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2015年6月12日金曜日

仮想的な森の物語

 
 時系列としてはhilihiliのhilihili: 二度寝したい夜から数時間後
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ?
    二度寝しないで
    調べた結果どうよ?
 
  ( ‥) んー
    ‐/ 森林の天蓋部分を
       通過してくる光は
       透過光や反射光を
       無視した場合
       自然対数の底eを
       指数的に増やした値に
       反比例する
       そういうことらしい
 
 
 ∧∧
( ‥)それで結論としては?
 
  (‥ )目下検討中の
      この仮想的な森林の中は
      事実上、夜です
 
 まあ正確に言うと夜ではない。どうも、ざっくり計算した結果と、手持ちの資料と照らし合わせて考えると、この森の林床では、光子の量が日光に対して、2×10のマイナス5乗となる。これは満月に対しておよそ20倍明るいらしい。
 
 だから、この仮想的な森林の内部は、厳密にはどんな夜よりも明るいということになる。つまり、夜そのものではない。
 
 ∧∧
( ‥)でも事実上の夜だね
 
  ( ‥)光合成生物は
    ‐/ この仮想的な森の
       林床では生きては
       いけないだろうな
 
 ∧∧
(‥ )林床に植物がいないと
\‐  土壌の流出が
    起こりやすいはずだよね
 
  (‥ )土地がやせているから
      樹木は自分を支えるために
      板根を発達させるの
      かもね
 
 あるいは腐生植物が地球よりも卓越しているという可能性もある。
 
 ∧∧
(‥ )でも腐生植物は
\‐  菌類と共生しているから
    生産者じゃなくて
    消費者だよね?
 
  (‥ )この仮想的な森では
      生産者が高木しか
      存在しない
      食料の生産量が少ない
      というか
      食料の生産が樹上に
      偏っている
      そういうことだよなあ
 
 だったら、この世界の森がどんな世界になるのかは、明白だろう。
 
 ∧∧
(‥ )植物食動物は
\‐  基本的に全て
    樹上生だね
 
  (‥ )地球とは全然違う
      世界だってことになる
 
 ∧∧
( ‥)でっ?
 
  ( ‥)これで心置きなく
    ‐/ 休めるって案配さ
 
 
 

  
 

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