自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年6月10日火曜日
孤立した鋼の信念は訳分からん結果を招くんじゃね
中国のように広く、人の移動が距離でも数でも大規模に可能な地域では、出会いはしばしば一期一会。騙して逃げることもできるし、騙されて逃げられる場合もある。
∧∧
(‥ )おそらく、それゆえに
\‐ 中国の人は”今”を取る
戦略なり戦術なり
行動なりを採用せざるを
えなくなる
(‥ )現在のような
科学技術のある世界では
致命的な弱点でもあるな
科学は継続しないと
発展どころか維持もできん
行き着く先は敗北だ
もちろん、いつ金を産むか分からない物事を削減してすべてを台無しにするのは、日本だって同じだろ? とも思える。実際、事業仕分けとはそういうものであった。今夜の夕飯をすき焼きにすることと引き換えに子供の授業料を使い込んだようなものなのだから。
だがしかし、こうも考えられる。日本でさえこうなのだから、これをほんの少しだけ、”もっと今を楽しもうよ”という方向性を強めたらどうなるか?
∧∧
( ‥)多分、致命的だと
(‥ )想像するにやばいよな
今でさえこうなのだ
今より傾向を強めたら
もう駄目だろう
それを考えると、ほんのわずかな違いで状況が劇的に悪化すること、あるいは反対に改善することがありうる、というのはなんとなく予測できる。
∧∧
(‥ )中国の人は今しかない
\‐ 少なくともその方向性が
日本人より顕著だ
それは中国の人は
組織的な行動とかが
苦手ということでもある
(‥ )言い換えれば日本人の
組織力というのは
互いの監視を恐れた
疑心暗鬼であり
それゆえの道徳性だ
ということなんだが
まあ、これ自体は当然だと言える。そもそも道徳というものが相互監視と疑心暗鬼と、裏切り者の発見と排除、報復から成り立っているものなのだから。つまり、明日がない世界では、人は個人主義になれるが、明日がある世界では相手の報復を考慮する必要がある。必然、行動は道徳的にならざるをえない。
∧∧
( ‥)見方を変えれば
中国の人には
こういう公共性が希薄だし
反対に言えば
それでもなお道徳的で
あろうとすれば
それは個人の信念で
あろうと
( ‥)それも尋常でない
‐□ 強烈な信念だね
天安門事件の時
戦車に立ちふさがった
一人の人物がいたけども
あれはそういうもの
なのかもしれないな
日本の道徳が相互監視と疑心暗鬼でしかないというのなら、中国のそれは独りよがりの盲信でしかないとも言えるし、日本のそれが集団の適切な規律であるのなら、中国のそれは群衆の中でも声を上げる、鋼の信念だということにもなるのだろう。
∧∧
(‥ )でも、それって
\‐ 集団から孤立しているから
ものすごく危険なことでも
あるんだよね
(‥ )なんか先日、
自衛隊機に中国軍機が
異常接近した事件も
これはパイロットの
独断ではないか
という話がある
みたいだよね
∧∧
( ‥)やっぱ、日中開戦が
起こるとしたら
日米はおろか
中国当局も予期しない
訳分からん
孤立した事件がきっかけ
という感じですかね
( ‥)孤独な信念は
‐□ 孤立しているだけに
どこを向くのか
分からんからなあ
だとしたら、結果も明白なんだろう。
感受性の強い人は日本の規律の実態が、相互監視とリンチに基づくものだと知って絶望の声を上げるが、実際には、それこそが道徳と倫理の正体なのだ。その手の人は感受性が強い以前にうぶすぎるのである。世間に絶望する前に、自分の頭に絶望するべきだろう。反対に中国の様々な人が見せる鋼の信念を見た時、私たちは感嘆するが、それは諸刃の剣でもある。イレギュラーな要素はすばらしい反面、あまりにも危険だ。
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