自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年6月23日火曜日
昆虫的な突破
知性の無い生物でも解答を探索することはできる。
∧∧
(‥ )探す
\‐ 見つける
比べる
判定する
単純にこの繰り返しだね
(‥ )黄色い花の蜜はこのぐらい
赤い花の蜜はこのぐらい
黄色い方が得だから
黄色い花へいこう
単純な話だな
つまりごく単純な作業の繰り返しで、解答にたどり着くことが可能。
しかしこの作業には、必要不可欠な動作が幾つかある。
以上の場合なら、蜜の多い少ない、を判定するこの部分。
*蜜には濃い、薄いもありうるので、実際には”飲める量×糖度”で判定するのかもしれない。
この判定の部分は、いわば物差しに該当する。この部分がおかしいと適切な蜜を発見することは出来ない。赤い花と黄色い花を比べた時、現実とずれた判定をするのではどうにもならない。解探索は必然的に失敗しよう。
∧∧
(‥ )絵がうまくならない人は
\‐ これが原因である場合が
ありうる
(‥ )前、俺様理論家で
イラストレーターや
漫画家を目指しているけど
全然うまくならない奴が
いたろう?
あれ多分、そうだな
この絵で良いのだ。と本人は思っているが、本人以外の全員がそうは思わないという事例だ。絵の癖とかではない。なぜなら人物の目の大きさが左右でおかしかったりゆがんでいたりする。つまりこの場合、判定の基準、物差しに該当する動作がバグっていると見るべきなんだろう。
そもそも俺様理論屋であること自体、脳神経がバグっている証拠だったのではなかろうか? 俺様にこだわって他人の意見を聞かないというのは、何かに固執することを示す。例えばミツバチが赤い花だけに固執した場合、赤い花より蜜の多い花が存在しても、それを見落とすだろう。それと同じ理由で、固執はバグの原因になりうる。
もちろん固執の数値が0でも駄目だ。その場合、そもそも絵を描かなくなる。こだわりが0なんだから当たり前。集中力まで0になってしまう。しかし俺様理論家は固執の数値が皆より強すぎる。パラメーターをやや低く設定するべきなんだが...
∧∧
(‥ )機械じゃあるまいし
\‐ それができたら
苦労しませんね
(‥ )生物自体は
機械的なんだが
調節つまみは
ないからな
そういえば昔、自分と同じ美術部に属していた奴にもいたよな。偉そうに皆の絵を評論するのだが、明らかに全員より下手糞なのだ。
∧∧
( ‥)あれもバグってた事例?
( ‥)絵をパクることも
‐/ 出来ないんだ
うまい人の絵をパクれば
問題はかなり解決できる
はずなんだがな
それすらできないのは
判定に
問題がある証拠だろ?
二つの絵を見比べて、ここが違う、と判断できないのではパクることすらできない。
反対に判定基準がまともで、解探索の回路が正常なら、探索を累積させれば良い。
∧∧
(‥ )あとは単純に体力の問題に
\‐ なっていくのである
(‥ )回路さえ正常なら
試行の数とそれを実現する
体力だけの話になる
言い換えれば
40過ぎても下手糞な奴は
もう何したって
どうにもならないよって
ことだね
漫画や絵と違い、小説を書くには考えることが大事だ、という人もいるが、これも実際には以上と話は同じだ。
∧∧
( ‥)テキストの場合
それまでに書いた部分が
その後を決定するからね
単純な事例だと
あるキャラを殺したら
後の話はその人抜きで
展開しないとおかしくなる
( ‥)これキャラに限らないのだ
‐/ 単純な説明文でも
”しかし”と一回使ったら
そのすぐ後で
何度も”しかし”を
反復するとくどい
だから
しばらく使えなくなる
前の決定が後を制限する
これは分岐する時間線の中で一番望ましい時空を検索することと同じだ。これも解探索の話であって、そして脳は人体の中でも特にエネルギーを消費する器官である。
∧∧
(‥ )結局、文章も体力だと
\‐
(‥ )体力の降下は35には
深刻に進行している
経験値が上昇しているので
気がつかないけどね
でも40を過ぎると
経験値の上昇を
体力の低下が上回る
総体としての能力は
下降線を描く
これは避けられない
∧∧
( ‥)それなのにあなたは
体力勝負で挑もうと?
(‥ )あれこれ考えて体力を
消費してしまうよりも
昆虫のように単純作業を
延々と反復した方が
体力の消費はまだしも
少ないはずだ
そういう目論みなんだが
これは正しいかな?
ようするにこれ、脳を放棄しようということだ。
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