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2014年3月21日金曜日

黄昏時には影が足下にまでやってくる

 
 amazonやgoogleを生み出せても、それで雇用が劇的に改善できるわけではない

 ∧∧
(‥ )少なくともそうであるらしい
\‐  ならばアメリカは雇用の大幅な
    改善など不可能である
 
  (‥ )ざっくり予想するに
      アメリカは国民を
      勤労と納税の義務で縛り
      奴隷化しないと
      軍隊を維持できまい
 
 それがこの主旨=>hilihiliのhilihili: 自動車に代わるものがなければ奴隷にするしかないじゃない
 
 人々が豊かになって人件費が上がると、企業は部門の子会社化や、業務を外注することで合理化しなければならない
 
 ∧∧
(‥ )つまりアメリカは
\‐  直接民主制を維持するなら
    世界帝国の座を
    自ら降りる必要がある
    そうでないなら
    直接民主制を放棄して
    国民を奴隷化して
    軍隊を維持し
    世界帝国にならねばならない
 
  (‥ )栄光の世界帝国は
      軍人と官僚に支配された
      冷酷で計算高い
      ディストピアになると
      思うけどもね
 
 それがこちらの主旨=>hilihiliのhilihili: 外注した方が安いとは、豊かな雇用が産まれないということで
 
 ∧∧
( ‥)で? 未来はどっちよ?
    合衆国? 世界帝国?
 
  ( ‥)運命を決めるのは
    ‐□ 人の意思や望みではない
      収入と食い物だ
 
 だとすると未来は単純で
 
 ∧∧
( ‥)現代文明は石油で成り立ち
    石油に代わるものはない
    原子力でさえも
    核融合か
    高速増殖炉が実現しないと
    石油を補助するもので
    しかない
 
  ( ‥)石油はプラスチックの
    ‐□ 材料でもあるからな
      あれに代わるものは
      存在しえないのだ
 
 ならば簡単
 
 ∧∧
(‥ )中東の石油に関与しなければ
\‐  いけない以上、
    アメリカは世界帝国で
    なければならない
 
  (‥ )ようするにあれだ
      いくら合衆国の人々が
      ”世界の警察官なんかいやだ”
      といっても、その重荷を
      ずっと背負う必要がある
      わけだよ
 
 いくら他の諸列強がある程度肩代わりをしてくれると言っても、以上の原則は多分、ゆるがないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)アメリカは直接選挙制を
    放棄しなければいけない
 
  (‥ )あるいはあれだ
      最低限、二大政党制は
      止めた方が
      いいだろうな
 
 事実上の一党独裁なら政党が候補を指名することで、最高指導者として望ましい人間を民衆にあてがい、選挙民に”選ばせる”ことが出来るが、二大政党制では難しいだろう。
 
 ∧∧
(‥ )直接選挙制という名目が
\‐  生きている限り、
    対立政党が存在したら
    民衆受けをする
    候補を立てることで
    政権を奪取できますからね
 
  (‥ )そしたら国内のことしか
      考えない民衆が
      国益を害するような
      内向きの指導者を選んで
      しまうだろうな
  
 実際、先の予測が正しくて、先進国、とりわけアメリカに豊かで大きな雇用が出来ることはもはやない、とした場合、選挙民は絶えず困窮しているわけで、そうである以上、どんな場合でも、国内問題を解決しようとする候補者を選ぶことになる。
 
 ∧∧
( ‥)でもそれをやった瞬間
    中東の石油への関与が
    できなくなってしまう
    軍隊、ひいてはアメリカの
    選挙民にそれが跳ね返ってくる
 
  (‥ )つまりだ、この単純な
      モデルで考える限り
      直接選挙制と
      二大政党制がある限り
      アメリカは破滅だよ
 
 今すぐ捨てろ、というのは無理だけども、何らかの形で名目だけは残しつつ、実態はプロの軍人と国家官僚による少数独裁制へと移行しなければいけない。そうではないか?
 
 ∧∧
(‥ )こんなことを言ったら
\‐  アメリカの人は
    激怒するんじゃないですかね?
 
  (‥ )激怒するだろうな
      でもさ、すでにその予兆が
      現れているんじゃね?
 
 戦争を終わらせる努力をしてまいりました、そして軍隊から家庭へ戻った皆さん。今度は家族のために働き、アメリカのミドルクラスを再興してください。と演説したオバマ大統領
 
 ∧∧
( ‥)直接選挙制で選ばれた
    最高指導者の当然の責務
    選んだ人々の声を実現する
    演説でありながら
    だがしかし結果的には
    破滅の選択肢ですか
 
  (‥ )事実そうだろ?
      国民の悲鳴に耳を傾けた
      最高指導者が
      それゆえにこそ、今、
      国家をめちゃくちゃに
      してるじゃないか
      アメリカの外交は
      ぐだぐだだよ
 
 さあ、諸君、滅びの影を見るべし。落ちる夕焼けの向こうから長く長く伸びた影が届き始めているぞ。
 
 真っ赤な夕焼けの向こうから迫り来る、黒々とした世界。
      
 
 

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