前に作った本の書評でこんなのがあった。内容はともかく、分量の割りには少し高いように感じます。
ああ、それ、あちきも思いましたよ。
∧∧
( ‥)本を作った本人自身がそう思うと。
(‥ )でもさあ、思い返してみると
□- この価格でないと純利益が生じないんだよね・・
本を店頭で見つけて、ページ数の割りには高くないかなーーーっとなんとなく作った本人がそう感じる一方で、ところが考えても見れば、これだけの利潤が生じるのであるから、だからここまで投資して情報を集め、それをテキストとイラストに詰め込むことが可能である。そう自分自身が計算して制作していたことを思い出す(年間当たり数十万になる本代の何割りかがこの本の投資として割り当てられるということ)。
∧∧
( ‥)おかしな話ですね。本屋で自分の本を見たときに
感じた感覚と、作っているときの計算/投資の時に
考えていた内容が正反対というのは。
(‥ )しかも2つの相反する考えを抱いているのに
別に矛盾は感じていないのだ。
というか意識すらしていなかったな。
まあ考えてみれば当たり前で、安い価格でより多くの利益を求めようとする消費者な視線と、投資と利益、品質の要求から導き出されるある均衡点で本を作成している制作者とでは考えが同じになるわけがない。
(‥ )本というのは消費者にとってマイナスなんだよね。
少なくとも支払いに対する見返りに効率が上がるとか、
1日に摂取できるカロリーが直接増大するとか、
そういうベネフィットは本に関しては普通ないからねえ。
∧∧
( ‥)車のように移動の効率を上げるものでもなく、
食事のようにカロリーになるわけでもなく、
洋服のように社会的な地位向上を可能にする
ものでもないということですね。
本というのはそもそもが投資に対してむしろ損失を導き出すようなしろもので、商品としてはある意味、間抜け。
本は人間の生活にとって必需品でもなく、カロリーにもならず、社会的地位を向上させるものでもない。そういう意味では、本を買う人間ってのは考えようによってはかなり変わっている人たちだとも言える。あるいはゲームの攻略本がその月における本の売り上げトップ10に入ることがある(あるいはあった)けども、それは当然。投資に対して直接効果が出るのであればそりゃあ買うだろう。
∧∧
( ‥)本は消費者の立場ではもともと損失的なものであるから
評価がシビアになると。
(‥ )でも作り手の立場に立つとそうはいかなく
なるんだよなあ。
∧∧
( ‥)安くするにはどうすればいいんでしょうね?
(‥ )まあ、ひとつには内容を薄くするとか
人件費以外の投資が0になるように
嘘八百と思い込みで塗り固めるとかね。
逆に言うと類書がない(らしい)理由を実感。
∧∧
( ‥)あの価格、もろもろ以外の条件では・・・
(‥ )ちょっと作るのは難しいかなあ。