自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年3月5日水曜日
事態は絶えず気に入らない状況である
雨の音がする
やばい! 洗濯物を取り込まねば!!
外に出てみると、そこに洗濯物などなく
∧∧
( ‥)とうとうボケ始めたか
( ‥)まいったなあ
‐□ ひたすら同じ作業の
繰り返しでな
反復した動作のどれがいつのものだったのか、それが分からなくなり始めているらしい。数時間前だったのか、昨日のことだったのか、あるいは数日前の出来事だったのか
∧∧
( ‥)でっ? どうよ
( ‥)困ったね
‐□ この絶滅動物
真面目に考えると
頭が地面に届かない
かがめば良いだろうけども、大きな動物だ。首を下げれば水を飲めますよ、地面にまで口が届いて草も食いちぎれますよ、というのが本来、望ましい。
大きな動物は体に負荷がかかる。そして進化は経済的な合理性を制限として進む。性淘汰とかでない限り、こういう点で非能率的な機能や形態は、本来、あり得ないだろう。
∧∧
(‥ )キリンさんみたいに水を
\‐ 飲む時は大変な人も
いるけど、
あの人たちは特殊化の
極みみたいな人ですからね
(‥ )得られる利益が
デメリットを上回る
そういう事例だね
でも懸案のこの絶滅種に
関してはそうではないな
首が短くても地面にまで
頭部が届くには
例えば
ゾウやバクのように
鼻が長い、という解釈も
ありうるし、
実際にこの仮説は
あるそうだ
でも、一般的にそういう
復元はしないね
というか、骨の構造からすると、ウォンバットみたいな鼻です、という見解に行き当たった。ウォンバットみたいな鼻。ようするにコアラのように短い、丸っこい鼻ということだ。
∧∧
(‥ )長い鼻が無いとすると
\‐ 一体全体、
どうなっているのでしょうね?
(‥ )組み立て骨格も
ものによって
プロポーションが
少し違うのだ
組み立て骨格というのは、まあそういうものだ。体型にぶれがあるのは個体の差かもしれないし、時代や地域の差かもしれないし、あるいは…
∧∧
( ‥)異なる複数の個体から
復元しなければいけなかった
せいかもしれない
( ‥)ともあれだ
‐□ 首が地面まで届くように
考えること
これ自体は可能なんだ
人間は、自分たちがまっすぐ足を伸ばして歩いているから、他の動物もそうだとついつい考える。
∧∧
( ‥)実際には斜めになったパーツを
筋肉や腱で固定していることが
多いのですけどね
( ‥)だからなんだろうね
‐□ 人間では考えられない
体勢から大きく瞬時に
動く動物は多いよな
人間は動作に入る前にまず関節を曲げて、ためなくてはいけないが、最初っから関節が曲げられている動物ならそんな必要はないってことなのだろう。かなり当てずっぽうな見解であるが、彼らのはじかれたような動きは、むしろそれを支持しているようだ。
∧∧
( ‥)でっ? 関節を曲げて
固定されていると考えると
どうですか
( ‥)地面に口は届くだろうね
‐□ でも、これで
良いのかねえ?
上腕骨と大腿骨が
妙に長いのだよな
これは…むしろ足がまっすぐな動物の特徴のようにも思えるのだけども、どうなのだ?
絵を描くうんぬん以前に、よく分からない事や疑問点が次々に出てくるので、どうにも気に入らない事態である。
∧∧
( ‥)まあ、分からないことが
ぼろぼろ出てくるのは
良い事でしょう
(‥ )分からないは
生きてる証拠だからな
反対に、
こんなの簡単です。こうですよ。こうに決まっています。
これは、なんでも自分の思い込みに当てはめてしまう俺様理論屋の典型的な例で、生きたまま死んでる状態だ。こういうのは望ましくない。
分かったとは、人生が干涸びていく過程であり、よぎっていく死の行進に他ならない。分かったとは、かように無様なものだ。冗談半分ならともかく、真剣な口調で、分かった、などと言ったり、考えたりするものではない。
とはいえ、どうにも事態は気に入らない状況である。
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