自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年1月20日火曜日
公理といっても、それは認識論的に恣意的に決めたでしょ疑惑
∧∧
(‥ )文章を分かりやすく書け
\‐ ただし
分かりやすい嘘は禁止
(‥ )専門用語は使うな
使うとしても
1回の説明に1語のみ
なおかつ使用した用語は
必ず説明しろ
ただし人間が
一度に理解できる文字数は
25文字が限界なので
それを制限として
文章を作成せよ
そんな感じかな
∧∧
(‥ )そこまでしても
\‐ 非常に単純な事柄しか
説明できないよね
(‥ )一番困るのが
皆が分かったと思っている
単語や
単語が指し示す概念
それ自体に誤りが
まざっている場合だな
典型的な例が”種”だろう。種は人間の恣意的な認識だ。
種とは認識と理解、つまり情報を脳内で処理する過程で使用する便宜的な枠組みでしかない。画素みたいなものである。画素は必要だが、実在するわけではない。
同様に、種は人体の外部には存在しない。
存在すると主張する人もいるが、種を明瞭に指定できるのはむしろ例外的な事例と考えるべきだろう。
*例:その系統、最後の生き残りであったロンサム・ジョージ。これなら個体を指定すれば種になる。ただし、ロンサムジョージは種ではなく、亜種の最後の個体であった。
∧∧
( ‥)人間の認識は恣意的
しかし理解は
認識に基づく動作
そうである以上
理解には必ず
誤謬の原因が隠されている
(‥ )理解という動作は
必然的に
理解を破壊するように
作用する
そう言うべきかもしれんな
認識という過程そのものに誤謬や現実との齟齬がある以上、理解には絶対的に誤謬が混ざる。
最近抱いている疑惑なんだけども、点から等距離にある点の集合が円である、という定義と認識は自明の理、つまり公理であるとされるが
∧∧
(‥ )これも単なる認識だと
\‐
(‥ )近似的に正しいけど
自明の理というのは
おそらく飛躍だな
それは、点から等距離に存在する大きさゼロの点は真円を描くに違いない、という認識でしかないんだろう。実際、これを論証した人はいない。そもそも空間がピクセルのようなもので出来ているのなら、単純に考えて以上は成立しないし、空間がそういう成り立ちをしていないという保証は聞いたことが無い。
∧∧
( ‥)例えば嗅覚に依存する生物は
点から等距離の点の集合は
円であると認識できるので
あろうか?
(‥ )嗅覚に依存する動物ってさ
点と点と
それをつなげる線に沿って
動くように見えるのだよね
あのような世界観に、点から等距離の点の集合は円である、という発想があるのだろうか?
点と線による世界観。考えてみれば自分たち人間にもそういう世界観はある。
∧∧
(‥ )地図がそうだよね
\‐ 測量したものはともかく
人間が
認識的に案内図を描くと
実際の地形とかなり違う
配置と道筋を描くという
(‥ )あれは目印という点と
道筋を主観的に
組み上げたものだよな
あれはもしかしたら
嗅覚に依存する動物の
世界観に
かなり近いかもしれん
実際に近いのかどうかはともかく、例えば、地図を描く感じで円を想像してみよう。
∧∧
( ‥)どうよ?
( ‥)...困ったね
点となる目印から
等距離の目印が
思いつかん
例えば自分の家を中心とする。そこから等距離の目印を列挙する。列挙し尽くした時、その集合は円になる...はずなんだが、そんな実感を思い描けるだろうか?
∧∧
( ‥)思い描けない?
(‥ )理屈じゃ円になるのだ
それは”理解”できるが
思い描けん
そもそも等距離の目印が
存在しないからな
自分の家から等距離にある地点はどこか?
そう言われても思い浮かばない。考えてみれば感覚的な地図とはそういうことを可能にするものではないだろう。私たちの地図は点と線だ。その組み合わせを描くには平面が必要だが、実際のところ認識自体は点と線であって、平面ではない。広がりがないのだ。
これでは円を描けない。
そもそも思い描いた地図の上では、等距離という概念もよく理解できない。
確かに目的地にまで至る道筋を考えるとそこに相対的な長い短いはある。場合によっては同一の目印に至る時、ほぼ同じ”長さ”と思える道筋もある。だが、その長さとはなんだろうか?
それは歩んだ時間とか、あるいは歩いた時の疲れ具合が同じとか、そんなことではないのか?
本当に距離が同じなのか?
∧∧
(‥ )もし嗅覚で世界を感じる
\‐ 知的生物がいて
その人たちが
匂いの目印と道順で
世界を把握している時
彼らの世界に
円はあるのだろうか?
(‥ )理解はできるだろうけど
スタートはそこじゃ
ないだろうね
多分、点と線と距離と角度を計測するところから始めるのかもしれない。彼らが円を把握するのはそのずっと先ではないのか?
