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2015年1月17日土曜日

あれは人生を犠牲にして得たものだ 

 
 ディズニーが作ったアニメ、ベイマックス。これは日本アニメを取り込み、それを越えて一般向けに受けた。これがゆえに、日本のアニメや漫画文化は終わったと
 
 ∧∧
(‥ )でもそれって悪く言えば
\‐  パクリだし
    そもそも漫画やラノベを
    原作にするのがアニメだし
    パクリだろうと
    インスパイアだろうと
    オマージュだろうと
    二次創作だろうと
    アイデアはどこも他人頼り
 
  (‥ )それを考えると
      あれだな
      評論家ってのは
      アイデアは簡単に
      思いつけるものだと
      考えているのだろうな
 
 実際にはそうではない。漫画やラノベを成り立たせるためにどれほどの人生が犠牲になったのかは想像できないほどだ。
 
 ∧∧
( ‥)試行錯誤という
    甚大な犠牲の上に
    ようやく幾つかの原石が
    生成される
 
  ( ‥)巨大企業はそれを
    ‐□ 安値で買って研磨して
      高く売りつける
      それだけの話よ
 
 つまり、アイデアを作るという作業はあまりにもコストが高いのだろう。
 
 ∧∧
(‥ )そりゃ高いでしょうね
\‐  漫画家、ラノベ作家
    イラストレーター
    みんなバタバタ死んで
    いきますからね
 
  (‥ )企業はこんなもの
      維持できないさね
 
 こんな発狂したような試み、出版社がすくい上げて舞台を提供してあげるのが精一杯である。
 
 しかし、それを考えてみれば出版社というのはたいしたものではないか。評論家だの映画会社だのよりはるかに輝いておる。
 
 ∧∧
(‥ )でも、なぜか漫画家さんと
\‐  トラブルが多発する
    出版社があるけどね
 
  (‥ )なんでああなるのかな?
      監督するために
      暴力的になる道を
      選んだのかな?
      あるいは大学を出たのに
      漫画編集に配属されたのが
      嫌でたまらないのかな?
 
 
 とはいえ、出版社はまだリスクを引き受けている。
 
 そしてそういう試みの上澄みだけをテレビや映画がすくいとる。
 
 卑劣と怒る人もいるが、それも当然。組織はあくびが出るほど退屈だが、組織とは退屈でなければならぬ。
 
 ∧∧
(‥ )組織は冒険しちゃ
\‐  いけないからね
 
  (‥ )僕が責任を取りますとか
      そんなたわ言を言う
      馬鹿も時々いるけどな
      そういう奴は説明する前に
      取りあえずグーパンチで
      顔面を
      殴っとくべきだろうな
 
 
 責任取りますって...取れるわけないんだから、そういうことを言っちゃいかんよ。
 
 あるいはこうである。
 
 会社をぶっつぶして社員を全員路頭に迷わせても構わん、つか死ね。そういう残忍冷酷非道外道な人間だけが全権を奪取して恐怖の大冒険をするべし。
 
 業績が先の読めぬジェットコースター。一寸先もまるで見えぬ中で生活を賭けて手探りで走り抜けるべし。さながら血液を賭けた大ルーレット大会。
 
 ∧∧
( ‥)ぞくぞくしますね
 
  (‥ )おもろいだろうなあ
 
 血湧き肉踊るではないか。
 
 ∧∧
(‥ )まあそういう人は
\‐  まずいないし
    いても勘違いさんでしょうね
 
  (‥ )稀に成功する奴が
      ヒーローになるけども
      我々ぼんくらが
      真似するもんじゃないね
   
 それにしても思うに、世の人はアイデアと試行錯誤を甘く見過ぎかもしれぬ。漫画とかラノベ、あれは、膨大な人生を犠牲にして得たものだ。あんなことを組織が再現することなど出来ぬ。したらあまりのコストに会社は即死する。アイデアは命をかけるものだ。言葉や思考を重ねたぐらいで、アイデアなんか浮かびやしない。浮かんだところでそんなもの、自己満足のゴミかすだ。
 
 そして命を賭けねばならぬようなものを維持できるほどの体力は会社にはない。
 
 なれば、原石を探し、買い付け、それを研磨して高値で売りつける。これが組織のできるすべてであろう。
 
 ∧∧
(‥ )言い換えれば組織は
\‐  高い研磨機は持っている
    そういうことなのだろうね
 
  (‥ )つまらん人生かもしれんが
      それだけでも
      たいしたもんなんよ
      研磨機を維持するのは
      容易ではないからな
 
 おもろい人生を歩もうと冒険の旅に出ても、ほぼ全員があっさりとつまらなく死ぬのである。冒険なんか出るものではない。それに、宝石を手にして売る。それもまた賭けであり、興奮があるのだ。
 
 
 
 
   

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