自己紹介

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2010年7月5日月曜日

ははーん オレ様が見落としているんですね?

 
 
    ( ‥)クラゲで苦戦するとはなあ
      -□
 ∧∧
( ‥)まあ、一応、道半ばまで来ましたから。
    もう一踏ん張りです。

 さて

 温暖化は嘘だ。そういう話が出ると。えっ、嘘だったの?? やっぱり!! とかいう反応はネットのあちこちで見ることができる。そんな反応の一つに、そういえばこんなのがあった。

 ∧∧
(‥ )二酸化炭素の温室効果や熱の吸収、放射は
\-   調べればわかるんじゃないの? だそうです。

     (‥ )そりゃあ分かるだろうね。

 というか、落ち着いて考えよう。素人が思いつくようなことを科学者(複数、何十年)が見落としているなんてありえなくね?

 ∧∧
( ‥)というかねえ・・・

     (‥ )そもそもそれを調べたから分かったんだと
         思うんだけどね。

 
 つまるところ、落ち着いて考えてみよう。例えば、計算問題を解いて解答を確認したら間違っていた。ここで、「ははーん? オレ様が正しくてこの本が間違っているんだな!!」なんて、、、

 ∧∧
( ‥)そういうことは普通起きないし、言ったら
    ただの痛い人ですよねえ。

     ( ‥)どこで間違ったのかなー? おおっ、かけ算を
       -□ 足し算で計算しているがな、というのが大抵だね。


 そして、「オレ様が解答に辿り着いた1番最初!! 」と舞い上がって脳みそが天国にいってしまっている人は、有頂天に浮かれているのは分かるけども、まあ落ち着いて考えようじゃないか。


     (‥ )自分より前にさ、一体全体何人の人間がその問題に
         対峙したと思う?
 ∧∧
( ‥)それはそれは無数にいたでしょう。

 自分よりはるかに頭のいいやつら、経験を積んで訓練を受けた連中がたくさんいたわけさ。自分こそが一番乗りと考える前に、とっくの昔に誰かが解法を示していないかどうかちゃんと確かめよう。大抵、というかほとんどすべての場合、すでに解かれて、とっくの昔に論文になっているから。

 さもなければ話にならないか、確認できないアイデアなので全員が捨てたか、保留か、そのいずれか。

 とはいえ、

 「統計学を拓いた異才たち」日本経済新聞社  著ディヴィット・サルツブルグ にはこんな話がでてくるのを思い出す

 アメリカの化学者ウィルコクソンさん。実験結果を統計的に処理する過程で困った問題が生じることに悩まされていた。この問題を回避するにはどうすればよいか? 文献を調べたけど見つからない。問題解決の手段を独自に考案したが、これがもう退屈極まりない。誰かがちゃんとこの問題を解いているはずだ、そこで統計学の論文を改めて調べ直したが、やっぱり文献が出てこない。

 とうとうウィルコクソンさんは自分の考えだした問題解決の手段を論文にして投稿。その目的は、

 ∧∧
( ‥)少なくとも著者によれば、論文にして
  -□ 投稿すれば・・・

      (‥ )雑誌のレフェリーから「きみきみ、君は自分の論文が
       □-  オリジナルだと思っているようだが、これを読みなさい」
          と言われるだろうから、必要な文献を知ることができる、
           そう思っていたのだが・・・

 ∧∧
( ‥)掲載されたんですよね。

      (‥ )彼が最初だったんだよなあ。

 これがノンパラメトリック検定の起源。

 
 ∧∧
(‥ )こういう人もこういう事例もあるんですね
 □-

      (‥ )まあ、その辺のオレ様理論屋と違って
          やる気もする気も実力もあったわけだけど。


 というかそもそも現場で作業し続けていた科学者だったんですけどね。

 
 ∧∧
( ‥)逆にいうとオレ様理論屋さんのすることは、
    こういう行動と対極的ですよねえ。

      (‥ )あのやる気のなさと根拠のない自信は興味深くもある

 単語を勝手に作る、意味を変える、定義を勝手に作る、実験しない、実物見ない、現場にいかない、人に聞かない、論文読まない、英語は読みたくない、日本語の本もろくに読んでない、教科書は難しいと言う、分からないのは他人のせい。ネットもろくに調べていない。そのくせ確信と自信だけはあるという謎の行動。


 
 

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