以前、月の海(餅つきをしているウサギに見立てられる暗い模様)の生成とその不思議について記事を書いた時、
( ‥)月のうさぎさんマークって表現したら
読む人は教養の高い人だからやめて
と言われたのだが
∧∧
( ‥)まあ、そうでしょうね
そこで、表現は”月のうさぎ模様”になった。
(‥ )うさぎさんマークで良くね?
∧∧
( ‥)読者を子供扱いしないで、という要請でも
あるのですけどね。
*月の海、という表現は放棄した。月の海(ガリレオが使った表現)のままだと本当に海があると思い込む人がいるから(教養があるとか言っても、そんなもんである)。それを説明するだけで100文字は文章が削れて、肝心なことが説明できなくなる。全体で900文字程度しかないからそんなことはできない。月の溶岩の謎は、水もないし、冷えているのになぜ溶岩があれほど大量に噴き出るのか? にあるのだが、この水の部分も同様の理由で省略した(地球の溶岩は水の作用で出来る、という部分も必然的に省略)。
∧∧
( ‥)まあ、たしかに、月は真空だし
水もない。岩石にすら含水鉱物がほとんど
見つからないって言うのは意外と
知られていませんからね
( ‥)月で遭難しました。あなたは何を
-□ 持っていきますか? という問題に
パラシュートに丸をつけて
60kgの酸素ボンベは重いから
置いていくという笑い話があったよな
(実話、だという説もある)
∧∧
( ‥)ともあれ、消費者や読者は自分を、まるで
何も知らない子供のように扱われるのを
いやがるのだと。
(‥ )それはだれだってそうだ。
だけども、ふと気になるのよね。
子供扱いされるのがいやだろうが、なんだろうが、我々はなーんにもしらない。小学校の問題に悪戦苦闘するテレビのお馬鹿タレントを笑って見ている、というのは、実のところ小学生レベルの問題でないと安心できないし、それ以上は無理だ、ということの反映でもある。
∧∧
( ‥)あなたたちの頭は小学生レベル、せいぜい中学生
になったぐらい、そういうことですね
( ‥)分かりやすい本を読む、これ分かりやすい
-□ それは結局、自分の手が届く本しか
読んでいないということでもある。
自分の手が届く本をいくら読んでも、それ以上にはいけない。もっと広く、本当に知っていわゆる理解をしたいのなら、自分の手が届くより、少し上に手をのばさなければいけない。トレーニングというのはすべからくそういうものだ。お馬鹿タレントを見て笑っているようでは駄目だし、分かりやすい本を読んでいるだけでもまったく駄目だ。話にならない。
∧∧
( ‥)以上の事柄を考えますとですよ
(‥ )ようするにさ、自分の手が届く本しか
□- 読まない人たちの自尊心をくすぐるように
薄い内容をいかにもすばらしいものの
ように言葉でおごそかに飾り立てるって
ことになっちゃうんだよなあ
∧∧
( ‥)つまるところ
(‥ )子供を大人扱いして金を払わせる
∧∧
( ‥)...なんのことはない、商売の基本ですね
( ‥)今度の本は、ですます調ではなく
-□ である調で読者を大人扱いしてあげる予定