自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年4月4日金曜日
要約すると、確かに彼は愚かだったのだけども
hilihiliのhilihili: 脳が悪口を区別できないというのならの続き
∧∧
( ‥)それでもなお
(‥ )そうだなあ、彼を愚かと
呼ぶのは簡単なのだ
だが、愚か、では用語が抽象的であいまいすぎる。論を分解して詳細に検討しなければならない。
怒りだすと人間は馬鹿とか愚かとか、そういう抽象的な単語を安易に使いすぎる。
それはまるで、私はあなたの言葉に傷ついています、とぴーちく、ぱーちくさえずる死に損ないの鳥のごとく。愚かとか馬鹿という言葉でごまかすでない。論のどこに誤りがあったのか? それが問題だ。
( ‥)ばーか ばーか
おまえのでべそー
∧∧
( ‥)ぴーちくぱーちく
ともあれ
自然淘汰が正しいとする
するとライオンに食べられることでシマウマは足が速くなったはずである
すると今度は足の速いシマウマを食べるライオンが有利になるはずである
つまりライオンはシマウマなみに足が速くなると予想できる
だがライオンは病気や年寄りのシマウマを食べるだけで自然淘汰に貢献しているわけではない
さらにライオンはシマウマほど足が速くなってはいない
つまり自然淘汰は間違いである
∧∧
(‥ )彼は自分の論に
\‐ シマウマとライオンにかかる
淘汰圧は同じである
そういう大前提を組み込んだ
(‥ )おそらく無自覚にね
ご本人は気づいていない
だろうな
だから彼は自分の論証が
正しいと思った
そして多くの読者も
この大前提には
気づかなかった
書き手も読み手も
分かったと思った
それだけだな
*注:一応、念のために書いておくと、以上の自然淘汰は存在しない論はあからさまに間違いです。
=>hilihiliのhilihili: 物書きと”分かった問題”
単語はしばしばごまかしの手段となる。それも無自覚のうちに。それゆえ、文章は論証に必要なレベルにまで単語を分解し、その配置が正しいか、前提が妥当か、論を成立させるためにはどんな前提が必要なのかを検討しなければならない。
∧∧
( ‥)それを永久に続けよと
(‥ )でだ、自分でこれを
やっているわけだよな?
自分でやっていることなら、他人に強制しても、他人の論にごそごそ入り込んで、それを切り刻んでも、相手はどうだか知らんが、自分がそのために心理的な苦痛を味わうということはあるまい。なぜって、いつもやっていることだからだ。
∧∧
(‥ )自分の論証を切り刻んでいれば
\‐ 他人の論証を切り刻む事にも
なんの苦痛も感じない、と
(‥ )そりゃあ感じるわけ
ないからな
ただの日常業務だからね
馬鹿だ、阿呆だ、と相手を怒鳴り続けると自分の心も脳も傷つくというのが仮に本当なら、それは面白い。そしてならば、自分がやっていることを相手にすれば良いだけの話ではないか。
ところで、先にした自然淘汰は間違いだ論証、これはまず冒頭に、仮に自然淘汰が正しいとすると...ともってきていることから考えるに
∧∧
(‥ )考えてみればこれは
\‐ 背理法なんですかね?
(‥ )かもしれないね
ともあれ
∧∧
( ‥)結果的には彼は
愚かであったと
(‥ )まあ、要約すると
そうなるんだがな
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