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2014年7月13日日曜日

確かにスポーツは良い ちゃんと基準がある

 
 ワールドカップ3位決定戦 ブラジル vs オランダ
 
 ∧∧
(‥ )前半戦終了
\‐  2-0でオランダ先行
 
  (‥ )おいおいおいおい
      マジかよ
 
 
 テレビがないゆえに試合そのものは見れないが、ドイツ相手に7-1、しかもそのうち4失点がわずか6分の間に入れられたという前代未聞の大敗北を喫した後に王者ブラジルが臨んだ3位決定戦。なにやらすでに雲行きが非常に怪しい雰囲気。

 *注:ここの文章を書いた時刻は2014.07.13 6:30ぐらい

 
 さて
  
 中国の東北部、いわゆる旧満州国は美人が多い。
 
 ∧∧
(‥ )...と言われましたね
\‐
 
  (‥ )確かにすらっとして
      脚が長いのだ
      顔も整っている
 
 あの近辺はモンゴル族、満州族、漢族、朝鮮族、さらにはロシア系の血も入っているせいなのか、茶髪のおばちゃんとかがいた。もちろん、見た目はアジア人であるのは当然なんだけども
 
 ∧∧
( ‥)南方系とは違うと
 
  ( ‥)実際、南で働く女の子も
    ‐□ 東北部から
      スカウトされると聞いたな
 
 もちろん、聞いただけで実態はよく分からない。数年前に一度いったことがあるだけだし、東北部の町を歩くと特にそうは思わない(ただし確かにすごい美人がいた)。そして南にいって、こっちの方がきれいな子が多くね? と思って話を聞くと、やっぱ良い子はスカウトされて南へ来た東北部の子だという。
 
 ∧∧
( ‥)どこまで実態かは
    よく分からないが
 
  (‥ )スカウトというのもだな
      すごく前向きな表現でな
      まあ、ここんところは
      洋の東西を問わずにだな
 
 ともあれ、朝鮮半島近辺は美人が多い。だからまあ、韓流ブームというのはありうる話ではあるのだが。
 
 ∧∧
(‥ )でもあなたは韓流ブームなんて
\‐  うまくいくわけないじゃん
    って言ってたよね
 
  (‥ )美人なら売れるはずだ
      これは絶望的に素人な
      発想なんだよねえ
  
 良ければ売れる。これは良いと好き嫌いを混同した誤謬以外のなにものでもない。
 
 要するに、もったいぶった高級フランス料理とハンバーガー&コーラ、お前はどっちが売れると思っているんだ? という話でもある
 
 ∧∧
( ‥)ものすごく失礼な
    言い方をすると
 
  (‥ )そんなんで
      AKBに勝てるわけ
      ないってことよ
 
 握手券が問題だというのなら、ではゴリ押しは何なのか? という話にもなる。それはどちらも肯定出来ることではないのだろうが、いずれにせよ、結果は明白だ。
 
 まあ、失礼な言い様はここまでとして
 
 ∧∧
(‥ )良いと好き嫌いは
\‐  関係ないのである
 
  (‥ )これは深刻な話でも
      あってね
 
 良いものが売れるか? と言ったら、あいにくそうではない。それは明白だ。
 
 そしてこれは本に関しても言えることだ。
 
 いや、本に関して言うと状況ははるかに深刻である。美人かそうでないか? それはある基準で見た時の良し悪しの問題でしかない。それと好みはイコールではない。状況はまったく主観的である。人は己の好みと選択肢に自信を持って挑めばよろしい。若人よ、自分のリビドーが叫ぶ相手を選べ。
 
 ∧∧
( ‥)だけど、本というか
    科学の本に関しては
    客観的な基準が存在する
 
  ( ‥)科学自体は主観的に
    ‐□ 運営されているのだがな
      テスト自体は究極的には
      人間が決めるものではない
      その意味では
      客観的なんだよね
 
 主観的にはこの解釈、この理解、この理論で問題無いといくら信じ込んでいても、それがまずかったら死ぬのである。それが科学というものだ。
 
 いくら科学の運営自体が人間の主観であっても、それが妥当かどうかを最終判断するのは実験と検証であって、さらにそれはこの宇宙が決めること。人間が決めることではない。そして宇宙は悪意に満ちている。こちらが望んでいないような方向からとんでもない横やりを入れてくるものだ。だからこそ科学には他の学問が到達できなかった価値がある。科学には悪意があると唾棄する文化人は多いが、それは正しい指摘であると同時に敗北宣言でしかない、宇宙というのがそういう悪意に満ちたものなのだ。そんなこと、自分の人生を見れば明白だろうに。
 
 ∧∧
(‥ )でも本は同時に
\‐   商業であり経済でもあり
     好き嫌いで購買される
     存在でもある
 
  (‥ )科学の基準に照らして
      この仮説が妥当です
      という内容と
      売れる売れないは
      同じではない
      これが深刻でな
 
 弱ったことに人間の分布は平均に集中している。
 
 ∧∧
( ‥)つまり売り上げを伸ばそうと
    画策して平均に合わせると
    なんかいやーんな状況に
    陥ってしまうと
 
  ( ‥)フランス料理を
    ‐□ 作りたいのに
      ハンバーガーとコーラに
      なってしまうのだ
 
 いや、これよりなお悪いから困っているのである。料理は所詮、料理だ。栄養だのカロリーだの味だの量だの価格だのの問題はあれども、その範疇で好きなものを食っていれば良い。高級フランス料理なんていちいち食っていられるかよ、という話である。
 
