公園へいって本を読む。本日の神奈川県は蒸し暑い。湿気が多くて風がふいても丘の上は今ひとつさわやかならず。
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( ‥)読んでいる本は岩波講座「地球科学6」
地球年代学ですね
( ‥)ちょっと面白い箇所だけ飛ばし読みという
-□ あまりよくない読み方なんだけども・・・
James Hutton さん。18世紀末の人物だけども、海底に堆積した地層は突き上げられ(ようするに隆起するってことですね)、褶曲し(ようするに波のように地層がたわむ)、陸地になった後で浸食され、それが再び沈下して地層が堆積し・・・・
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( ‥)ようするに不整合(地層の堆積と次の地層の堆積の間に
地層が堆積しなかった空白がある)の概念とそれが成立する
メカニズムを最初に考えた人だと。
( ‥)だけど、ハットンさん、考えてから自説を裏付ける
-□ 地質現象を探し求めたって書いてあるんだよな。
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( ‥)理論を考えてから典型的な例を探し求めたと?
(‥ )でも、理論が何もないところから出るとは
思えないから、最初に何かを見て
思いついたんだよな?
まあそうねえ、身近なところでも不整合の地層はあるわけだし。
∧∧
( ‥)あちらはイギリスですけど、こちらでも家の近所を
見れば河原の堆積物の上に赤土が乗ってますよね。
イギリスの地層はもっときれいでしたっけ?
(‥ )思いつくのはありっちゃありなんだよな。
三浦半島とか足をのばせば深海堆積物の上に
赤土が堆積しているし、褶曲というか
下の地層は水平からずれているしね。
もっとも、家の近所でうんぬんという事例はいずれも赤土で、赤土は火山性の降下物だから、ハットンさんの堆積、隆起、浸食、沈下、堆積、隆起、というサイクルとは言いがたいのだけども(堆積、隆起、堆積/浸食、で後半の沈下と堆積、隆起が抜けている、ということ)。
ともあれ、たぶんハットンさんは
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( ‥)何か手近な観察からとっかかりを得て、それを
説明する仮説を思いつき、、、、
(‥ )それを支持する強烈な例を求め探したって
□- ことだよな。
3年後、ハットンさんは直立したシルル紀の地層を覆う、デボン紀の地層をついに見つけて感動に打ち震えたらしい。
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( ‥)自身が思いついた仮説が強烈に論証された
瞬間です。
( ‥)あー? でも最初は何から思いついたの
-□ だろうねえ?
理論は思いつきから始まってもかまわない。それがちゃんと論証されればそれでよい。でも最初の思いつきってどんななの?