∧∧
( ‥)少なくとも
円というイデアが存在する
そういう世界観は
持たないだろうと
(‥ )真円というイデア
それを信じれるのは
視覚で図形を感じて
図形を単純化
理想化して認識する
人類の特性だと思うけどな
それを踏まえて考えると、ユークリッドの原論は非常に胡散臭い書物なのだとも言える。実際、その胡散臭さはプラトンのイデア論と同じなのだろう。そもそも彼らの数学の発端はピタゴラスであり、その根幹は宗教だ。
樽親父のディオゲネスがプラトンをおちょくり続けたのもそのせいだろう。
∧∧
(‥ )プラトンくん
\‐ 君の言うイデアなんて
僕には見えないけどね?
そう言ったと
伝わってますからね
(‥ )たぶんディオゲネスの
言っていることが
正しいのだよな
考えてみれば原論の公理は自明の理ではなく、実際には恣意的なものであること明らかだ。
円は等距離の点の集合である、そう設定したのも便宜的な理由だろう。
∧∧
(‥ )そう設定しないと
\‐ あらゆる幾何学的な
位置においても成立する証明
これが成り立たなくなるよね
(‥ )おかしな話だろ?
ゼノンのパラドックスを
見れば分かるように
古代ギリシャ人は
無限を扱い切れないが
幾何学を
成立させるためには無限を
導入してる
これは必然的でないよね
∧∧
( ‥)恣意的に設定しただろ、と
( ‥)原論でさえも
‐□ 人間の認識という
やばいものを
組み込んでいる
最低限
その影響下にあることは
警告的であるな
これはあらゆることに絶対的に誤謬が入り込んでいることを示している。それがどれなのかを見極めなければならぬ。
ブログ アーカイブ
-
▼
2015
(783)
-
▼
1月
(67)
- ロジカルシンキングとは死者の服飾
- 平均寿命までを1日と換算すると一月は
- 客観的なデータは存在しないし、ロジックは役に立たない
- だって他に道がないもの
- 道徳とは村八分とリンチのことである
- 熟慮に頼ると多分、死ぬ
- こんなものが知的生物と言えるか! とはかなりの馬鹿発言
- 天空にかかる家の夢
- 正義を叫ぶ者はあまり良い人工知能ではない
- 2015.01.27 暗くうねる雲
- それでは人工知能っぽくね?
- いつでも自己責任で批判します
- 人間は両極端であるべきだ 氷山の腹か阿呆なペンギンか
- 百人隊長クラスティヌス
- 出た人も残った人もやれることなどほとんど無し
- カバのレストラン
- 果てしなき行軍
- パクリへと帰還する
- 世の中は不正に満ちていると糾弾するデブ
- 夜道を延々と呪詛しながら歩く
- 公理といっても、それは認識論的に恣意的に決めたでしょ疑惑
- 原作をアレンジして名作にするというのは邪道というか無謀
- 嗜好品を奪うことは許さないと見えてしまう
- 滅びゆく世界
- 組織はパクるべし、という神託
- ビキニアーマーは理屈じゃない
- 文法で話が面白くなるわけではない
- 正常化バイアス
- あれは人生を犠牲にして得たものだ
- 実家に金を借りにいく方が不器用でも効率的
- それを言う奴は嘘つきだ
- 異常者でない限り、人間は個として設計されていないだろう
- 孤独な個人は家に帰還する
- 多神教でもないし一神教でもない可能性
- 古いものに新しいアイデアを
- 正しい=正論ではなかろう
- あれはそもそも商品だからね
- その言い訳は原理主義的でなければならぬ
- おうし座を運行するラブジョイ彗星
- 2015年1月12日は
- 法律はどのように運営を
- ナメクジは是か否か ピーマンは是か否か
- 未来を変えるなんてほぼ無理なので
- あなたを認めてくれる統制があなたの望み?
- ほほう、好奇心とな?
- 公式を覚えて解けば良い疑惑
- プラトンの教室に樽親父が乱入したことを忘れてはならぬ
- 量産型インパクト
- 西空の火星、金星、水星
- 生きている弾丸の物語
- 理解とはSFみたいなものかもしれぬ
- あなたの理屈では、近親相姦を避けることを説明できませんよね?
- 僕らが集めた説明と納得の多くは空っぽのガラクタ
- 1000円と1000ペン
- 気温は12度で湿度は70
- 劣悪遺伝子の排除とは無茶な設定です
- ググれカスとは確かに正論である
- 変数の無い一律な定義は暴力的である
- それは一律に塗りつぶす理解ですが、それで良いのですか?
- カキのオイスター
- 経済的合理性は面白くないから死ね! と考えている可能性
- 頭がまともになるとは合理的ではあるが、それはもう人間ではない
- 彗星とクリムゾンスターと氷点下2度
- 経済的合理性はもはや人間ではない
- やっぱSFって存在しないよね
- 2015年元旦は、気温5度・湿度50%
- 彗星の動き
-
▼
1月
(67)