自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年4月28日月曜日
機械に労働をまかせて働かないで暮らせる社会はありえない
機械にすべてをまかせることで、誰もが働かないで暮らす。それ、出来ると思うんですよ。
なんで出来ないんでしょう?
∧∧
( ‥)どう思います?
( ‥)人間に必要なものを
‐□ すべて作ってくれる機械
それが可能であるとする
これは、理想的には自己修復して自らを維持するのみならず、人間が使う余剰も生み出してくれる、そういう機械のことだ
人間は未だにそのような機械を作ったことはないが、実際にはこの機械に該当するものはとっくの昔から存在する。
∧∧
( ‥)それって芋とかパパイヤだよね
(‥ )自己を維持しつつ
利用可能な余剰を生み出す
それは生物だからな
そんな機械も環境もとっくの昔からあるのだ。
実際、狩猟採集民は1日3時間とか、そんな程度の労働で事足りるという。私たちよりも労働時間はずっと短いのである。確かに、彼らの技はまさにプロの技であるし、訓練には時間もかかる。狩りとなると危険だし、凄腕のハンターも1年のかなりの部分は休みが必要だそうだ。そうでないと体が保たないのである。それにも関わらず、逆に言えば働きずくめなどということはない。
働かないでも暮らせる社会。馬鹿馬鹿しい。そんなもの、とっくに実現されているのだ。
では実現できているはずのものが、なぜ出来ないのか?
我々が狩猟採集民に何をしたのか、それを思い出せば答えは簡単だ。
∧∧
( ‥)働かないで暮らす社会が
実現しても
少し余計に働いた人間が
侵略者として富を奪い、
働かないで暮らす社会を
破壊してしまう
(‥ )ここでは狩猟採集民の
短い労働時間を
”働かないで暮らす社会”
に近似させているけども
まあ、そういうことだね
事実、僕らがしていることは
それなのだ
あくせく働く農耕民が、あるいは過労死が出るほど働く工業社会の我々自身が、何をして何を求めているのか、それを自覚すれば分かる。
働かない社会を侵略してつぶしてしまったではないか。
なれば答えは簡単。働かない社会がなぜ実現できないのか? それは、それが敗者となる選択肢、そのものであるからに他ならない
他人よりも働いたものだけが勝利者になれるのだ。
∧∧
(‥ )働かないで暮らせる社会は
\‐ 言い換えるならば
ほんの少し働いただけで
すべてを総取り出来る社会
(‥ )次に来るのは
全員が少し働く社会だ
するともう少し働いた者が
総取り出来る
次に来るのは前よりも
全員が働く社会だ
このエスカレーションの
行き着く先は
もう明白だな
人間が過労死する。つまり労働のデメリットが労働の利益を上回る。それによって働く事、それ自体にブレーキがかかる限界まで、社会は自動的に加速する。
つまりこう言えば良い。
機械にすべてをまかせて、働かないで暮らせる社会はなぜ実現できないのか?
問題設定が間違っている。その社会を破壊したからこそ、今の我々があり、そして機械を作り上げ、さらなる加速を行っているのだ。
なぜ? と聞くのはおかしい。「だから」なのだ。
∧∧
( ‥)それゆえに行き着く先も簡単だ
(‥ )我々の未来は
完璧な地獄に
つながっているのだ
そして、すべては予定通りである。この道筋から外れたものなど存在しない。あるいは外れたもののすべてが圧殺される。そして、労働の不利益が労働の利益を上回るほどに加速する。あと数世代で世界はこの臨界点に到達するはずだ。
以下へ続く=>hilihiliのhilihili: 太陽光発電では生活できない人類が機械にまかせて遊び暮らそうとは...
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