自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年3月15日土曜日
分かった、その報いが人生だ
絵は2枚描けたが
∧∧
( ‥)なんか今いちだと
( ‥)ごりごり描き過ぎ
‐□ なんだよね
まあ、しょうがねえな
∧∧
( ‥)2日で5枚がノルマでしょ?
( ‥)下描きは出来ているから
‐□ 可能な範囲ではあるね
あとはダラダラやるだけよ
∧∧
(‥ )ダラダラと言うと
\‐ それはよくない! とか
言い出す人がいますけどね
(‥ )そういう奴はきつきつの
スケジュールをぶち上げて
これで出来る! と
自信満々に無駄を削いだ
素人むき出しの
皮算用したあげくに
色々なアクシデント発生で
状況が飽和して
破綻コースへ至る
そういう典型的な
馬鹿じゃないかい?
さもなきゃ嘘つきだ。
きつきつと言いつつも自己満足なだけで、だらだらどころかダルダルな仕事をする奴だろう。仕事帰りに酒を飲むような、余裕がある奴。
∧∧
( ‥)でっ?
( ‥)ひとつの物事を
‐□ 説明できる仮説は
2つか3つはあるものだ
というか説明できる、だけだったら仮説は無限にあるわけで、より適切に言うと、
ある物事をうまく、無駄無く説明できる仮説は2つか3つは必ずある
∧∧
(‥ )だから説明に満足するのは
\‐ 極めて危険である
(‥ )最良の仮説が複数ある時
ひとつを選んだ時点で
すでに相当なリスクを
負っているわけだよ
分かった、という動作が極めて危険である理由がここにある
マントルはマグマだと思っているから隕石が衝突すると火山噴火が起こると考える
鳥は人間のように大股開きはできないから、足を外へ向けることはできないと考える
恐竜を滅ぼした隕石衝突で出来た地層は3センチ程度なので、そこから隕石の体積を見積もれると考える
軟体性の三葉虫、という言葉を聞いて、きっと体がイカのように柔らかい三葉虫だと考える
例えばの話、以上は全部間違い
∧∧
( ‥)分かったは何も保証しない
(‥ )ひとつの解答を
選んだ時点でだな...
ひとつの解答を選んだ時点で、それはテストのマークシートのひとつの欄を黒く塗ったことであること、それを忘れちゃあいけないなあ。
分かったなどという、馬鹿げた感想が持つ恐ろしいリスクがこれだ。
自信満々に黒く塗って、返ってきたテストを見た時、どう思った?
テストの結果が今の人生だ。ならばお前の人生はお前の回答そのものだ。
マークシートの黒、その結果が今だ。
では、その結果であるこれは一体全体なんだ?
あらゆる方角が閉ざされて、もはや緩慢で腐るような生涯しか残っていないではないか。
∧∧
(‥ )なにもかも、
\‐ 分かった報いですか
(‥ )分かったと正しいは違う
分かるな、確かめろ。そうしないと、テストの時と同じ結果になるぞ。
いかに否定しようが、テストの結果が人生なのだ。子供の時のテストの結果は人生のすべてにおいて祟り、その結果から誰も逃れられない。
いや、むしろ逃れようと無様に燃え尽きるのが人生であった、そうではないか?
そうして燃え尽きた中途半端な馬鹿を、誰もが見たのではなかったか?
テストを思い出せ。分かったと正しいは違う。
いや、その結論が今の人生なら、もはやなにもかも手遅れということか?
分かった、その報いが人生だ。
テストの恐怖を思い出せ。大人になったからといって、若き日の挫折から逃げるな。
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