 だが科学の本はこうはいかない。この場合、平均に合わせるとフランス料理がハンバーガーになってしまう....というよりは、段ボールになってしまうと言った方が良いか。
 
 ∧∧
(‥ )食べるというテストがないと
\‐  料理は段ボールでも
    かまわないことになってしまう
 
  (‥ )料理は食うものだから
      こんなことはありえないが
      科学の本ではこれが
      起きてしまうのだよねえ
 
 この極端な例が、ホメオパシーとかそういうものだ。
 
 ∧∧
( ‥)分母の大きい客層に
    合わせると
    どうしてもそういう歪みが
    生じてくる
 
  ( ‥)さりとてなあ
    ‐□ 読書をする
      ”知的な客層”に
      焦点をすえるというのも
      これはもっと大問題でね

 例えば思い返してみよう。学校のクラスの中において本を読む人間はいったい何人いたか?
 
 ∧∧
( ‥)十分の一から
    数十分の一ですか
 
  ( ‥)これを成績に例えてみよう
    ‐□ すると
      学年の中では
      10番以内に入る成績に
      例えられるかな
 
 ”読書をする知的な客層”という言い方をしておいてなんだが、ここで言っていることは、読書量=知性の質と量、ということではない。単に、分布なり分散の問題である。分布を偏差値で表すようなものだと思えば良い。
 
 ∧∧
(‥ )クラスで1位、2位となれば
\‐  一見すると非常に良いこと
    なんですけどね
 
  (‥ )だがなあ、実際にはこれ
      ゴミかすレベルなんだよね
 
 100人に1人、あるいは1000人に1人でも、そんな人間はいくらでもいるのである。それは使い捨てても構わない程度のゴミかすであって、自慢できるようなレベルではない。
 
 これは厳しい言い様に見えて当たり前の話でもある。
 
 1000人に一人の野球選手やサッカー選手のプレーを、一体誰が金を払って見るだろうか??
 
 ∧∧
( ‥)でも? 読書好きの
    ご本人たちはなんか
    勘違いしてしまうと
 
  ( ‥)野球やサッカーと
    ‐□ 違ってなあ
      読書にはテストが
      存在しないんだよね
      これ致命的なんだよな
 
 つまり、身の程をわきまえず、ずーっと勘違いしたままでいられる、そういうことでもあるのだ。
 
 以前、地学の教科書を”これではまるで教科書です、こんなの読めません”と論評していた人間には笑ったけども、先日見たのは、“物足りない”というもので。
 
 いやいや、待てよお前さん。この本よりも詳しい本はもう日本語には無いぞ? 物足りないなら参考文献から論文に直接当たれよ。さもなきゃ英語の本をちゃんと読め。阿呆んだら。
 
 ∧∧
(‥ )確かこの本には
\‐  参考文献が載っているの
    ですよね
 
  (‥ )載ってるね
      一応、さっき確認した
 
 なんでもそうだが、本というのはそれを読んですむ話じゃない。本を読むために読まなければいけない本があり、本を読んだらそれを足がかりにして読まねばならぬ本がある。この世の知識のすべてをそなえた本が原理的に存在しない以上、本というのはそういうものだ。その本を読んだだけでその本を論評しようなどとは、愚の骨頂。
 
 ∧∧
( ‥)その本を読んでその本を
    論評する
    こんなことをするのは
    100人に1人
    あるいは
    1000人に1人程度の
    読書家であろうと
 
  ( ‥)読書ってのは
    ‐□ 無様なものさ
      1000人に1人程度で
      舞い上がったあげく
      自分だけの王国に
      引きこもって
      己はプロ選手だと
      思い込んでおる
 
 読んでいるのに読んでいない。
 
 考えてみれば当たり前だ。読書=調べる、ではないのだから。
 
 読んで理解したことは読んだことにならぬのだ。
 
 ∧∧
(‥ )しかもそれでいて
\‐  この手の読書家は
    客層としては
    大きくないんだよね
 
  (‥ )プロにもなれず
      観客にもなれず
      草野球チームだが
      勝負したこともない
      読書ってのは無様な
      ものよ
 
 こんなのをターゲットにする意味は無いし、彼らが科学の本を買っても読んでも、そんなことに意味はない。その理解は虚構だ。
 
 
 でもって
 
 ∧∧
(‥ )ワールドカップ3位決定戦
\‐  試合終了
    後半戦終了直前の
    追加点を加え
    3-0でオランダの勝利
 
  (‥ )うは、すげーな
      ブラジルが2試合で
      10失点か
      歴史的だなあ
 
 スポーツというのは確かに良いものだ。ちゃんと勝負と結果と実力が測定される。読書では悲しいかな、こうはいかない。
 
 ∧∧
( ‥)サッカーだって
    シミュレーションだの
    誤審だの
    ろくでもないことが
    あるけどもね
 
  ( ‥)そんなことで泣くのなら
    ‐□ 科学の本なんか
      やってられんがな
 
    
      

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