
  ( ‥)とはいえしかし
    ‐/ ゲルマン人とムスリムの
       対立は深まるかもだけど
       今さら若者がISISに
       参加するかというと
       しなさそうだよねえ
 
 一方、ISISの幹部殺害に成功したらしいロシアの手は、ウクライナの半分を押さえ、さらにうまくいけばトルコを越えて黒海を出て、シリアを確保できるやもしれぬ勢い。
 
 反対に、かつて湾岸戦争の勝利とソ連崩壊で勢力を中東、さらには中央アジアにまでのばさんとしていたアメリカは、ぱっとしない。
 
 ∧∧
(‥ )先日、中国が自国領土と
\‐  主張する
    事実上、軍事基地である
    人工島の周辺に
    イージス艦を出して
    B-52爆撃機を飛ばしたけどね
 
  (‥ )アメリカは
      未だに世界最強であり
      南シナ海とインド洋の
      シーレーンを手放す気はない
      しかし言い換えるとあれな
      湾岸戦争の時と比べると
      ずいぶん戦線を後退させた
      ものだなあ
 
 ∧∧
(‥ )湾岸戦争が1991年
\‐  軍隊の展開は1990年から
    始まっているから
    事実上そこが開戦
    それから数えて
    今年2015年はわずか25年
    めまぐるしいものですね
 
  (‥ )でも25年というと
      ほぼ一世代
      30年に近いよね
      この変遷は
      当たり前っちゃ
      当たり前だな
 
 このように、昨今の有り様を見れば、このマラソンはちょっと気を抜くとたちまち追い抜かれてしまう危険をはらんでいること明白であろう。
 
 そしてこのマラソンはそう簡単には終わらないのである。アメリカとて、夢見がちなブッシュjrのイラク戦争とその消耗、さらにはリーマンショック、弁護士上がりのオバマ大統領という取り合わせでこうなっただけの話。
 
 弁護士上がりではKGB相手はきつかろう。

 しかし、もうしばらくしたらペースを戻すだろう。長い衰亡と消耗の道とはいえ、まだまだ死ぬには早い。死なない限り死ぬまで走り続けなければならないのだ。たとえ国民が貧乏なデブだらけで悲惨になったとしても。労働こそが自由への道となり、それが輝かしい標語となって全国民が国家と聖戦を支える歯車として酷使される。全員、聖なる信念のために生き、労働し、子供をはぐくんで死ぬべし。それこそが民主主義というものだ。それこそが市民というものだ。
 
 ∧∧
(‥ )これはまさに血を吐くマラソン
\‐
 
  (‥ )それもいつもの話
      マラソンとは血を吐いて
      するものよ
 
 このマラソンに棄権は無い。あるのは敗死のみ。

 そして最後に勝ち残った者にだけ、世界の最終回を見届けて自殺できるという権利が与えられる。血を吐いて走らねば生きていけない世界。これこそ我らの宇宙における基本原理。この原理が分かっていないとは言わせない。
 
 
 

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