自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年7月3日木曜日
響く足音
∧∧
(‥ )最近、このblogは抽象的な
\‐ 話題が多いよね
(‥ )あんまり進行中の
仕事のことを
べらべらしゃべるわけにも
いかんでな
勢い、政治だのアメリカだの
民主主義だのと
抽象的な話に流れるね
考えてみれば、政治の話だのアメリカの未来だの戦略だの民主主義の終焉だの、そんなもの、ゲームやアニメや漫画や野球やサッカーの論評や感想を書くのとほとんど違いはない。そして自分がゲームもしないしテレビもない、仕事の話もしないとなれば、話題は限られるものだ。
一方、身近な話をすると
∧∧
( ‥)スポンジを買って来て
1センチぐらいの幅で切って
室内灯に取り付けると
( ‥)蛍光灯本体の部分と
‐□ 傘の間に取り付けるのだ
最近、どうも上の階にすむ男性の足音が急に響くようになったのである。特に上の住人が歩くたびに、蛍光灯の傘が、びいいいいん と振動して耳障りな音を立てるのだ。
上の住人とは、出会うと挨拶程度はする仲なんだが、直接ではなく間接的に不動産屋へ言ってみた。しかし、まるっきり改善はしない。
∧∧
(‥ )話を聞かない人?
なんですかね
(‥ )昔、絵を描いていた
らしいが....
そのせいかな?
絵を描く人間は集中力がある代わりに、人の話を聞かなくなるものだ。時間にもルーズである。遅刻することも多い。集中力とはそういうものだ。世の中には集中力を真面目に力説する人がいるけども、そういう人の言う集中力なんて、端から見れば笑える冗談でしかない。普通の人間の言う集中力と絵描きの集中力はまるで違う。
とはいえ、さても、いずれこの部屋は出て行くにしても、まだしばらくはいるのだ。言って駄目ならこちらで出来る対策を応急処置として行おう。
まず、蛍光灯本体と傘の間に練り消しを入れてみたが駄目だった。では振動を防ぐ適当な緩衝剤とはなんだろうか?
そこで今度は台所スポンジを切って、それを蛍光灯部分の部品に瞬間接着剤でくっつけて、緩衝剤にしてみる
∧∧
(‥ )どう...でしょうねえ?
(‥ )んー、よく分からねえな
上の人の足音は相も変わらず響くのだが、傘が鳴ることはほとんどなくなった...ように思える。しかし、実際のところはもっと長く見てみないと分からない。単に、たまたま昨日、今日と、あまりどしんどしん歩かなかっただけかもしれないからだ。
∧∧
( ‥)でもなんで急に足音が
響くようになったの
でしょうねえ?
(‥ )なんでだろうな?
人は何年も
変っていないしね
そういえば、最近、上の部屋から女性の楽し気な笑い声が聞こえるようになった。
∧∧
(‥ )上の人、あなたよりも
\‐ 年上だよね?
50を越えているよね?
(‥ )恋っていうのは
幾つになってもするものさ
ははーん? 老いらくの恋とまでは言わないが、50代に入って新しい彼女が出来て、元気が出たのだな? そう思っていたのだが
先日、上の部屋に尋ねてくる女性を初めて見た。そして彼女が乗ってきた自転車。
∧∧
(‥ )...これ、何年も前から時々
このあたりに駐輪されていた
自転車じゃん
(‥ )はへ?
なんと、ずっと
付き合っていたのか??
こうして、”50代の恋で前のめりになった男は歩みがやたらと強くなった仮説”は棄却されることとなった。
なぜ、突然、足音が響くようになったのか、それは今も謎である。
*上の住人が家具の配置を変えたのでそれで共鳴するようになったとか、そういう可能性も考えてみるがよく分からない。
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