自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年6月1日日曜日
青い海岸
昨日の土曜日、5月31日は、またもや海にいったのであった。
企画のラフを描かなければ
∧∧ いけないのにねえ
( ‥)
‐( ‥)望遠鏡の掃除をしたから
‐□ 成果を確認したくてね
成果は、なんとも言えない。光軸がずれているようにも思えるし、しかし調整しても改善できなかった。実は単に気流が悪いだけかもしれない。惑星はどうにもならない。
星も、良くはない。
だが、星雲と星団は以前よりもよく見えた気がする。
∧∧ 気のせいだったりしてね
(‥ )
‐( ‥) あるいは、今宵の空が
‐ // 良いだけかもしれないね
⊥
とはいえ、天候自体は良くはなかった。昼間の暑い青空から一転、太陽が隠れるとにわかに海から冷えて湿った空気が流れ込み、霧のような雲が次々にやってきた。空模様が夜半過ぎまで崩れることは予報済みではあったが、やはり残念なことに変わりはない。しかし、合間、合間に眺められた夜空と星々、星雲と星団は悪くはなかった。
夜露は困った問題だったが、ホッカイロを望遠鏡の鏡筒に貼付けたところ、改善を確認した。
*一応書いておくと、こういう手段が有効なのは、鏡筒が閉鎖されている形式の望遠鏡だからです。
土曜日の夜だ。浜辺は賑やかだった。自分が到着した時には、親子連れがすでにいて焚き火で調理を始めているようだった。
自動車が何台か、思い出したようにぽつぽつとやってくる。そうして夜もふけはじめた頃、突然、大音響で音楽が鳴り始めた。録音されたもので、多分、なにかのCDなんだろう。アフリカ系とアジア系の音楽と、黒人と思われる男性のアナウンス、そこに加えてぴ〜〜ぴょろぴょろぴろろろろろ〜〜とでも言うのか、昔懐かしい電子音(っぽい何か)が間奏として入っては似たような曲目を延々と繰り返す。
なんというの? サイケというのか、ドラッグ的とでも言うのか
∧∧ 若者グループ?
(‥ )
‐(‥ )笑い声からすると
そうかな?
うるさいせいだろうか、浜辺を後にした車が2台あったが、その他の人はとどまったらしい。もしかして仲間なのかもしれない。しかし子供がいたような、いや、子供がいたというのはこっちの勘違いかもしれないし、よく分からなかった。普通の人はあんな大騒ぎには耐えられないだろう。
こっちは離れてるから
∧∧ 天体観測続行〜♪
(‥ )
\\‐
⊥
(‥ )うるさいことは
うるさいけどね
それにしても一体全体、なんのパーティーだろう? ドラッグでハイになるという風でもない、唄うわけでもないし、ただ、サイケデリックな音楽を延々と流して、談笑し、哄笑して楽しんでいるだけだ。
その大音響も、日付が変わって1時を回ると聞こえなくなった。
もう誰も起きていないらしい。焚き火も灯りも見えなくなった。見る人のいない天の川が天空をよぎり、離れた海辺ではウミホタルの輝きがちかちかと舞った。
*2014.06.01追記:ここでいっているウミホタルは、実は夜光虫だったらしい。以下参照=>hilihiliのhilihili: ウミホタルではなく、夜光虫だったらしい
スケッチした星雲や星団はおいおいアップするとして、
まだ皆が寝静まっている明け方、海岸は猛烈な霧に包まれた。一度、晴れたと思ったら、東京湾の方角から再びやってきたのである。
昇り始めた金星は隠され、霧がみるみるうちに周囲を包む。明け始めた空は高空を照らす太陽の反射光によって青く輝いている。それゆえ、周囲は暗く、青みを帯びた世界になった。
しかもこれが、デジカメで撮影すると眼で見た以上に青く写ってしまう。
褶曲と浸食が作った地層と青くぼんやりとして、濃密で見通せない海岸。
その様子たるや、これ、どの惑星ですか? 状態。
∧∧
(‥ )生命誕生当時の
\‐ 原始地球ですと言われても
ああ、そうですか、と
思えてしまうような光景
(‥ )原始地球と原始太陽
当時の太陽は今よりも
光度が低いから
原始地球は理屈の上では
完全凍結しちゃうと
言うのだよな
だが生物は原始地球で誕生した。だとすると二酸化炭素の温室効果が激しかったのだ、それゆえに地球は凍結しなかったのだろう、そう言われている。あるいはメタンガスがあって、その温室効果で凍結しなかったという見解もある。
∧∧
( ‥)メタンガスがあると
大気は青く見えるって
言うのでしたっけ
( ‥)単純にそういう理解で
‐□ この仮説を考えると
この青いぼんやりとした
海岸はかつての地球で
見られた光景ってことに
なるのだろうかね?
あれだけ賑やかだった人々は皆、寝静まっていて、青い海岸をうろうろしているのは自分だけだった。まだ霧がうっすらと残る6時前に海岸を後にした。
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