自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年6月18日木曜日
人生の引っ掛け問題
俺はガンらしい。どうすれば生き延びられるのか? この本を見れば切らずに直るって書いてある!! 抗ガン剤を使う必要もない!! 医者にかかると殺されるともある!!
∧∧
(‥ )自分の命がかかっている
\‐ そんな時に
こんな選択肢を
自ら選ぶとは
いかなることか?
(‥ )選択が愚かなというより
調べるのを
ケチっているのだよな
少なくとも
結果的にはそうなのだ
何かを調べる。本を読んでも意味が理解できない。そのために別の本を買う。本を理解するために本を買って、その本を理解するために別の本を買う。必ずしも買う必要は無い。図書館で借りても良い。だがそれでも本を読むのにそれぞれ10時間、理解するのに読み直して30時間。だから1000円で時給換算すれば3万円...
∧∧
(‥ )...ですむわけがなくて
\‐ 本を買いにいったり
読むべき本を書店や図書館
ネットで調べたり
移動するから
時間もかかれば
交通費もかかる
脳を酷使するから
食べたり飲んだり
そういうお金もかかる
(‥ )こうなると
実働の時給換算じゃ
すまなくなるんだ
これらを全部こなすのに
一ヶ月かかったら
20万とかそれ以上だよ
実際にはそれ以上かかるであろう。何かを把握するには膨大な出費が必要だ。
だがしかし、冒頭の人間は違う。命の危険がある時に、ガンは切らずに直りますとか、医者にかかると殺されるとか、そういう怪し気な本を手軽に買ってすませてしまう。
端から見ると、命が惜しいとか言っているけど本当なの? あなたが自分の命に投資した金額って、それってせいぜい数千円じゃね? 読む過程を時給換算しても数万円だよね? それで良いの?? そう疑問に思うような事態。
∧∧
(‥ )なんでこんなことになって
\‐ しまうのか?
(‥ )まあ昨日の話の
続きだね
=>hilihiliのhilihili: この手抜きは食い物でないせいか? それとも体力の限界か?
説明は色々とありうる。例えば脳はカロリーを膨大に消費する器官だから、脳が節約のため考えることを拒否しているのかもしれない。あるいは食べ物に直接関係ないから手抜きをするのかもしれない。あるいは忙しすぎて、もうそんなことどうでも良いのかもしれない。
∧∧
( ‥)あるいは?
(‥ )目標物を手に入れたので
満足した
それで探索を止めた
そういう可能性だな
例えば、食べられる芋はこういうものである。これを探せば良い。脳内にそういうイメージがあったとする。
∧∧
(‥ )...それを実際に見つけたら
\‐ そこで探索を停止しちゃう
だろうね
(‥ )問題はその芋は
あくまでも
イメージなので
食えるかどうかは
食ってみないと分からない
そこだな
芋なら食って試せば良い。だがインチキ療法は試して死んで、それで終わりだ。
この場合、通常の解探索だけだと死ぬ。犠牲者はそこを突かれているのだとも言える。
∧∧
( ‥)つまり解答欄を見る前に
答えを検算する必要がある
でもどう検算すれば良いのか
そこが分からない
( ‥)こういうのは
‐/ 授業ではあまり
習わない部分だね
確かにこれは人生の引っ掛け問題かもしれぬ。
∧∧
(‥ )検算の仕方を調べれば
\‐ 良い訳だね?
そこにこそ労力を
傾注するべき
(‥ )困ったことに
発見に満足した奴は
検算しないけどな
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