自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年6月29日月曜日
低賃金労働は成功体験にとらわれすぎている
日付は変わったけども、6月28日、ここ神奈川県は夕方まで猛烈な湿度で暑かった。
∧∧
(‥ )でも夜になったら
えらい涼しくなったね
肌寒いぐらい
(‥ )北の空気と南の空気が
せめぎあって
いるのかな
さて
例えば曰く
低賃金しかないこの状況である。だから高校、大学へいくな、教育費を節約しろ。義務教育の後はすぐに働け、実家を出るな、子供は早く作れ、そうすればみんなで働いて...
∧∧
(‥ )一見するとよさげだけど
\‐ 低賃金労働で今の生活を
維持できますかね?
(‥ )豊かな生活を維持するには
それを維持する
送電線や機械や設備を
維持する必要がある
我々の支出にはそれが
すでに含まれている
携帯電話が出現する以前の世界では、通話料にこれほどの支払いはしなかった。これなどは顕著な例であろう。
では低賃金労働者なのだから携帯電話を捨てるか?
そんなことできやしない。
昔の低賃金労働者と今の低賃金労働者はまったくの別物と見るべき。同じ尺度では測れまい。それはおそらく誤謬だ。
∧∧
(‥ )以上の意見には続きがあって
\‐ ”もっと豊かな国へいって
労働者として成功するべき”
だと...
(‥ )かなりな楽観論かもな
日本より豊かな国って
一体どこだよ?
この意見にはたぶん、錆び付いた成功体験がある。
世界中の富を集積した西欧に物を売りつけて、彼らの分捕り品をかすめとった栄光の時代の成功体験。
賃金が上昇して低賃金が飽和するまでに経験した、成功体験へのこだわりが、まだ残っていると見るべきだろう。
言い換えると、もっともらしいけども役に立たないのだ。
∧∧
( ‥)500年かけて収奪された富は
ついに分散を開始した
先進国が平等に貧乏になる
時空の始まりです
( ‥)豊かな社会をあきらめて
‐/ 低賃金労働者として
生きていこう
これは成功体験を
否定しているようでいて
実際には成功体験に
とらわれているのだな
これではうまくいくまい。ではこの状況をなんとする?
∧∧
(‥ )とにかく無駄に消費して
\‐ 無駄に働け! とか?
(‥ )経済を強制的に回すって
そういうことだよなあ
そういえば
東京オリンピックに向けて
国立競技場を
新しくする計画に
あまりに金がかかるので
無駄だとか抗議の声も
あるみたいなのな
とはいえしかし、ゼネコンや土建屋に金が落ちるというのなら、それで良いと見るべきなんだろう。
∧∧
(‥ )...そういえば
\‐ コンクリートから人へって
叫んでいた人たちが
いたよね
(‥ )だがしかし
東北の震災で
分かっただろうけど
この国は
コンクリートがないと
復旧もできないし
人命も守れないのだ
金を落とすべきところに
落とさないと駄目だよね
日々の訓練と同じ
毎日の訓練は必要だ、体力をつけないと駄目だ。体を動かせ、そう言ってみれば賛成する人は多い。それを無駄であると言う、面倒くさそうに揶揄すると、お前は駄目な奴だと軽蔑のまなざしを投げる人もいる。
∧∧
( ‥)でもそういう人たちも
いざお金や予算のことになると
無駄だ無駄だの大合唱?
(‥ )人間は精神論が
大好きなのよ
楽だからね
人間は他人の無駄を指摘するのが大好きだ。それが自分の金にならないから怒っているのである。そこにあるのは利己主義だけだ。
そして冒頭の提案も精神論であろう。
節約は必要だが、それだけでは駄目だ。むしろ無駄こそが活路になりうる。
とはいえしかし、
∧∧
(‥ )あなた自身は
\‐ なにを無駄にします?
(‥ )人生かなー
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